京都西陣なごみ植物店 4 「豊臣秀吉に背いた桜」の謎 (PHP文芸文庫)

著者 :
  • PHP研究所
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569769578

作品紹介・あらすじ

豊臣秀吉が北野大茶会を1日で辞めたのは、ある「桜」が理由だった? 京都を舞台に「植物の探偵」が謎を解く感動のミステリー第四弾。

感想・レビュー・書評

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  • きれいなラストでよかった。
    ま、実菜ちゃんがちょいとにぶすぎって気はするけど、それも可愛かったりね。
    神苗くんも、お人好しなぐらいいい人で。
    お似合いの2人だと思う。
    秀吉の茶会が短縮されたのは史実なのかな。
    それとフィクションが合わさっているのが面白い。
    本当に、そういうことがあったのかも、なんて思えるのがいい。
    ミノルくんや雪伸の再登場も嬉しい。
    みんな、元気でいてね。
    将来、実菜の隣でそっと支える神苗の様子が思い浮かぶ。
    お幸せにね。

  • 流石最終巻、各メインキャラそれぞれが、それぞれの道を見つける、そんな話だったように思います。
    主役の実菜ちゃんや神苗くんは勿論(二人の恋愛模様の決着が想像していたより早めに来たのには驚きましたが、後々の展開を考えると、あのタイミングが最良だったのやも。特に雪伸さんのエピソードを語る上では外せない)先述通り、雪伸さんの未来にもまた可能性が広がりましたし、姉の花弥さんにも新たなご縁が繋がった模様。
    だから、今までとは少し違った形の『なごみ植物園』の話が読めて感慨深いものがありました。
    いつまでも皆が同じ方向を向いて歩いて行ける訳ではない。
    ある人は分岐点で別れが来て、そこからまた新たな分岐点が生まれることもあって。
    そんな様々な「可能性」を最終巻で見られたことは、作品ファンとして本当に嬉しい展開だったと思います。
    まさしく最終巻にふさわしいエピソードばかりだったかと。
    恒例の歴史絡みの謎解きも、最後の最後で豊臣秀吉を持ってくるあたりがまたにくい。
    実菜ちゃんのご実家の因縁含めて、こちらも壮大な話に仕上がっています。
    真相が分かった時は、こちらもぞぞっとしましたから。
    恐るべし、和久井一族。
    ともあれ、望んでいた以上のラストを見させてもらって大満足の最終巻でした。
    各キャラクター達の未来が輝く幸せで満たされますよう。

  • 最終巻。
    進むべき未来を思い描いて終わりました。
    もう少し先まで書いてもらいたかった気もします。

    ミツマタと賢者の石
    葡萄の涙
    花開く絹
    花の王様
    豊臣秀吉に背いた桜

  • 「ミツマタと賢者の石」
    念入りに隠されている額には。
    直接的な原因ではなかったとしても、傷を負わせた事実は変わりないからこそ気になるだろう。

    「葡萄の涙」
    送り主は分からないが大切に。
    過去の作品を日頃からよく見ていたからこそ、届いた作品を見て誰からか分かったのだろうな。

    「花開く絹」
    将来のためにも進めるべき事。
    変わってしまった後のことを考えても仕方ないが、離れてしまうと思うと言い出せないだろ。

    「花の王様」
    共に見ることは叶わない景色。
    独りでも探す事は可能だったろうが、離れてしまう前に一つでも多く関わりたかったのかもな。

    「豊臣秀吉に背いた桜」
    歴史を怖いと思った理由とは。
    実際に何かを目の当たりにされたら、事実を紐解くにつれて今までとは違う感情を抱くだろう。

  • 完結編に至ってようやく慣れてきたのか細部に引っかからなくなり、奇抜な料理も面白くなり、読み通せたことにお礼を言いたいところ!歴史が絡んだ植物のいろいろを知ることができこれもまた感謝!(そして疲れたwww)

  • 21.05.30読了
    読み始めて気づく。2回目だと。
    しかもここ1ヶ月で読んだのに、読んだ事実を忘れて読み始める。なんのためにアプリを使ってるのだか…。
    完結版。実菜と神苗君は見事にくっつき、プラントハンターの夢に向けてあゆみ始め。
    華道の人は東京で。お姉ちゃんとミツマタの人がおそらく…?的な感じになり。
    うまーくまーるくおさまる終わり方だったのかな。好きな物っていいね。植物かー。
    まぁ、満足な終わり方でした。

  • 京都西陣なごみ植物店シリーズラスト。
    未来につながる終わりかたで、良かったねーという感じ。

    2人の関係がこそばゆく感じるのは、わたしの年齢のせいだろうか。
    青春という感じ。

    ミツマタの花を見たことがなかったので、思わずググりました。
    来年は生で見たいなー。。。
    そして、来年は、西明寺さんにも行きたい。。
    桜の葉が、ホルモンを出しているのは初めて知ってので、驚いた!!

  • 探偵の話はもちろん安定。それに加えて、1.2巻よりかは和久井姉妹と神苗の話にも進展あり。読んでいくのが楽しかった。

  • いいなぁ、博物館なんて。こんな博物館ができたら、絶対に行きたい!
    できればその後の二人と、お姉ちゃんのことを書いた、番外編が読みたいです。

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著者プロフィール

第17回電撃小説大2010年に『典医の女房』で、短編ながら第17回電撃小説大賞〈メディアワークス文庫賞〉を受賞。受賞作を大幅加筆した『霧こそ闇の』でデビュー。既刊は『からくさ図書館来客簿』シリーズ他。

「2022年 『あなたと式神、お育てします。第二集 ~京都西陣かんざし六花~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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