- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569787824
作品紹介・あらすじ
過干渉の母のために学校に行けなくなっていた中学生の史織。小学校教師の父親と佐渡で生活することになり、自分を取り戻していく。
感想・レビュー・書評
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今の場所じゃ見えないものがきっとあると思います。主人公が折り合いの悪い親と距離をあけ、環境を変えることで大切なことに気づくお話です。
(一般担当/道明寺P) -
母親のいうことをききつづけた史織は、島に行くことを決意した。それは、彼女がはじめてした選択……。もっとさわやかな話かと思ったら、意外や意外なすごくいい話だった。母親による呪縛でがんじがらめになっていた史織が、祖母と父親、友達に支えられて、おびえながらも少しずつ選択していくさまがとてもよかった。こういう物語を必要としているひとがいると思う。そして、この物語の「シネマ」が私には読書なんだなと痛感しました。おすすめです。
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私も映画が大好きで、タイトルにひかれて手にしました。
実は、主人公の詩織ちゃんほど母を拒絶はしていないけど「心配だから」という呪文はほんとうに苦手。
この本を読んで、その理由、そしてそこから解き放たれたと感じました。
今は、疲れ切って、空っぽになっていても、ゆっくり自分のやりたいこと、自分の好きなことを見つけていこうと思えるお話でした。嬉しかった。 -
佐渡に小さい映画館を作ったおばあちゃんのもとで暮らす史織。かわっている友達、頼りになる少年。出会いや手伝いの中で自分の居場所を見つけていく。さわやかでした。
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母親からの支配に耐え切れず、父親の転勤先の佐渡について行った史織。
佐渡には、史織を温かく迎えてくれるおばあちゃんのさっこちゃんがいる。
小さな映画館を始めると言うさっこちゃんの手伝いをしながら、史織は自分の本当にしたいことを見つけていく。 -
母との確執から父と佐渡で暮らすことになった主人公。再生の物語。
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佐渡出身者には、特に読んでてジンジン来ると思います。特に私は相川の街中出身なので、物語に書いてある風景は、すべて目に思い浮かびます。夏も、冬の風の寒さといった季節の匂いも。お話自体はアラフィフのおっさんが読むには瑞々しく眩しいほどですが、さわやかな詩を読んでいるようで(といっても詩を読む習慣はないですが。。)、気持ちのいい文章ですね。佐渡の方言も、知らない人が読んでも程よくわかるよう自然に書かれていて、感心します。佐渡出身の方はもちろん、多くの方に読んでほしい作品です。