- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569800493
作品紹介・あらすじ
皇位継承をめぐる天皇側と上皇側の争いなど、朝廷や貴族の対立が混迷を深めた平安末期に、史上初の「武家政権」を打ち立てた平清盛-。だが、そんな時代の革新者である清盛も「生母が不明」など、前半生を中心に謎に包まれている。そもそも"平家の天下取り"は、清盛一代だけで成就できたことなのか?そして平氏政権がもろくも滅亡した理由とは?本書では、「白河上皇の忠臣だった祖父・正盛」「院政と結びついた異例の栄達」「治承三年のクーデター」など、清盛の波乱の生涯に秘められた真実が明らかとなる。
感想・レビュー・書評
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一部参照
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読みやすくわかりやすく、とても面白かったです。気になったのは作者の方は「歴史研究家」と言うお仕事なのですね…学者さんとは違うのかしら。少年時代の清盛についても詳細に触れており、清盛の兄弟や子供たちについても詳しく書かれているのでわかりやすかったです。個人的には池禅尼長男家盛のエピソードも割と掘り下げてくれたので嬉しかったです。家盛だけでなく平氏の人物全般にスポットライトを当ててくれているので、読み進めていくにつれ理解が深まりました。清盛の人柄がわかるエピソードや日宋貿易のあれこれもあり、広く深く知ることが出来ました。清盛の人物像を知れば知るほど、平家物語よりも清盛と言う人物をはじめとする平氏に惹かれてしまいます。
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まあ特に印象もなくなんてこともない。
名前が似てるのは仕方ないけどわかりにくくなってしまう。
つまり平清盛がすごい人ってこと。 -
特に目新し物無い。。
清盛の晩年の強引さってなんなんだろ。。 -
大いなる謎という割には、驚く情報は少なかった。基本的な歴史の流れを理解するには為になった。
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『平清盛』関連ブックガイド
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清盛とその周辺を復習。平氏一門の人名など多くて紛らわしくいまいちわかりにくい。小説なんかで読んだらわかりやすさが違うのかも。
いくつか気に入ったエピソード。清盛が白河上皇の御落胤だという説がうそっぽいとか,家盛という有能な異母弟がいたが病死したために清盛は忠盛の後継に決まったとか,保元の乱の戦後処理で三世紀半ぶりに死刑が復活するけど,平氏や源氏の間では私刑としての斬首がそれまでも行なわれてて,それが公式採用になっただけとか。
清盛は四方に気を配ってうまくやったのもあるけど,やはりすごく運がいい。保元・平治の乱で勝利して,太政大臣になる。でも晩年急速に没落へ突き進む。治承三年のクーデタで後白河上皇を幽閉。院政を終焉させるが自ら院政に酷似した政治手法をとり,反発を招く。福原遷都も失策だった。以仁王の令旨が出て源氏が挙兵。そんな中で死んでいく。臨終間際はかなりな焦燥感に駆られてたのかな。幸せな人生だったともいえないな。