わたしのわごむはわたさない 【3歳 4歳からの絵本】

  • PHP研究所
4.04
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本棚登録 : 2020
感想 : 132
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  • Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569789002

作品紹介・あらすじ

このわごむはわたしのもの。おさがりでもなく、みんなで使うものでも、ちょっとだけかしてもらうものでもない、わたしだけのもの。

感想・レビュー・書評

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  • わかるなぁ~
    自分にしかわからない自分だけの宝物♪

    きっと実家のどこかに箱に入れたまま残ってる...

    <あらすじ>
    ある日、女の子はごみ箱の横に落ちている輪ゴムを見つけました。彼女はその輪ゴムを拾ってお母さんに「ちょうだい!」とお願いしました。お母さんは「ああ。ドーゾ。」と一言。女の子は大喜びしました。なぜなら、この輪ゴムは彼女のものだったからです。それはお兄ちゃんのお下がりでもなく、みんなが仲良く使うものでもなく、ちょっとだけ貸してもらうものでもなかったのです。自分だけの宝物が欲しかったのです。

    女の子はその輪ゴムを大切にし、髪を結んだり、イヤリングとして耳から垂らしてみたり、大人になったらお洒落をするために使おうと妄想しました。さらに、将来たくさんのラブレターをもらったらこの輪ゴムで束ねようと考えたり、宇宙人がやって来たらこの輪ゴムで追い払って地球を救おうと考えたり

    この絵本は、子どもらしい喜びや感動が伝わり、大人になっても大切にしたい宝物について考えさせられます。人から見たらどうでもいい物でも、その人にとっては何より大切な物があるものですね。


    ★シリーズ累計192万部突破!

    ゴミ箱の横にわごむが落ちていた。お母さんに「ちょうだい」って聞いたら「いいよ」だって。やった!このわごむは、わたしのだ!!
    わたしはずっとほしかったの。お兄ちゃんのおさがりでもない、みんなで仲良く使うものでもない、ちょっとだけかしてもらうものでもない、わたしだけのものが。
    今日はわごむといっしょにお風呂に入るし、夜はもちろんいっしょに寝るわ。そして、大人になったら、このわごむでおしゃれを楽しむつもり。この先わたしがもらうたくさんのラブレターも、このわごむで束ねるの。世界中の悪い人をこのわごむで捕まえてもいいわ。それに、宇宙人がきたらこのわごむでやっつけて地球を救うわ。
    この本を読んだら、きっとあなたもわごむがほしくなる!?ヨシタケシンスケのユーモア絵本。

    著者について

    ヨシタケシンスケ
    1973年、神奈川県生まれ。筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。『りんごかもしれない』『もうぬげない』(以上、ブロンズ新社)、『りゆうがあります』『なつみはなんにでもなれる』『おしっこちょっぴりもれたろう』(以上、PHP研究所)で、MOE絵本屋さん大賞第1位、『りんごかもしれない』で、第61回産経児童出版文化賞美術賞を受賞。著書に、『ぼくのニセモノをつくるには』『このあとどうしちゃおう』『こねてのばして』『ころべばいいのに』(以上、ブロンズ新社)、『ふまんがあります』(PHP研究所)、『つまんないつまんない』『それしかないわけないでしょう』(以上、白泉社)、『あるかしら書店』(ポプラ社)、『みえるとかみえないとか』(アリス館)などがある。2児の父。

    • ハッピーアワーをキメたK村さん
      ヒボさん、こんにちは♪
      トイレットペーパーの芯、サランラップの芯、公園で拾ってきたBB弾を、息子が大切にしていたのを思い出しました
      私にはわ...
      ヒボさん、こんにちは♪
      トイレットペーパーの芯、サランラップの芯、公園で拾ってきたBB弾を、息子が大切にしていたのを思い出しました
      私にはわからない彼の宝物です
      2024/05/19
    • ヒボさん
      ハッピーアワーさん、こんにちは♪

      自分にしかわからない大切な宝物(笑)
      忘れてるだけで、みんな持ってたんですよね~
      ハッピーアワーさん、こんにちは♪

      自分にしかわからない大切な宝物(笑)
      忘れてるだけで、みんな持ってたんですよね~
      2024/05/19
  • /_/ 感想 _/_/_/_/_/_/ 
     
    かわいい(^^)

    登場する女の子がとても可愛いです。

    なにか、宝物と呼べるようなものには、いくつになっても憧れますよね。

    こういう気持ちを忘れちゃダメなんだろうな〜と、
    ちょっと、幸せな気持ちになれました。

    ヨシタケシンスケさん作品25冊目。
    今作はイラストがとくによかったです!!


    /_/ あらすじ _/_/_/_/_/

    お母さんから、輪ゴムをもらった女の子が、とても嬉しそうに、輪ゴムとの生活を妄想していきます。
    宝物を手にした女の子の夢物語ですね。


    /_/ 登場人物 _/_/_/_/_/

    女の子
    お母さん

  • 見つけちゃいましたねー。

    わたしだけのもの。

    ゴミ箱の横にあったわごむ。
    おかあさんがいいって言ったからわたしのものになったわごむ。

    だれのものでもないわたしのもの。
    …で、わたしのすきにしていいもの。

    いっしょにおふろに入ったり、いっしょに寝たりと可愛いすぎる〜って思ってたら…。

    すごいこともできちゃう。
    未知の世界へもいっちゃう。
    動物たちと遊ぶのもサイコーって感じ。

    可愛いことから大胆なことまでいろいろやっちゃいましたわ。
    そしたら…あら?あらら?あららら?
    ついに、とうとう、きれちゃった。

    見つけるぞー。見つけたぞー。

    次は、クリップなのか〜っ。


    さぁ好きに楽しんで〜ってなるね。

    この子の表情がまたサイコーなんだわ。

  •  お母さんからもらったわごむ、わたしの、わたしだけの宝物…わごむがあれば、いろんなことができちゃう♪みんな、大事にしている宝物があるけどわたしはわごむ!

     すっごくかわいい絵本で、わごむだけなのにすごい…!かわいいな、この絵本!ほほえましくて、読んでいて和む絵本です。こんな風に“もの”を大事にするっていいな~生活の中で、“こんなもの”と思っていいる“もの”でも意外な活用法を考えるのも楽しそうです!クリップハージョンも読んでみたいです。

  • 食いつき度★★

    三歳の娘に購入。
    女の子がお母さんから輪ゴムをもらう。それを自分のものとして大切に思う物語。お兄ちゃんに借りたり、友達と順番に共有するものではなく、自分だけのものを手にして大喜び。女の子は輪ゴムによって輝くであろう、これからの人生を想像します。

  • 今思うと「どうしてあんな物に?」と思うようなものに執着していたーそんな幼い頃の自分を思い出しました。

    もしかしたらインプリンティングの一種なのではないか?

    そんな姿は大人の私から見ると可愛く
    いじらしいものです。

    また、実際に離れてしまうとあっさり忘れてしまうのも、
    この年齢の特徴。

    いっぽうで大人になってからの私は、そういう意味での執着は無くなったけれど、別の意味でお別れの悲しみが半端じゃないのです。

  • 久々に、小4娘に読み聞かせ!(嬉)
    読み聞かせが終わって娘がひと言、
    「これ、学校で読んだことあった☆(テヘ☆)」

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    “自分だけの”わごむを手に入れた女の子が、わごむとともに日々をどう生きるか、想像につぐ妄想混じりの想像をするお話。
    しかも、ちゃんと落ちるオチ付き!
    そしてラストページから裏表紙の絵までの間に、「なにがどうなってそうなった?!」と、娘とともにツッコミ入れました。

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    “自分だけのもの”って、それがどんなに些細なモノであっても、すごくうれしいんだよ〜
    なかにはなんでそんなものが宝物なの?!ってこと、あるけどさ、でも本人にとっては宝物なんだからさ、いいんだよ〜
    宝物はみんな、ちがうんだよ。
    みんなちがう人間だから、好きなもの、たいせつにしたいものはそれぞれあっていいだぜ☆

    という絵本です(多分)。
    …なんだけど、それがこんなにもユーモラスにえがかれているところが、ヨシタケシンスケさんクオリティ。
    どう考えてもわごむ、そんなに伸びないよ?ってツッコミたくなりますが、いいんですいいんです、だって妄想だもの、いや妄想じゃなくて空想につぐ想像だもの。
    想像の世界では、わごむは無限に伸びるんやい!

    そんなふうにこの絵本は、想像の世界と自分の好きなものをやさしく包んで見守って伸ばしてくれる絵本です。
    読んでるうちにふふっと頬がゆるんじゃうけど、それもまた味わい深いです。

  • 娘がおなじ顔してます。
    そしてお兄ちゃんsからくだらない宝物を守る姿や、変わり身の速さも。

    輪ゴムに無限の可能性を持つその感性、大人になると忘れてしまいますね。
    ヨシタケさんの本は子供心を思い出させてくれて、一緒に楽しめるのでとても良いです。

  • 今回の道具?が輪ゴムなので先の展開が透けて見えたが、面白く読めました。

  • 【あらすじ】
    このわごむはわたしのもの。おさがりでもなく、みんなで使うものでも、ちょっとだけかしてもらうものでもない、わたしだけのもの。

    ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

    ヨシタケさんの絵は全般的に顔の感情表現が豊かで好きですが、特に目が「⦿」になっている顔の絵が一番好きです。この本はその顔が堪能できる1冊です。
    他人には理解されないけど、ピンときて、手元に残してあるモノってありますよね。我が家では小さい太陽の塔(大阪万博記念公園のヤツのレプリカ)がなぜか家宝的な扱いになって、引っ越しを乗り越えて残っています。たぶん夫婦そろってピンときたからですね。モノが増えると収納に困りますが、ちょっとした「たからもの」がたくさん見つかるといいなと思いましたし、息子たちにもたくさん与えてあげたいと思いました。

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著者プロフィール

1973年、神奈川県生まれ。筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。日常のさりげないひとコマを独特の角度で切り取ったスケッチ集や、児童書の挿絵、装画、イラストエッセイなど、多岐にわたり作品を発表している。『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)で第6回MOE絵本屋さん大賞第1位、第61回産経児童出版文化賞美術賞などを受賞。『もう ぬげない』(ブロンズ新社)、『おしっこちょっぴりもれたろう』(PHP研究所)で第26回、第29回けんぶち絵本の里大賞を受賞。ほかの著書に、『結局できずじまい』『せまいぞドキドキ』(ともに講談社)、『ころべばいいのに』『ねぐせのしくみ』(ともにブロンズ新社)、『りゆうがあります』『あきらがあけてあげるから』(ともにPHP研究所)などがある。2児の父。

「2022年 『レッツもよみます』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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