- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569802909
作品紹介・あらすじ
東日本大震災をはじめ、ユーロ危機、円高・円安問題、少子高齢化など、多くの困難に直面している日本と世界。複雑に絡み合った経済の諸問題を解決する鍵は、いったいどこにあるのだろうか?著名経済学者が日々のニュースを元に、混迷する経済を読み解く。複雑な問題を「自分の頭で考え抜く」ための55の視点。
感想・レビュー・書評
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日本と世界経済について知りたくて読書。
アベノミクスによって空元気状態の日本。急激な円安が今後の日本経済にどう影響してくのか考えつつ読書。元が短編コラムなので読みやすい。
来日する外国人が増えた。消費税は外国人も負担するという意味では、今後も中国や韓国に偏ることなくバランスよく外国人に日本を訪れてもらい日本へお金を落として欲しい。
航空業界、日本の空港のハブ化について興味深く読む。
本書で取り上げられてる成田とハブ化政策と関西をLCC拠点にして活性化するなどは進みつつあるが、チャンギやフランクフルトと比べるとまだまだという印象を受ける。
那覇空港をアジアの物流ハブ構想は、以前から注目しているが、現在はどうなっているのだろうか。沖縄の魅力アップ、活性化させることは沖縄を守るためにも有効だと思う。
確かに香港のスーパーを覗くと肉や米、野菜、果物、菓子にいたるまで日本製品であふれている。国家が特別な制約や規制を加えずに普通に経済活動をすると日本製品のファンが増えるのが世界の現実だと思う。もっと日本のサービスや商品を沖縄を経由して積極的にアジアへ広げることは日本が緩やかでもいいので成長を取り戻す有効な手段だと思う。
マクロ経済学は学生時代のゼミで学んでいたが改めて面白い学問、考え方でまた学びたくなる。
読書時間:約50分
本書は日本領事館大連出張所でお借りしています。有り難うございます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
長期的に経済を見てみることが大切ですね。
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前著に続いて読んでみました。
新聞連載をまとめたものなので著者が書いているとおり現在と照らし合わせると多少おかしなところも含まれますが、基本的には違和感なく仕上がっている印象。
特に震災前後の記事は生々しく当時の不安感を思い出すに足る内容でした。いずれにしても経済学がすでに通用しなくなっているということですな。 -
これといって新しいものではないですが、震災以降の流れをおさらいする意味ではいいのかも、著者は自民党の経済諮問会議のメンバー、来年からの活躍を期待します。
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著者が連載してるコラムとかの記事をまとめたもの。経済学としてはあんまり目新しいものはなかったかな。日本はどうしたらいいかって全体的な著者の考えはおれが今思ってるのと変わらないし。
ただああゆう記事を連載するのは大変だろうなと思った。 -
今、世界で起こっているさまざまな問題について簡単に知り、かつ今後その問題やニュースのどのような点に注目していけばよいかがわかる本だった。
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東京大学経済学部教授の伊藤元重の現在直面している問題をわかりやすく解説しているコラムをまとめた一冊
とくに新しいことは書かれいていないけど、教授がフォーラムや客員としていろいろなとことで経験したことも含めてなにが問題なのかを説明し、それに対しての改善点や解決策を提示している
大学時代に読んだテキストの著者ということで、ついつい手にとってしまった一冊 -
伊藤元重氏と大前研一氏、今の日本の国政や世論の方向はこの両者の指南する通りに動いているのではないだろうか、とまで思えるほど語られる論点が今の動向とピッタリ合っている。
今の航空行政、エネルギー行政、国際金融、農業規制改革、TPP議論への明快な論点を提示してくれる。 -
現在の経済の動き、ユーロの動向、日本の産業の空洞化、税などをわかりやすく解説。新聞に書いてきたものをまとめているのだが、震災前に書いていることが今でも通じることだったり感心する。消費税は北欧は25%くらいあるのに、彼らは決して不幸になっていないと、たしかにそうだが、日本の場合、税金で集めたものがどのように使われるかそこに、不透明感があるので、不安なのだと思う。