鯖猫長屋ふしぎ草紙(三) (PHP文芸文庫)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569767680

作品紹介・あらすじ

長屋に戻ったおはまを見て猫のサバが毛を逆立てる。一体何があったのか。人情&ミステリの香り漂う、好評「鯖猫長屋」シリーズ第三弾!

感想・レビュー・書評

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  • 後ろ暗い過去のせいで好意を寄せてくれる相手に応えられないとしたら残念だと思います。
    優しくしてもらったら期待をしてしまうのです。

  • 幽霊話と思いきや、身の毛もよだつ「人」の話だった。げに恐ろしきは人なり。

  • 猫のサバが仕切る鯖猫長屋の事件簿第三弾
    おはまのピンチを長屋の皆で助けます
    拾楽の隠れた優しさがバレバレになりつつあり。新たな登場人物、太市とニキの隠居
    との絡みもこれから続きそう。楽しみです

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    人間より偉い猫サバが仕切る「鯖猫長屋」で事件が!店子たちに愛されているおはまに、サバが毛を逆立て、飛びかかったのだ。その日おはまは奉公先で、ある大店へ届け物を頼まれたという。しかしそれが「出戻り文箱」と噂のものだった。元盗人で、今はサバの飼い主である画描きの拾楽は事情を探るが…。江戸の根津宮永町を舞台に、謎解きと人情が絡みあう、好評シリーズ第三弾。文庫書き下ろし。

    令和5年4月26日~28日

  • 初っ端から悲しい、、、動物が酷い仕打ちを受けるのは読んでいて本当に辛くなる。
    この冒頭の親子の会話がどう本編に絡んでくるのか気になりながら読んでいた。

    今回もおはまちゃんが騒動に巻き込まれる。なんだか、真面目に生きているのになんやかんやに巻き込まれてしまうのは可哀想だな。

    「出戻り文箱」ではオカルト?かと思ったら、ちゃんと犯人がいたのね。しかし、いくら番頭さんが酷い人とはいえこの時代は身分があるから、本人の想い人と結婚出来ないのは仕方がないのかな。このお話しは最後にはめでたしめでたしになるからいいけどね。女中さん達がしたことは本当にいいことだったのか考えてしまうな。

    アジこと麦が人を信用できなくなってしまった理由を考えるとすごく切なかった。そのうちまた若旦那に酷い目に遭わされるんじゃないかとハラハラして読んでいたけど、最後は幸せになってよかった。

  • 「鯖猫長屋ふしぎ草紙」シリーズ3作目。
    長屋で起こる怪異も事件も、誰よりも賢い鯖猫サバが解決!(笑)

    長屋の主ともいえる存在のサバを描くの専門の売れない絵師・拾楽。
    ひょうひょうとして覇気がなさそうだが、いつの間にか周りに頼りにされている。
    実は訳ありでこの長屋に来たため、出ていく潮時を見計らっていたのだが…

    働き者の若いおはまは気立てもいい可愛い娘。
    サバとも仲が良かったはずなのに、ある日、サバが毛を逆立てて…?!
    それは、おはまがとある使いを頼まれた帰りだった。
    実家と婚家を行き来する不思議な文箱とは。

    おはまの兄の魚売り・寛八が淡い恋をした。
    事情ある人妻だったが…

    サバの子分だからアジ、と名付けられた犬。
    このネーミングが楽しい。
    けなげなおはまを皆が心配し、見守っているんですね。
    若い娘のほのかな想いはいずれ消えると思っていた拾楽だったが、おや?
    おはまの危機とあっては、サバだって!ね(笑)
    快調なシリーズ、面白く読めました。

  • 気にかけていた弟分の今際の言葉の願いが叶った今、拾楽は長屋をいつ出てゆくか考えるようになっていた。
    だが気のいい長屋の住人たちとあまりにも深く関わりすぎた。

    黒ひょっとこの異名で一時義賊をしていた拾楽だが、今は長屋のみんなに迷惑がかかることを恐れ足を洗った。
    だが拾楽に反感を持つ昔の同業者が次々と罠を。

    今回3巻目も十二分に楽しませてくれる一冊。

  • 鯖猫長屋 ふしぎ草紙 シリーズ3作目

    「鯖猫長屋」で猫のサバは、一番偉い。
    何を考えているのか、わからないが、厄介事が起きた時のサバは、気まぐれを一切見せない。必ず、サバのすることには、ちゃんとした理由がある。

    今回は、長屋に住む、おはまちゃんに、縁談が・・。

    兄の貫八は、相手が大店の跡取り息子だからと、大乗り気。本人のおはまちゃんは、・・。

    おはまちゃんを助ける為、猫のサバは猫を被って、悪者の本心を暴く。

    捨楽さんを一途に思う、純粋なおはまちゃん。捨楽さんは、その心を知ってはいるが・・。
    この二人の行く末は?

    二キの御隠居が、カッコ良かった。
    太市の子供らしからぬ、とぼけたキャラも、面白い。

    次シリーズが、どのように展開されるか、楽しみ。

  • 捨楽とおはまはどうなるのかな〜

  • シリーズ、第三弾。
    第三弾が出るってことは、多くの人に愛されているってことでしょう。

    物語の世界が定まってきて、それを味わうのが楽しい、定番になってきました。

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著者プロフィール

作家

「2022年 『鯖猫長屋ふしぎ草紙(十) 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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