孫正義「規格外」の仕事術―なぜソフトバンクは逆境でこそ強いのか (PHPビジネス新書 157)
- PHP研究所 (2010年12月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569794730
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
孫さんの何がすごいかって、スピードや数字などは明確だが
やっぱり信念や誠実さなんだと思う。
ADSLの時の、10営業日がんばります宣言。
朝令暮改で現場を何としても動かす気概。
個人情報が流出した時の逃げない対応。
やはり心を鍛えることが、良い経営者になるためには必須だと思うので
あらためて自身の心と向き合おうと思えた。
あと、訓練によって発明脳を作っていくという話は
自分のメンタルブロックもあるなぁと反省した。
0→1もやってなかっただけで、
訓練すればたぶん普通にできるはずとマインドセットすることにした。 -
今、日本で最も勢いのある会社のひとつ、ソフトバンク。この書はそのソフトバンクの社長孫正義についてどんな人なのか、経営理念や手腕、人間性、ビジョンといった視点からアプローチを試みたものである。
前半はソフトバンクの三百年続く組織づくりについて、後半は孫正義のグループ経営者としての仕事術およびソフトバンクで孫正義に要求されるビジネスパーソンとしての仕事のやり方について。
著者はソフトバンク株式会社元社長室長の三木雄信。孫正義分析の角度も納得できる。
それにしても孫正義、Yahoo! BBにソフトバンクの創業者、アイパッドとiPhoneの仕掛け人…大した日本人がいたもんだよ。 -
だいぶ規格外なんだけど、基本のことをtoo muchにやってるだけなんだよなと。
-
孫正義氏について知りたくて読書。
孫正義氏の側近だった著者が体験や見聞きした内容をまとめている。
現在、エネルギー事業を手がけようとしているソフトバンクグループ。ますます注目される経営者の1人といえる。
判断力、行動力、実行力のいずれもが桁違いに早いと思った。
同社は300年企業を視野に入れて後継者を育てようとしているらしい。経営者とともに沈んだダイエーを反面教師にして。
読書時間:約1時間 -
私が見たところ、ソフトバンクグループのなかで株式を上場・公開するなど、成長した会社の社長は孫正義にしたがうだけではなく、自分の頭で一度考えて、それ以外にも必要な手当てをした。
孫正義から方向性の指示をもらったら、その事業の担当者はいったんは自分の頭で考えることが必要なのだ。
自立した経営者になるには、自分で独立して社長を経験するしかないと感じた。
常に未来がどのようになるかを想像力を働かせながら、ビジョンを思い描いていく。
孫正義は自分自身が「一生五十年計画」を持っているように、経営者が自分自身の人生について確かな計画を持つことは当然としているのだ。自分の人生について計画を持っていない人間が何万人もの従業員の会社の社長になり、その進む道筋を示すことなどできないと考えるのは孫正義にとっては当然といえば当然である。
孫正義はソフトバンクが永続するグループになるためのキーワードは「多様性」だと考えている。
孫正義は数字を勘で理解できる。
それは日々の訓練のたわものである。たとえば、孫正義は朝に新聞を読む際、ある会社の決算について書いてある記事は、読む前に売り上げや利益などを予想するのだ。これを日常の生活でも仕事の上でもすべての場面でやっている。こういった数字を予想するためには、事業計画の作成と同じ様なことを頭の中で瞬時にやら無ければならない。だから自然と彼の「勘」は鋭くなる。
一度上げた目標の数字のハードルを下げることはない。孫正義はあらゆることの数字の実績を覚えておいてその数字を達成したら次には最低でもその数字を達成することが求められる。これが孫正義の方向感覚である。
株主総会では孫正義がすべて理解し責任をもって答えている。また、質問にたいして真摯に答えることを自分自身の責務と考えている。株主の質問に対して時間が長くなるからといって打ち切ることはしない。一つずつ丁寧に答えていく。 -
自らの律し方が徹底されている。
-
孫さんがどんな風に今の(この本発行の2010年代)会社を作り上げたのかはわかった。
ただ、同じエピソードを何度もほんの少し違う角度から書いているので、「あ、さっきも言ってた」という感じになってしまうのが、残念。
でも、そのせいで頭に残るのだから、著者の戦略なのか? -
孫さんはどの様に仕事に向かっているのか?
→規格外のスケールで考えるとマイナスの要素をプラスに変えてしまう逆転の発想
事業計画のパターンを多く作るには、切り口の軸を考える
継続的な発展企業を作るためには、大河となるプラットフォームを構築する -
志。スピード。計算されたリスクテイク。間違いなく稀有の経営者だ。