本番に強い脳と心のつくり方 (PHP新書)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569790015

感想・レビュー・書評

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  • 理屈は分かるが実践は難しい。大切なのはエフィカシーを高めること❗

  •  苫米地本はこれまで何冊か読んできた。どれも同工異曲でそれでもなるほどと思える部分があったが、この本はもっとも中身が薄い。
    <blockquote> 人間の脳の仕組みとして、ずっと緊張を続けることはできない。緊張すればするほど、アドレナリンやドーパミンが出れば出るほど、それを抑制するために勝手にセロトニンが放出される。</blockquote>
     つまり、緊張するからリラックスができる。リラックスするには焦るのではなく、「今ノルアドレナリンが出ているから次はセロトニンの出番だな」というように自分の体内を客観的に観察したり、筋肉を順番に緩めていけばよろしいと説く。
     そこんとこは自分で実践してみなければ分からんが、きっと忘れてしまうだろうな。
     ラポール(臨場感世界を共有するひとたちの間に生まれる独特の親近感)が強ければその場を支配できるということは他の本にも書いてあるが、なるほど偉大なオーケストラ指揮者というものはそういう力を持っているのだなと、ふと納得できたことが唯一の収穫。

  • 私は32歳になるが、卒業した高校はスポーツで有名な学校だった。
    結論から言うと、自分の友人には、スポーツ嫌いが沢山いる。今も楽しく、習慣としてスポーツを続けている者は、
    極めて少ない。それは、小さい頃から、スポーツにおいて勝敗を競いあっていたからだと、この本を読んで思った。
    勝ち負けではない、あくまで自分を高める上で、スポーツを利用する、こういう考えの元で、スポーツを行っていたら、
    どうなっていたんだろう思う。

    私の場合、水泳だったので、野球やサッカーと比べても、マイナーなスポーツである。
    よって勝敗を異常に気にすることはなかったので、今でも、自然と週に1度や2度、泳ぎに行く。
    この習慣を持てて、本当に良かったと思う。

    苫米地氏は、「スポーツはIQを上げるためにするもの」だという。また、「スポーツにおいて勝負の概念を捨てる」とも言う。
    そこまでドライには言えないが、凄く参考になる意見だと思う。私も、これからスポーツに対しての取り組み方が、だいぶ変わると思う。
    非常に参考になりました。

  • 抽象思考と物理運動の行き来は脳の働きを促進するらしい!

  • 本文より・・・エフェカシーとは「自分の能力に対する自己評価」という意味で、何か物事に取り組んで努力する以前の、「自分にはそれができる」という自分自身に対する自信のことです。このエフェカシーを高く保てるかどうかが、目的達成の成否を左右します。
    ――
    何か大きな仕事を成し遂げたいなら、小さな仕事で成功体験を積み、エフェカシーを高くしておくことが大事なのだと思います。どんな仕事にも全力で立ち向かい、何らかの形でエフェカシーが高くなるような成果を残しましょう。

  • 勝つ為のスポーツを否定して書かれた本。
    リラックスと緊張の相互作用が大事。

  • スポーツは自分の抽象度、IQを高める。

  • 図書館本。
    ポイント★パフォーマンスの向上には、リラックス状態と緊張のサイクルを作るべし/研究者の場合は、緊張状態が必要なのは論文を書く数日から数週間であり、あとは仕込みをし、緩い状態を維持してIQを高め、研究分野にかかわる抽象に没頭する/リラックスしている間の思考によって脳内に蓄積された情報を、論文という物理空間のモノに落とし込んでいく/つまり、「リラックス状態」=高度な抽象思考が必要なとき。「緊張状態」=思考の結果を物理空間でアウトプットするとき/「緊張状態」は短い方がいい。質のよい集中ができる環境下で一気に行う/集中は一種のストレス状態なので、長く続ければ疲れるだけ。生理的に無理な話。

  • 物事を上達させるには、「成功体験が大事」...。目標達成して「やったー!」と喜ぶ体験を積み重ねると、セロトニン&ドーパミン状態のプライミングがつくられ...パフォーマンスも向上する。-P.146

    リラックス状態の時間が長ければ、それだけ抽象思考に費やせる時間がながくなりますから、さまざまな推論ができ、新しいアイディアやひらめきが生まれるチャンスも確実に増えるからです。-P.183

    集中力はひつようない。
    集中力よりも大切なことはリラックス状態をつくること。
    副交感神経優位のリラックス状態でローアルファ波支配の脳波を保てれば、抽象度が高まる。-P.189

  • スポーツで本気で脳を鍛える方法が書いてあります。
    又、リラックスと緊張を脳波の観点からコントロールする方法が科学的で実践しやすいと思いました。
    スポーツコーチングの方法はセルフコーチングに生かせそうです。
    子供のスポーツ教育に関しても書かれてあるので、親御さん必読です。

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著者プロフィール

認知科学者(計算言語学・認知心理学・機能脳科学・離散数理科学・分析哲学)。
カーネギーメロン大学博士( Ph.D)、同 CyLab フェロー、ジョージメイソン大学C4I&サイバー研究所研究教授、公益社団法人日本ジャーナリスト協会代表理事、日本外交政策学会会長、コグニティブリサーチラボ株式会社CEO 兼基礎研究所長。マサチューセッツ大学を経て上智大学外国語学部英語学科卒業後、三菱地所へ入社、財務担当者としてロックフェラーセンター買収等を経験、三菱地所在籍のままフルブライト全額給付特待生としてイェール大学大学院計算機科学博士課程に留学、人工知能の父と呼ばれるロジャー・シャンクに学ぶ。同認知科学研究所、同人工知能研究所を経て、コンピュータ科学と人工知能の世界最高峰カーネギーメロン大学大学院博士課程に転入。計算機科学部機械翻訳研究所(現 Language Technologies Institute)等に在籍し、人工知能、自然言語処理、ニューラルネットワーク等を研究、全米で4人目、日本人として初の計算言語学の博士号を取得。帰国後、徳島大学助教授、ジャストシステム基礎研究所所長、同ピッツバーグ研究所取締役、通商産業省情報処理振興審議会専門委員、早稲田大学研究院客員教授などを歴任。また、晩年のルー・タイスの右腕として活動、ルー・タイスの指示により米国認知科学の研究成果を盛り込んだ最新の能力開発プログラム「 TPIE」、「 PX2」、「 TICE」コーチングなどの開発を担当。その後、全世界での普及にルー・タイスと共に活動。現在もルー・タイスの遺言によりコーチング普及及び後継者として全世界で活動中。一般財団法人サヴォイア王家諸騎士団日本代表、聖マウリツィオ・ラザロ騎士団大十字騎士。近年では、サヴォイア王家によるジュニアナイト養成コーチングプログラムも開発。日本でも完全無償のボランティアプログラムとして「PX2」と並行して普及活動中。

「2023年 『新・夢が勝手にかなう手帳 2023年度版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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