「知的野蛮人」になるための本棚 (PHP文庫)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569762029

感想・レビュー・書評

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  •  どの本を読めば、どんな系統の本を読めば、自分の欲しい知識が手に入るのかを教えてくれる本。
     この本は佐藤優の名著である「読書の技法」に近いと、巻末で著者は言っている。人の上に立つための教養を身に付けたい人のための本だ。57のテーマごとに二冊の本が紹介されている。本を読んで、たとえそれが小説であろうと、何かを得ようとする姿勢が大事だと思った。猫に関する本を読んで政治と繋げるなどして知識を増やす、特に読書の達人はこういう飛躍が得意だ。
     この本をベースに読む本を探すほかに、読書の達人を利用するのも大事だと言っている。例えば松岡正剛、立花隆などだ。私は読んだ本のレビューを書いたら、松岡正剛の千夜千冊で同じ本があるか確認して読む。読書家の人たちの意見を全て真に受ける必要はなく、自分と違う意見はなんで違うのかを知るのも知識を増やすには重要な事だ。
     この本は精査された一流の本が載っているが、世の中には知識を入れようとしても何も入らないクズ本も多い。本の仕分け方は「読書の技法」に載っているので、この本を併用して利用したい。

  • 【期待したもの】
    ・どんな本が紹介されているのか。レファ本の一つとして使おうかなと。

    【ノート】
    ・「千夜千冊」的な、本読みのための本を目指したとのことで、使いではありそう。「啓蒙の弁証法」という難解なフランクフルト学派の哲学書が入っている辺り、なかなか侮れないセレクションになっている。ちなみに、著者がよく言及するハーバーマスもこの学派の流れ。

    ・本書の読みどころは対談形式の「文庫版特別講義」かも知れない。相手を務めている小峯隆生氏はかつて週刊プレイボーイの編集者をやってた人で、J.キャメロンの知己を得てシュワルツネッガーの「ターミネーター2」や「トゥルーライズ」にもチョイ役で出演した編集者。まだ健在だったんだな。対談の中で、いきなり他社の「読書の技法」についての話題を出している辺りが尋常じゃない。さすがと言ったところか。そして、著者自身から「『読書の技法』は出世したい人のため、『人に強くなる極意』は会社で楽しくやっていきたい人のためで、本書は前者と同じグループ」との言葉を引き出してるのが面白い。もしかしたら番宣ならぬ「本」宣かも知れないが。

    ・「読書の技法」では基本書は意見が分かれた時多数決を取るために3冊読むとのことだったが、本書では2冊だったのが残念。

    【目次】

  • -300

  • 知のオールレンジアタックを垣間見るような感じ。アタックというよりアクセスかな。様々な事柄に対してどのような本を読みどのように読み取ったか。そしてそれがどう役立ったかといったことが書かれている。気になっていた本があれば、あーやっぱり読んでみようかなと思ったりするしいろんな分野に興味を持つきっかけにいいと思う。いいきっかけを提供してくれると思う。

  • 冒頭で佐藤が推す「本読み」巧者として松岡正剛〈まつおか・せいごう〉、斎藤美奈子、鹿島茂、立花隆、佐高信〈さたか・まこと〉の5人を挙げる。松岡・佐高は言わずと知れた極左で、斎藤はフェミニズム左翼である。
    https://sessendo.blogspot.jp/2017/12/blog-post_14.html

  • 1日の総読書タイムは1時間以上が良い。(それ以下はあまり意味がない)
    読書ノートはハードルが高い。気になった箇所のページの端を折るだけでも良い。(自分が続けられる読書法を継続する)

  • 幅広い教養の持ち主として知られる著者が、52のテーマに関して、それぞれ2冊程度の本を紹介しています。

    世界情勢や新自由主義、マルクスや沖縄といった、著者が深い関心を寄せるテーマはもちろんですが、中には猫やフーゾク、プロレスなど、比較的くだけたテーマも取り上げられており、改めて著者の教養の幅には驚かされます。

    ただ、どのテーマについても、それほど突っ込んだ読書案内はなく、少し散漫な内容になってしまっているような印象もあります。

  • 各ジャンルの佐藤さんのお薦めの本が記載されている。
    広範な範囲に及が、全部読んでみたい。

  • 気になるところをつまみ読み。

  • 佐藤優は、軟硬いろんな本をよく読む人だと思う。
    これだけの本を読めば博学になるだろうなあ。
    少しずつでも掲載された本を読んでゆきたいと思う。
    楽しみが増えた!

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著者プロフィール

1960年1月18日、東京都生まれ。1985年同志社大学大学院神学研究科修了 (神学修士)。1985年に外務省入省。英国、ロシアなどに勤務。2002年5月に鈴木宗男事件に連座し、2009年6月に執行猶予付き有罪確定。2013年6月に執行猶予期間を満了し、刑の言い渡しが効力を失った。『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―』(新潮社)、『自壊する帝国』(新潮社)、『交渉術』(文藝春秋)などの作品がある。

「2023年 『三人の女 二〇世紀の春 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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