グーグル的思考

  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569708195

作品紹介・あらすじ

大学、新聞、自動車メーカー、金融、小売業…グーグルが変える未来。リンク、透明性、オープン性、信頼、知恵、ニッチ、ネットワーク、スピード、「グーグルの法則」をあらゆるビジネスに活かせ。

感想・レビュー・書評

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  • 10年前に書かれたのに、まだ役立ちそう!

  • プラットフォームを無償で提供し、アプリを他人に作ってもらう。情報を書き込んでもらう。

    多数のニッチと効率的な広告

    失敗を受け入れ、改良することを前提として商品を出す。

    賄賂ではなく、統計的に相応しい広告を提示する。

  • グーグル独自のビジネス手法や法則について、またそれらがどのように応用出来るかについて解説した本。グーグルによって何が新しくなったのか? 様々な業界にグーグルの手法を持ち込んだらどんな革新が起きるか? といった質問の答えが明かされる。
    非常に多角的な視点で解説している。決してグーグル礼賛という論調ではなく、概ね中立的・客観的で公正な立場から書かれていると思う。
    基本的にはビジネスへの応用なので今の自分には活用する術がないが、それでも興味深く読むことができた。
    覚えておきたい法則や教訓など:消費者に主導権を与える。自らをプラットフォーム化する。エレガントな秩序をもたらす。ニッチ分野、ロングテールを狙う。自分のビジネスが何であるかを明確にする。うまく失敗する。(失敗した後でうまく対処する。) 便利なものを作り、ユーザーがそれを使う手助けをし、邪魔をしない。



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    【要約】


    【ノート】

  • ・ 群衆から知恵を引き出し、それ故に我々を尊重し、信頼している。彼らは我々がそれぞれ異なる興味や情報や環境に生きる個人であることを理解しており、決して群衆としてひとくくりにはしない。グーグルは、経済が大量のニッチによって形成されていること、つまり小規模な物こそが次のトレンドであることを理解している。グーグルは自らのことを製品と見なしてはいない。彼らは、我々に限りない可能性を与えるサービス及びプラットフォームなのだ。
    ・ ブログを書くことで、御社が消費者との対話を恐れていないことの証になるから
    ・ 顧客が開発過程に参加し、製品の価値を高め、結びつきを感じてくれれば、追いつめられるのは向こうである
    ・ ヤフーなどの多くのサイトは、自らを終着地ととらえている。一方グーグルは自らを経路ととらえている。ヤフーにとってホームページとは、自分たちが連れて行きたい場所にユーザーを連れて行くためのものである。しかし、グーグルにとっては、ユーザーが行きたい場所にユーザーを連れて行くための物である。
    ・ 顧客の声を聞くことこそ、最も完璧な形のマーケティング
    ・ エレガントな秩序
    ・ 人がお金をもらわずに何かをするのはそれが楽しいからだ。週末にバスケットボールをしている人たちを見て、お金をもらえないのにあんなことをするなんてバカだという人はいないだろう
    ・ あなたの企業の各は知識か?データか?コミュニティか?プラットフォームか?ネットワークか?あなたの価値はどこにあるのだろう?利益はどこから入ってくるだろう?金銭は必ずしもいつも同じ形でもたらされるわけではないことを覚えておこう
    ・ 「おもしろさ」のアルゴリズム ①写真のエンゲージメントで人気を見る ②タグ付けなどで中心人物を探る ③その要因を逆分析し、人の人気か写真の人気化を見極める
    ・ 私たちはこれだけのことを知っていて、これだけのことがわかっていません。あなたはなにを知っていますか? 答えに対して感謝の意を示し、正しく間違いを犯す
    ・ とにかく製品を世に出してから、我々が時間を割くべき重要なことは何かをユーザーに教えてもらうのです。
    ・ インターネットの登場によって企業は様々なことに関する主導権を失った。
    ・ 実用的で、陣族で、シンプルで、魅力的で、革新的で、普遍的で、有意義で、美しく、信頼性が高く、品が高い
    ・ 消費者に主導権を与え、使わせる
    ・ グーグルやアップルは、自らの事業の核となる部分を無料で提供することでお金を稼ぎつつ、ほかの部分でも儲けている
    ・ マーケティングの基本メッセージは「あなたのお金が欲しい」から「あなた方と同じことに興味を持っています」に変わるべきだ
    ・ 主導権を完全に渡しはしないが、客の意見や知恵を収集し、取り入れる
    ・ 焦点の構造をひっくり返して、商品ではなく、顧客を中心にした店作りをしよう。顧客はあなたのブランドなのだ
    ・ 電力の消費量を減らす方法ではなく、今まで以上に生み出す方法を考えればいいんだ
    ・ 人は神になりたがる

  • ・マスではなくニッチ
    ・早く失敗してくれ。すぐに立ち直れる(シュミット)
    ・ニッチの集まり。または巨大なニッチ
    ・スピード。失敗は許される、発展途上(マリッサ)
    ・均一化、googleジュース、

  • 世界最大最強のプラットフォーマーであるグーグルの理念・ビジョン・戦略を解析した書。人類に対するインターネットの真の意味合いを理解しているからこそ、社会に受け入れられ、ここまでの急成長を遂げたと分析。その基本理念は、オープン性、無料、スピード、ユーザー優位などであるが、しかし現在のグーグルには組織的問題点が内包され始めているとも指摘。そう、巨大化したが故に、次のパラダイムシフトに自己変革出来ないリスクである。正にインテルやマイクロソフトのように。また自分は自動車業界の関係者であるが、著者指摘のように、自動車会社はユーザー置いてけぼりの非常に傲慢な存在であることを再認識し、業界の抜本的な改革が必要と感じた。

  • この本は本当に面白いです!!グーグルならこう考える!! この思考を得ることは21世紀を生き抜くには必須です。

  • ざーっと読んだが、ほとんど頭の中に残らなかった。すでに当たり前になっているからか?
    FREEと同じような印象。(で、どうする?)

  • 本書にいわく『今日存在する問題のほとんどに「グーグルならどうする?」という問いかけが有効なはずだ』と。僕個人はグーグルのサービスの全てに諸手を挙げて賛同はあえてしませんが、いいたいことはわかります。

    この本が出版されてから、グーグルを取り巻く環境はさらに激変しておりますが、アメリカで起こったことは形を変えて日本でも起こっているということの証左を読みながら感じましたし、台頭しているfacebookやスティーブ・ジョブズ亡き後もその勢いはとどまるところを知らないアップルについても考察がなされており、この本がいささかも古びていないなということを感じながら読んでおりました。

    ここでは「グーグルの法則」をほかの産業、たとえば大学、新聞、自動車メーカー、金融、小売業…などにいかにして応用していくのか?さらには彼らの提示するルール。もしくは世界観と言ってもいい「リンク、透明性、オープン性、信頼、知恵、ニッチ、ネットワーク、スピード」といったキーワードについても面白かったです。

    ほかの産業はともかくとして、今はFacebokとGoogleという個人的な見解からすれば「親子」とも「兄弟」ともいえる関係の二つの会社が覇権を賭けて主導権争いをしている状態だと解釈をしておりますが、互いに共通していることは人類に「エレガントな秩序」ということで、その「透明性」の是非についてはここではあえて論じることを避けますけれど、少なくとも、この流れとは反対のことをして生き延びようとしている企業や人はいまだに多く存在して、おそらくは近いうちに消え去っていくということもまた、「大きな時代の流れ」であることを悟りました。

    僕はグーグルの全てを礼賛するものではありませんが「グーグル革命の衝撃」で自分の記憶ですらグーグルに依存する若者の
    「グーグルのサービスはあまりによすぎて、その良さすらも忘れてしまうほどだ」
    と語っていた理由が、最近少しわかりかけたような気がするのでした。

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著者プロフィール

ジェフ・ジャービス
ニューヨーク市立大学大学院ジャーナリズム学科教授
ニューヨーク市立大学大学院ジャーナリズム学科教授。メディア事業、ジャーナリズムの未来に関する論客として注目を集めており、メディアとコミュニティの新たな関係について頻繁に発言している。メディア/テクノロジー関連でもっとも高い人気を誇るブログのひとつ Buzzmachine.com を運営している。2007~2014年の世界経済フォーラムでは、「世界のメディア・リーダー100人」の一人に連続して選ばれている。著書に『グーグル的思考』(PHP研究所)、『パブリック――開かれたネットの価値を最大化せよ』(NHK出版)がある。

「2016年 『デジタル・ジャーナリズムは稼げるか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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