- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569762104
作品紹介・あらすじ
テレビからラジオ担当に異動となった新米アナウンサーの優。そこで出会った先輩の秘密とは? 温かくてちょっぴり切ないお仕事小説。
感想・レビュー・書評
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『 勝手に「ラジオ」特集 #6 』
ー村山仁志さん『午前0時のラジオ局』ー
著者の村山仁志さん(何ィー、村山早紀さんの弟ォ〜!?)は、NBC長崎放送現役アナウンサーで作家業も兼ねていらっしゃいます。また、本作はシリーズ化更に舞台化され、本年3月に上演されたそうです。全く存じあげませんでした。
古びた洋館のラジオ局と深夜番組を舞台とする、6話からなる連作短編集です。新米アナウンサーの優とアシスタントの佳澄がパーソナリティを務め、コミカルな掛け合いが愉快です。実は番組ディレクターの陽一は幽霊(番組をつくる人が幽霊かよ!)で、ちょっと不思議なホッコリ系の物語です。
ラジオ業界は、斜陽、オワコン(終わったコンテンツ)扱いされることもありますが、著者の〝ラジオ愛〟ぶりが伝わってきます。ラジオを「心のライフライン」と言わしめる幽霊の陽一は、著者の分身なのではないでしょうか?
心霊もの? と抵抗感のある方もいらっしゃるかもしれませんが、ホラー感は全くなく、深夜ラジオのもつ雰囲気と幽霊のちょっとミステリー、ちょっとファンタジーな世界は、意外に相性がいいかもしれません。
ディレクターだけでなく、周辺人物の霊が登場し、人の心の温かさや人生の深さもさり気なく気付かせてくれるのがいいですね。 -
友人のススメで読んでみました。著者は長崎の現役のアナウンサーです。内容はとても暖かくスッキリした読後感です。オススメ!
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テレビだと耳障りに感じるときがあるけれど、ラジオだとそれが少ない
おまけに情報量は多いのに、テレビより聞きそびれることが少ない気もする(ぼーっとしてれば聞きそびれるのは変わらないけどw
“聞くこと”に特化して、そのための工夫がされているからだと思う
その分、人にやさしい気もする
今日と明日の境目の時に始まるラジオの声は、夜のしじまにしみわたり、世界にやさしい奇跡をおこす -
2023年46冊目。
ラジオと読書が好きな自分にとって、これは読まなくてはと手にした一冊。
読み進めていくうちに違和感が…なかなかのファンタジーな物語だった。
読んでいるうちに何度かうたた寝をしてしまい、浅い夢をみた。物語の続きのような夢。
続編も読んでみよう。 -
著者が現役アナウンサー、舞台化もされたとのことで興味深い!と思い読んでみた。人と人の繋がりを感じられるラジオの良さがとても出ていてほっこり優しい気持ちになれる作品だった。
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図書館から
読みやすく 早速続きも予約
ラジオっていいなー -
深夜番組のラジオアナウンサーに抜擢された優。勤めることになるラジオ局は、風水的に最悪の立地、配置で、幽霊のでやすいところ。そんなラジオ局で、深夜番組。もちろん出ます。いろいろ出ます。
短編集なので、さっと読めるし、幽霊物とはいえ、ホラーではないので、読みやすいです。 -
とてもほっこりする本でした。
深夜のラジオ局を題材にクスッと笑える場面やウルッとくる場面などとても楽しく読めました。
ラジオを通して人と繋がるということも良いなと感じました。 -
以前の職場では音楽をかけていてもOKだったので、ラジオよく聞いてました。転職してダメになったときは悲しかった。今は朝とたまに夜に聞くくらい。寂しいなぁ。テレビからラジオ局に移動になった鴨川優が幽霊デレクターや先輩アナウンサーに鍛えられ、人見知りド近眼佳澄と新番組を作っていく話。幽霊ファンタジー。ちょっとホロッと泣ける。フルートはどうなったのかな?と思ったら続編があるんですね。続編も読みたいな。
コメントありがとうございます♪
なるほど、長崎で身近だったのですね。
村山早紀さんの弟さんという事実も、私には驚...
コメントありがとうございます♪
なるほど、長崎で身近だったのですね。
村山早紀さんの弟さんという事実も、私には驚きでした。
身近な方が小説を出版!なんていうことがあったら、自慢できますね。
そういえばどちらもあやかし系の作品。
姉弟でイメージが似てるのかも。
どちらも優しくなれる本ですよ...
そういえばどちらもあやかし系の作品。
姉弟でイメージが似てるのかも。
どちらも優しくなれる本ですよねー♪