- Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569706443
作品紹介・あらすじ
日本は世界的にも高度な原子力技術をもっている。また、全国各地の原子力発電所から得られたプルトニウムは、長崎型原爆の5000発分にもなるという。ならば日本はいますぐ原爆をつくれそうに思えるが…。本書は、いま核兵器を開発するためには、どのような技術が要求されるのかを、できるだけ平易に説明するとともに、日本が原爆製造を外国の技術援助なしに一からはじめて、どれぐらいの時間がかかるのかを見通す。日本の原爆開発史、驚異的なマンハッタン計画についても論及した核の入門書。
感想・レビュー・書評
-
作れないんすよ。
技術的に言えばすぐには。
環境とか心情的には全く。
その当たり前の結論に至るのが長い。
その感、核、とは、核兵器とはというのを順追って語ってくれるのはいい。所詮、核による発電と、兵器化は違うのだ。その原料の調達において。
ではどうするかは情勢と政治の話。
やろうと思ってやれないわけでないのは、勿論判っている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
(^▽^)/
-
『ぼくらの頭脳の鍛え方』
文庫&新書百冊(立花隆選)136
軍事 -
2011/4/11読了。
何事も反対もしくは賛成を表明する前に、まずは知ることから始めなくてはならないということで購入。これ一冊で原爆の理論と歴史は網羅できると感じた。原子力に関する知識がない人だと途中で詰まることがあるかもしれないが、なかなか専門的な知識までもが比較的分かりやすく説明されている。
因みに、唯一の被爆国である日本が核武装すれば、世界中の核開発に歯止めが利かなくなるのは見えているし、むしろ廃絶に向けて行動すべきだというのが持論である。
・軽水炉由来のプルトニウムでは性能のよい原爆は製造できない。
・核武装とは、原爆と弾道ミサイルの両方を保有する状態をさす。
・理論と実践のギャップは大きいので、「日本はすぐにでも核武装できる」はウソ。