プロ棋士の思考術 (PHP新書 531)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569701110

作品紹介・あらすじ

トップ囲碁棋士のなかでも、とくに優れた大局観をもつ著者が、プロとして勝ち続けるために必要な、ものの見方、考え方を明快に説く。布石、定石、手筋といった知識・技術の先にある囲碁の極意とは?幼少期から劣等生で、意志が弱く、誘惑に勝てなかった著者が、いかにして最強の囲碁棋士となったのか?「捨石の発想」「悪手が好手になるとき」「強さと弱さは同居する」「負けには理由が必ずある」-物事の本質を見抜く勝負師の言葉は、ビジネスにも人生にも通じる普遍性をもつ。

感想・レビュー・書評

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  • 著者が考えるプロが勝ち続ける8要素
    1.感動
    2.繰り返し
    3.根本から考える
    4.工夫を加える
    5.感謝
    6.健康
    7.根気
    8.虚仮の一念 一心不乱のこと。

    著者は天命があり生かされていると考えている。
    この文章を読んだ時、自分の為すことは何かと考えた。

    大きなチャンスがある時ほど、不安が大きい。
    追い詰められたら、人は能力を活かし、生き続けるためにこの世に生まれてきたことを忘れない。能力を待っている人が必ずいると考える。
    学問には正解があるが、社会にはない。

    著者の人生経験に基づいたとても興味深い書。

  • 大局観というタイトルでもいいぐらい、感情とか葛藤が書かれてました。好きです。

  • 依田さんは同い年ながら直接の接点は無い。しかし、友達の友達という事で昔から知ってる人のような感じだ。この本の題名は実は虚仮の一念が良かったのではないか。
    気力x体力x虚仮の一念=勝つ よく分かりません。
    夢xツキx虚仮の一念=ドラマチックな生き方 全くわかりません。
    要は小賢しい知識やちょっとした技術より心の持ち方が大事と言うことを言いたいらしい。

    学業がダメだったのがコンプレックスだったのが以外だが、東大をはじめとして学生の合宿に教えに行ったことで、東大一直線のイメージが崩れあまり頭の良くない人がかなりいると転換。誰のこと?

    夜明け前に目覚め散歩中にまだ登る前の太陽の存在を強烈に感じる、そして俺もこういう存在にならなくてはダメだと思い、息子に太陽、大空となづけた

  • 囲碁のプロ棋士、依田 紀基さんの著作。これまで名人4期、碁聖6期などタイトル獲得多数。子供時代から成績優秀と思いきやずっと”頭が悪い”とコンプレックスを持っていたという。小学校でグングン碁の力が伸びてプロ棋士になったも今度は酒、博打、女でどん底へ。そんなとき中村天風先生の言葉から、”心のもちようは現実を左右するほど大きなものだ”と悟ったという。碁は技術でそれが上回るものが勝つと考えていたが心が勝敗を決めていた、それで人生立ち直ったという。 プロ棋士は技術は紙一重というし、ちょっとした差が大事なんだろう。学問には正解があるが社会には正解がない、という言葉もいい言葉。

  • 薄い…。
    タイトルがいかにも囲碁の話にもかかわらず、この上っ面のこの内容は酷い気がする。囲碁好きな人が読むと、あの依田さんが言った言葉という価値が出るのかもしれませんが…。

  • 依田九段の生き方が分かる本です。
    技術的なことはあまり書いてません。心の重要性をひたすら書いています。
    もちろん囲碁の話からスタートするのですが、途中は若いころ酒、ギャンブル、女にハマって酷い生活を送っていた話(既にプロでしたが)、自身のコンプレックスを持っていた経験をもとに、子供のいじめ問題に関する考察なども書いてます。

    個人的に心に残ったのが「一期一会」の考えです。
    よく聞く言葉ですが、これが人生最後の対局だったらどのように打つか、
    という風に考えて一手一手を打つということです。

  • 思考術と言うよりは自伝・エッセーの類。小学校・中学校時代はあまりに学校の成績が悪かったので将来に不安を持っていたらしい。
    自分の銀行員時代の先輩に依田紀基棋士と同級生だった人がいて、中学当時はかなり変わった生徒だったと言っていたのを思い出す。
    碁才は別智といって碁の才能は勉強の才能とは異なることが多い。かつての教え子にも碁のプロを目指すほどの生徒がいたが、たしかに学校の成績と碁の力は必ずしも比例しないものらしいことは感じた。

  • 小学生からプロの道がある囲碁の世界。
    社会経験がないのに、お金をもらえるので、遠めから見るとなんとなく勘違いしているように見える人もいるような気がする。
    礼儀作法、挨拶など、勝てばかつほど、礼儀正しくなっていく人もいる。
    ちょうど、ヒカルの碁のコミック、アニメを見るとわかるかもしれない。
    さまざまな人間模様が囲碁の世界にある。
    そこを生き抜いた依田の言葉だけに重みがある。
    いろいろな経験のもとに形成された思考を知ることができる。
    小中学生の囲碁ファン必読。

    内容では、
    「正しいか より 新しいか で物を見る。」
    「不安な手イコールだめな手とは限らない。」
    「どうあっても! は、知恵の宝庫である。」
    「希望に向かう船にはどんな風も順風に働く。」
    「最悪の状況で最善の布石を積み上げる。」
    「自分を進めることは世界を少し勧めること。」
    が参考になった。

    特に、「学問には正解があるが社会にはない」が印象に残った。

  • なるほど。なるほどでした。
    なんて先を読むんじゃなくてツメの碁盤の目が
    この人はイメージさせるのね。

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著者プロフィール

安藤武夫七段門下。
1980(昭和55)年プロ初段、1993(平成5)年九段。
1984(昭和59)年に18歳で第10期名人戦リーグ入り(当時の最年少リーグ入り記録)。
1996(昭和8)年には、第1回三星火災杯世界オープン戦で優勝。
なお、名人4連覇、十段2期、碁聖6期、新人王5期、NHK杯3連覇などタイトル獲得多数。

「2018年 『一冊で強くなる! 囲碁 基本のコツ 打ち方がわかる本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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