ふまんがあります 【4歳 5歳からの絵本】 (PHPわたしのえほん)

  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569785028

感想・レビュー・書評

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  • (2024/2/15返却)
    子供のどうして?を上手いこと言ってかわすお父さん。どうして?の内容は不満に思ってること。父に不満をぶつけるなんて、私たちの世代では考えられなかったこと。
    それにしても、パパはよく突拍子もない答えを考えるもんだ。
    "どうしてパパがイライラしているからって、私までついでに怒られるの?" には、胸がチクっとした。
    きっとこの言葉を飲み込んで大人になった人はたくさんいる。そして、このお父さんが言っていた "どうして大人ってズルくなっちゃうんだろうね…" にも、胸がチクっとした。
    最後の、子供が夢の中で神様に願う "大好きなパパがいつまでも元気でフサフサでいられますように" は、ヨシタケさんの我が子に対する願望だなとクスリとした。

  • どっちもヨシタケシンスケ著の『りゆうがあります』と『ふまんがあります』を立て続けに読んだ。「りゆうがあります」は男の子がお母さんに対して、鼻クソをほじっちゃり爪を噛んだり貧乏ゆすりをしちゃったりする理由を一生懸命訴えるおはなし。『ふまんがあります』は女の子がお父さんに「子どもにはダメって言うのに大人はどうして○○なの?」的な質問を重ね、お父さんがのんべんだらりと理由(言い訳)を説明するおはなし。
    2冊ともほぼ同時期に出ているんだけど、結局は女性の問い詰めに対し男性がよくわからない言い訳をするというこの世で老若男女問わず普遍的に行われていそうな情景が描かれていることが面白かった。

  • りゆうがあります が、息子と母親だったのに対して、こちらは娘と父親。娘の側から父親に訴えかけるというのが、なるほどと感心する。こういう場面、言葉を発するのは女性側からなんだろうね。なんかわかる気がする。娘はいないけど。本書もクスっと笑える楽しさだった。このシリーズ、好きだなぁ。

  • おとなってズルいよね。
    どうして寝る時間を勝手に決めるの?
    なんていう「ふまん」をお父さんに物申せるのは、女の子だよなー、しかも妹。と思い、この絵本の彼女の表情やしぐさにニヤニヤする。
    うさぎのぬいぐるみの扱いとか、生活臭がたまらない。
    そして、お父さんのぬいぐるみがツボだった。
    いや、いらないし。ショーウインドーに飾ってもさ・・。
    でも、なんでかチビちゃんたちは無言になるこのシリーズ。
    大人向けなのかな。

  • 子供も大人もずるいというか、言い訳ばかりで、その内容も少しぶっ飛んだ感じで笑える。シーンごとの親子の表情が面白いのも見どころだと思います。

  • ヨシタケシンスケさんサイコー!

    子どもに聞かれる、どーして?なんで?に可愛く、ぷっと笑ってしまう一言で返しているのかいい。
    こーゆーユーモアが1番の優しさかと。

    早く寝る理由は、サンタからの調査員が寝る子かどうか調べにくるから。

    お風呂の時間が決まっているのは、なぞのいきもの、ふろあらし、が暴れてお湯がなくなるから!

    イライラしているパパの八つ当たりは、イライラ虫に刺された!笑

    子どもは寝る前におやつを食べてはダメ、寝た後に夢に出てくるおやつが大きくなるから!

    何回やっても負ける指相撲、負けるともう一度子どもからやり直し、があるから!ドラマか笑

  • 子どもの読み聞かせに。
    うちの夫も面白いヘリクツを言ってるけど、このパパには敵わないな。
    こんな感じで子どもと話せるユーモアと心の余裕を持ちたいものです。
    (母は常にイライラ虫にたかられてます。)

  • だいすきなパパが
    げんきでフサフサでいられますように!

  • 「ふまんがあります」
    かつては僕にも大人に対して不満があった。大人になってからも大人に対して不満がある。ついでにこどもにも不満があることもある。
    こどもが大人に対して抱く不満。それは可愛らしいものやドキリとさせられるもの、ちょっとカチンと来るもの。色々ある。
    大人がこどもに持つ不満は思い通りにいかないこどもをどうにかコントロールしようとする時に起こる不満だ。こどもが大人に対する不満はわかろうとする疑問だ。なぜ大人とこどもは違うのか。大人になった事のないこどもが大人をわかろうとする疑問だ。
    こどもの純粋な素朴な疑問や不満を蔑ろにしちゃいけない。大人が良くてこどもはダメって事は実はあまりない。大人ならまだマシ、自己責任でできる、という事くらいだ。そんな大人の事情をこどもは分かってくれないだろう。
    だから、こどもの不満は真摯に受け取って、ユーモアで返す。大人の知恵を持って返す。この本はそのヒント満載だ。

  • 思わずクスッときてしまう、不満に対する言い訳が面白かった。後半のページで、「そういえば、大人側も不満を持っているよね」と少しハッとさせられた。

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著者プロフィール

1973年、神奈川県生まれ。筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。日常のさりげないひとコマを独特の角度で切り取ったスケッチ集や、児童書の挿絵、装画、イラストエッセイなど、多岐にわたり作品を発表している。『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)で第6回MOE絵本屋さん大賞第1位、第61回産経児童出版文化賞美術賞などを受賞。『もう ぬげない』(ブロンズ新社)、『おしっこちょっぴりもれたろう』(PHP研究所)で第26回、第29回けんぶち絵本の里大賞を受賞。ほかの著書に、『結局できずじまい』『せまいぞドキドキ』(ともに講談社)、『ころべばいいのに』『ねぐせのしくみ』(ともにブロンズ新社)、『りゆうがあります』『あきらがあけてあげるから』(ともにPHP研究所)などがある。2児の父。

「2022年 『レッツもよみます』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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