みっともない老い方 60歳からの「生き直し」のすすめ (PHP新書)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569797144

作品紹介・あらすじ

死に物狂いで働いて、ようやく手にした第二の人生。誰もが豊かな老後を送りたい。ところが、現役時代にがんばった人ほど、過去の栄光にしがみつき、会社の肩書や人間関係をそのまま引きずってしまう。いつまでも他人と比べて一喜一憂し、思いどおりにいかないとキレる…。そんな、みっともない老い方をしていませんか?リタイアすれば「ただの人」。60歳になったら「昔はよかった」はやめて、「素」の自分で現在を愉しもう。人生80年。「死ぬときは死ぬがよろしく候」の境地で最期を迎えるために大切にしたいこと。

感想・レビュー・書評

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  • 過去というのは都合よく粉飾されて現れる。思い出が美しいのはそのせいだ。現在を充実させたいなら、できるだけ過去は振り返らないにかぎる。「昔はよかった」という文句は言ってはいけない。
    老いの自覚とは、年下に向かって、どれだけ有益なメッセージを与えられるか!
    挨拶する人間を増やす。
    リアタイヤした人間がいちばん大事にするこべきは、地域社会の人間関係
    年をとると、人間は気短になるし、もういいやと開き直りの気持ちも出てくる。
    うっかりすると、他人のパンドラの箱を開けかねない、あるいは何かの拍子に自分の秘密を打ち明けてしまったりする。それはやめたほうが良い。
    第二の人生を充実して過ごすコツは、第一の人生で得た教訓を生かすこと。
    60歳になったら何にたいしても、ありがとうで通す、元はとれた人生だ、感謝・感謝で通せば、少なくとも人は不快にすることはない。
    人生で一番楽しいことは、目標をもって、それに向かって努力する事
    第二の人生を充実させるには目標が不可欠
    他人に迷惑さえかけなければ、それが一番良い、身勝手山の住人
    孤立を避けるためのキーワードは伝えること、人の役に立つこと、同時に自ら新しい知識を吸収することで、教えるという立場に立てる。孤高はいいが、孤立はしてはいけない。
    いつもよい想像をして、その実現を信じていると、本当にそうなる悪い想像も同じで、悪い結果を引き寄せる。成功者はつねに良い想像をしている。

  • 「人面魚現わる !」・「電線に止まったUFO」・さらには「マドンナ痔だった !」など衝撃的な一面見出しで有名な東京スポーツ(東スポ)で出版部長を務め、独立後は1979年の『天中殺入門』や1995年の『脳内革命』というベストセラーの仕掛け人として知られる一方で、『男の成熟』・『遊びの品格』など100冊を超える自著で男の生き方・働き方を問い続ける「生活経済評論家」の川北氏が、60歳からの暮らし方について提言する。人類が史上初の「超高齢社会」という未体験ゾーンに突入しようとする今、定年後の20年以上にも渡る日々を単なる「人生の延長戦」とか「オマケの余生」と考えるのではなく、人生の第二幕として新たに「生き直す」のだと啓蒙する。現役時代には職場や人間関係に縛られて思うように出来なかった人ほど、今こそ「素の自分」に立ち戻り、断捨離と上機嫌を基本としたライフスタイルの転換が不可欠であると説く。副題は『60歳からの「生き直し」のすすめ』

  •  いや、まあ、六十代半ばになってしまった自分としては、身につまされるご指摘がてんこ盛り。この本で身ずまいを質すことができるような若人は、逆に、こんな本読まんだろうなぁ。

  • 定年を迎える男性向けの本だけれども,若い世代にも参考になる。
    皆から愛される好好爺,尊敬を集める長老になる方法についての考察。
    『定年後とは,これまでの人生(第1幕)とは異なり,自分の好きなようにスタートをアレンジできる人生の第2幕』という発想。

  • 60歳からの生き直し。心得、準備など。
    後学のために読んだ。すこし早かったかもしれない。

  • まだ老いてないけど、人としてこうありたいとは思う。

  • 高齢化問題に興味をもったときに、購入した一冊。
    高齢化問題といえば、高齢者を問題の原因として問題全体を見ていたという反省がある。
    この本は、高齢者という人間がどう歳を重ねるべきかということを述べていて、とても参考になった。

  • 「みっともない老い方: 60歳からの「生き直し」のすすめ」読了。2012年44冊目。

    タイトルを見て思わず購入の一冊。自分が60歳の時にどんな生き方をしているのか。定年後何をするのか。自分の親の世代とも重なるため、自分の30年後と親の生き方を考えながら読んだ。

    内容としては、”生き方”について、ためになることがいろいろ書いてあるのだけれど、一番印象に残ったのは、趣味の話。本書では武者小路実篤の言葉を引用していた。

    「趣味ということは馬鹿に出来ない。人間の上等下等は趣味で大概きまる。」

    なかなか考えさせられる言葉。果たして自分に60歳を越えて続けられる趣味があるのだろうか?と考えさせられた。

    今からやりたいことを考えて、それをためておいて、60歳(ないし65歳、ないし70歳か?)の時から楽しい第2の人生を送りたい。カッコイイ年の取り方をして、イキイキとした老後を過ごす。そんな姿を子どもに見せられたら、その子どもも幸せだろう。リア王のようにはなりたくないものだ。

    できれば上等の方でありたいと願う。

  • ★★★現役世代に仕事一途で頑張った人ほど、過去の栄光にしがみつく(みっともない)。。。老年の最大の報酬は精神の自由である。元気ざかりの人々が重要だと考えることに、ある程度無頓着になれることである(W.S.モーム)

  • 読んで、みっともいい老い方に したいです。

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著者プロフィール

大阪生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業後、東京スポーツ新聞社に入社。文化部長、出版部長を歴任後、1977年に日本クリエート社を設立。

出版プロデューサーとして活躍するとともに、生活経済評論家として新聞、雑誌などさまざまなメディアに執筆し、講演活動も数多く行っている。

主な著書に『男の品格』『「孤独」が一流の男をつくる』『男の嗜み』『60代からやっていいこといけないと』など多数。

「2022年 『20代で身につけたい5つの習慣』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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