だましの手口 知らないと損する心の法則 (PHP新書)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569706467

作品紹介・あらすじ

振り込め詐欺-なぜテレビでこれだけ報じているのにだまされてしまうのでしょうか。ほとんどの人は「知っていた」のにだまされたのです。ただ、知っているだけではダメです。その裏の「心の法則」を知らないと、カモにされます。たとえばウソの話で恐怖心をあおり、身内を装った泣き声で家族愛を引き出す、巧妙な手口で仕掛けてきます。振り込め詐欺から各種の悪徳商法まで、豊富な実例を知る心理学者が、だましのトリックを明快に解読します。とっさのときにも役立つ「対処法」付き。

感想・レビュー・書評

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  • 様々な詐欺の手口を傾向と対策など詳しく記されており、今後いろいろ参考になりそうだし、実際自分が似たような手口を見聞きしたりした内容も盛り込まれていた。その上で、その詐欺のテクニックが人間の心理にいかに作用させて入り込んでくるのかについての社会心理学的見地から説明がなされているので、非常に役に立つ。詐欺の手練手管は洗練されていく。いたちごっこかもしれないが、少なくとも人間が持つ心理は古今東西変わらないものであるし、個人が持つ欲と言う面が詐欺にとっては格好の餌であることも変わらない。そういった普遍的な常套手段に通底するテクニックをあらかじめ心得ておくことは非常に大切だ。まずは自分を疑うことから始めなければならない。

  • 気を付けないと

  • 様々な手口を紹介してくれている本。手口だけでなく、その背後に潜む心理的傾向を解説してくれている。コラムで関連する心理学用語を解説してくれているのも価値がある。結局、お金に話が行ったら危険ということであろう。


    以下注目点
    ・気持ちにコントラストをつけると、人の不安や恐怖は増大する。
    ・先行投資をどぶに捨てたくない
    ・相手に指示されたことは、無視する。
    ・科学を信じている人と宗教を信じている人は、さほど変わらない。
    ・物事を批判的に受け止めて、立ち止まって精査すること。
    ・間違いなく儲かる。
    ・先物商品は、機関投資家などのギャンブラーたちの取引で決まる。
    ・マルチ=ネットワーク商法
    ・相手がいる場でサインしない。
    ・小さな要請を繰り返す。
    ・善意の攻撃
    ・繰り返し攻撃
    ・104で確認
    ・身分証明書は写真を撮る。
    ・わざと迷惑をかける。
    ・まあ、いいかで済ませない。

  • Kindle

  • あんまりにもマルチの勧誘を受けるので自己防衛のため読んでみた。思っていたよりも多様化してるようでもあり、昔から変わらない霊感商法のようなものもありで読み応えのある本だった。勉強になりました。

  • 色々な手口を知ることで、いざという時の対処に役立つと思います。
    これを読んでみると、色々なものが怪しく、疑いの目で見えてしまいます!
    でも、そのくらいがいいのかもしれませんね。

  • 読むのに少し恐怖を感じた本。
    学生の頃に、怪しい話に地下室みたいなところに連れて行かれ、契約を迫られ、逃げ帰った記憶が蘇りました。

    いろいろな人が、こういうことを知っておいたほうが良いのだろうなぁと感じました。家庭内のルール決めもね。

    「どんなに信じている人の話に対しても、鵜呑みにしていいということはないのだと肝に銘じておく必要があります。」 この言葉をきちんと頭に入れておこう!

    「」

  •  なんで簡単に詐欺に引っかかるのだろう?
    詐欺になんて引っかからない。と思ってる人が
    一番、引っかかるそうです。ごく普通のことが
    ごく普通に書かれている本です。

  • 天牌という麻雀のマンガでよっちんが「イカサマを覚えるのは見破るためであって、普段は使わない」と言ってた。
    それと同じでだましの手口を知って、自分も騙されないようにしたい。


    【後悔回避】
    人は自分のとった行動を正当化して、後悔しそうなシーンを無意識的に避けようとする。
    後悔をしないがために、何気なくとった行動も継続して進めようとするし、ましてや「少なからぬお金や時間」を使った場合はなおさら次のステップへ進んでしまう。
    「一貫性」「コミットメント」という

    【保有効果】
    あるものをいったん自分のモノにしていまうと、その価値が高まってしまい手放したくなくなってしまう心理現象のこと。手放すときには2倍以上の「価値・値段」をつけてしまい、別のものと交換しようという提案になかなか応じない。

    【返報性】
    他人から何か恩恵を施されたら、お返しをしなければならない気持ちになること。

  • 通常の配架場所: 3階開架
    請求記号: 368.6//N81

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著者プロフィール

1960年、徳島県に生まれる。立正大学心理学部教授。博士(社会学)。国際連合安全保障理事会テロ対策研究パートナー。日本脱カルト協会代表理事。1984年、関西大学社会学部を卒業し、同大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。スタンフォード大学客員研究員などを経て現職。カルト宗教のマインド・コントロールの研究や、詐欺・悪質商法の心理学研究の第一人者として、新聞やテレビなどでも活躍。オウム真理教事件や統一教会、尼崎連続変死事件など多数の裁判で、鑑定人および法廷証人として召喚される。
著書には『マインド・コントロールとは何か』(紀伊國屋書店)、『「信じるこころ」の科学』(サイエンス社)、『だましの手口』(PHP新書)、『マンガでわかる! 高齢者詐欺対策マニュアル』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

「2019年 『なぜ、人は操られ支配されるのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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