読んだら、きちんと自分の知識にする方法 (PHP文庫)

著者 :
  • PHP研究所
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本棚登録 : 83
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569763729

作品紹介・あらすじ

1日5分のトレーニングで本に書いてある内容をどんどん憶えることができる! 記憶術を使った夢のような読書法が習得できる本。

感想・レビュー・書評

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  • 本を読んでも、読んだだけで、大事なポイントさえもすぐに忘れてしまう危機感から、これを改善させる方法があるか知りたくて購入した本。この本に書かれているイメージ化のトレーニングをする事で、だいぶ記憶力が上がりそうな期待あり。やり方は何となく理解できたので、2024年の修得を決意。

  • <b>【一口感想】</b>

     「身につく読書のポイントは『イメージ化』」

    <b>【3行要約】</b>

     ・読書というより記憶術について解説した本
     ・連想結合法(内容からイメージを想像しそれらを繋げて記憶にアンカーを打ち込む)と場所法(通学路など完全に覚えているルートの写真に覚えたいもののイメージを貼り付けて覚えていく)という2種類
     ・残念がらブログ・メルマガの要約&セミナーホイホイだった

    <b>【所感】</b>

    丸善本店で見かけたのでアマゾンで買ってみたものの、結論からいうと「ハズレ」

    著者が自分のメルマガかブログに書いている内容を強引につなげて作成された書籍であることが読んでいる最中にわかる低レベルな編集がなされている。同じ内容がなんども出てくるあたり、書籍化にあたってほとんど推敲もしていない様がうかがえる。書籍担当者はちゃんと仕事していたのだろうか?

    内容的には、著者が勧めている記憶法をベースに、タイトルだけ読書家に媚びたものにしただけの本。
    氏曰く、記憶法には2つあり、連想結合法と場所法の2つがあって、これを使えばどんなに大変な内容であってもほとんどの場合で覚えられるとのこと。この2つの記憶法に関しての脳科学的なアプローチはなく、筆者の経験からくる推測だけで話が進められていくから驚きだ。

    前半は概念的な話、中盤は記憶法の紹介、後半は読書に特化した内容となっている。通常この手の本には具体的なトレーニングスケジュールや、何をどのように鍛えていくのかといった内容が大半を占めるはずだが、肝心のその部分がほんの少ししか記載されていない。前半の概念的な部分ではそこそこ良いことを言っているのに、先の繰り返しではないがストーリー展開が冗長で、読みすすんでいくたびに徐々にストレスが湧いていく。中盤にトレーニングのちょっとした方法を書いているが、戦略的な進め方は書いてない。
    そして後半、読書に特化した部分だが、記憶法としては連想結合法を使うということ以外、一般的な読書家が普通にやっていることがただ書かれていくところでストレスは頂点に。最終章あたりにまとめがあるが、正直読む気が失せた。

    ここ何ヶ月か読んできた「任せる本」の多くが、とても良い著者によるものだったこともあり、久々に駄作を掴んでしまったという感が否めない。多く読んでいるとたまにある話だが、こんな本が増刷したり、自己啓発本の1位に輝いているてというのだから、世の中の人間がどれだけ本を読んでいないのか、間違った読み方をしているのかが良くわかった。

    <b>「1冊の本を深く読むより5冊さっと読んだほうが理解が早い」</b>

    と著者のいう通り、ここに書いている殆どの内容は他の4冊の読書本を読めばいかに陳腐であるか理解が早いだろう。

    <b>【引用と気づき】</b>

    少ないが引用できそうな部分もあったのでメモしておく。

    P.25
     「リービッヒの最小率の法則」
     「植物の成長速度や収量は、必要とされる栄養素のうち、与えられた量の最も少ないものに影響される」

    P.125
     「場所法」
     「別名『ローマンルーム法』。場所にイメージを貼り付けて覚えていく」

    P.172
    <blockquote> 【mamohacyメモ】
     ほぼ私がやっている内容と同じだが一部記憶に関しては違っているのでメモっておく。
    </blockquote>

     記憶する読書の基本
     ・まえがき、目次、あとがきを先に読んで全体のイメージを掴む
     ・読書工程と記憶工程を分けて考える(当たり前)
     ・読書中に覚えたい箇所にマークをし、2周目でそのマークを読む
     ・理解が難しい内容はマインドマップを使って理解を深める(マインドマップリーディング)
     ・そのマークした箇所やマインドマップを使い、書籍全体の内容をイメージする(←ここだけが違う)

    <blockquote> 【mamohacyメモ】
     ただし、この工程には致命的欠陥がある。それは
      ・イメージした内容を元にアウトプットする(ブログ、読書メモ、講演、雑談等)
     がない。最終的に記憶法でイメージした内容をどこかに吐き出すことで記憶は定着するが、
     その部分がまるまる抜けている。後半に似たような内容が書かれているが、どうせ書くなら
     ここに書かないと意味がない。ここも推敲が抜けているひとつの例。
    </blockquote>
    P.206
    人生はチョロいと思え

    P.207
     恐れるあまり何もしないことが多すぎる

    P.208
     コリー・ラドル(米/インターネットマーケティング専門家)
     「殆どの人が成功しないのは、ひとつの重大要素がある」
      =「Procrastination」(ぐずぐずすること(癖))

    P.217
     読みたい時が、読むべきいちばんの好機

    P.225
     オズボーンのチェックリスト(有名/後で調べ直す)
      発明は過去の知識の組み合わせでしかない
     TRIZ(トゥリーズ) :アルトシュラー(露)、「発明問題解決の理論」
      特許のアイディアのパターンは似ているのでそのパターンを把握できれば発明の助けになる
     

    <b>【自分向け読書メモ(Evernoteリンク)】</b>

    今回はナシ

  • 読んだ本を記憶するということに結構真面目に取り組んだ本だ。
    そのために、読む→理解する→記憶する、というステップを踏ませるし、7割覚えて使えればOKというスタンスも現実的かつ実用的だと思う。
    記憶術としては、連想結合法と場所法の二つ。いずれにしてもイメージ化の練習が鍵になっている。
    記憶術に疑いをもつのではなく、そこまでして記憶しなければならない読書をしていないことが自覚された。
    15-239

  • 意外と、拾い物。
    読書術の本かと思いきや記憶術の本で、まあよくある「イメージと結びつけましょう」という記憶術をかなり詳細に紹介してくれている。で、「お、なんかこれはできそうだぞ」と思わせてくれる。

    古武術の本なんかで「腕の力だけを使わないこと。全身の力を使えば、よりパワーが出る」みたいな記述があるんだけど、記憶術も一緒なんだろうね。
    たぶん、「左脳だけを使わないこと。右脳も活用すれば、より覚えられる」ってことと理解した。右脳と左脳っていう区分けが適切であるかはともかく。

  • とりあえず、1日5分のイメージトレーニングは実践してみようっと。

    「1日5分のイメージトレーニング」
    「アウトプットはとても重要」
    「70%理解→記憶術→アウトプット(話す、書く)」
    「活用する」
    「連想結合法 語呂合わせ英単語記憶」
    「読む→理解する→記憶する→復習する」
    「場所法」
    「覚えたい箇所に線を引く」

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著者プロフィール

株式会社フューチャーワークス代表取締役

「2015年 『読んだら、きちんと自分の知識にする方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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