六千人の命を救え!外交官・杉原千畝 (PHP心のノンフィクション)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569784106

作品紹介・あらすじ

1939年、リトアニアの日本領事館領事代理・杉原千畝は、六千人のユダヤ人に日本行きビザを発給。勇気と信念の男の生き方が蘇る!

感想・レビュー・書評

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  • 「正しいと信じ続け、自分の将来も命の危険もかえりみず、時間の許す限り戦い続けた、一人の外交官の物語」

  • 目的:杉原千畝さんについて知る
    結果:過ごされてきた人生、どんなことをされてきたのか、流れを掴むことができた

    ポイント
    ・まず勤勉。学校の行き帰りで勉強、得意の英語をさらに伸ばしたいなど勤勉。その素地がその後の仕事に大きく影響したと思った。困難に直面した時もどうすれば良いかよく考え、行動されていたんだなと実感できた。

    ・人柄が良い。自分以外の子供たちへも愛を注ぎ、また自分を頼ってくる人に対してなんとかしたい、受けた恩は返す、など人として大事なことを芯に持っていて体現していた。

    ・歴史がわかる。戦争の背景や流れについても理解を深めることができた。実在の人の人生に沿って書かれているので、より自分には入ってきた。

    ・外務省の役割。情報収集のイメージを鮮明に持つことができた。

    ・先を見て予測し行動の大切さ。情報を集め、この先どうなりそうで、どうしたくて、対策を実行する、という大事なことを改めて学ぶことができた。

    良いと思った点3つ
    ①勤勉、誠実、思考、決断、行動の大事さを改めて知った
    ②ご本人のことだけでなく時代背景も学ぶことができた
    ③小中学生向けで読みやすかった

  • 当時の外務省はビザの発行を許可していなかったのにも関わらず、目の前で困っているユダヤ人たちを見捨てずに、良心に従ってビザを発行し続けた杉原さん。家族もいる立場で、上の命令が絶対とされるお役所勤めなのに、自分が正しいと思ったことを貫くことは本当に相当な覚悟のいる決断だったと思う。理想の外交官。
    彼のおかげで日本とリトアニアは今も友好関係を保っている。一人の行動がこんなにも国際関係に良い影響を与えられるのか。純粋にかっこいい。

  • 本国の指示を待たずに独断でビザをひたすらに発行しつづけた男。
    人の命を救うため、ただその一念のもとに。

    どっぷり雇われサラリーマン思考に浸かってしまっている私には家族を抱えながらのその勇姿に感動するばかりだった。

    息子が大きくなったら絶対に読ませたい一冊だ。

    屍の上に立った英雄より、命を助けた英雄であった日本人。

    やれグローバル人間育成だの英語教育だのと騒がれる現代に於いて今一度、世界を知る意義はなんであるのかを教えてくれる1冊であったと思う。

  • 偶然図書館で目に入ったので借りてみた。児童向けの杉原千畝のお話。映画に出てきたエピソードはこれかーと思いながら読む。やっぱ児童向けだけあって、簡潔で読みやすい。ユダヤ人の子どもがいかに辛い目にあったか、普通に学校に行ったりできることがいかに幸せか、がとってつけたように書かれていたところがさすが児童書。しかし、子どもの時からやっぱり優秀だったんだなぁ。語学に興味を持ったことがない私からするとこの時代に人がやっていないロシア語を学ぼうとするのがまずすごい。でも激動の時代、杉原千畝だけではなく、各地でいろんな人がユダヤ人のために尽力したんだな。ユダヤ人のため、というか、ただ人のため、ということだろう。ちゃんとウラジオストクの船に乗せるかどうかのエピソードも出てて、おぉと思う。

  •  第二次世界大戦中のリトアニア。杉原のいる領事館の前におおぜいのユダヤ人が集まった。彼らは、安全な国へ行くため、日本のビザがほしいのだという。
     外務省外交史料館で勤務する著者が小学生向けに書いたものだということだが、読んだ感触は少し難。中学生あたりにはいいのでは?
     最後に「※本書の内容は、筆者個人の研究によるもので、筆者が勤める外務省の考えを代表するものではありません。」という断り書きがあった。どのあたりが外務省の考えとしてとられたらまずいの?と勘繰ってしまう一文・・・。

  • 前々から気になっていた杉原千畝。偶然新刊棚で見つけて借りた。リトアニアでビザを書いたのだと初めて知った。幸子夫人が書いたのも読んでみたいと思った。

  • 著者は外務省外交史料館の白石仁章さん。小学校高学年、中学生向け。

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著者プロフィール

2022年2月現在
外務省外交史料館職員

「2022年 『命のビザ 評伝・杉原千畝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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