虎がにじんだ夕暮れ

著者 :
  • PHP研究所
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569805559

作品紹介・あらすじ

1985年、伝説のバックスクリーン3連発。猛打を誇る"猛虎打線"があれば、チームの黄金時代到来と思われた阪神タイガース。しかし「タイガース命」の"じいちゃんと僕"の熱狂的な応援も虚しく、翌年以降チームは低迷。じいちゃんの夢は阪神の胴上げをその目で見ること。でも"ダルマ"のウイスキーとタバコが手放せないじいちゃんの体は…。

感想・レビュー・書評

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  • 阪神てこんな時代があったんだなぁ。大阪感ばりばりですき。意外と。糖尿病関連しめじも復習に…

  • 阪神タイガースファンのおじいちゃんとその孫を中心に描かれる大阪に暮らすある家族の物語。おじいちゃんは絵にかいたような大阪人で、その行動には驚かされることも。しかし、孫の目線から語られる物語はおじいちゃんへの愛情で溢れている。野球好きの人はきっとおじいちゃんに共感してしまうはず。

  • タイガースが大好きなおじいちゃんの老いとおじいちゃんっ子の孫の雅之の成長を中心にたどる、大阪・吹田に住む家族の物語。

    決して穏やかではない現実と真剣に向き合う家族。
    認知症が進行するおじいちゃんの介護に奮闘し疲弊しながらも必死で家庭を守るお母さん、時にはぶつかり合いながらも家族それぞれがおじいちゃんと自分なりの方法で向き合っていく様子に胸を打たれた。
    一時期、雅之が道を踏み外しそうになってもそうならなかったのは、この家族があってこそだったのだ。

    これは個人的な主観だが、おじいちゃんが弱っていくのに比例して、タイガースの状況の記述が細かくなっていく気がした。
    雅之はタイガースを通して、おじいちゃんにの生きる意欲をかりたてようとしていたのかもしれない。
    タイガースはおじいちゃんと雅之をつなぐへその緒のような存在だったのだと私は考える。

    雅之はいずれ新しい家庭を作って、また新しい家族とつながっていくのだろう。
    その時もおじいちゃんとつながった時のようにタイガースの存在が大きくなっていくはずだ。
    これからも雅之とその家族とタイガースの歴史は続いていく。
    それぞれがどんな歴史を紡いでいくのだろうかと思いをはせることができる、心地よい余韻を読後に残す作品だった。

  • 面白かったです。
    これから、雅之が家庭を持って
    愛すべき「じいちゃん」になるんだろうなぁ…

  • 1985年のタイガース優勝から2003年までのおじいちゃんと孫の物語。阪神の戦いぶりが時折入って懐かしい。本当は「赤ラークとだるまウィスキー」という題らしい。その方がぴったり。

  •  まあ普通の本ですな。
    「アホか。タコ焼きとか、お好み焼きに高級品なんてあるかい。一級の具材があんねんやったらそのまんま食ったほうがうまいわ。わざわざ粉まみれにしてどなんするねん。」このセリフ、ほんまにその通りです。

  • I am a big fan of the Hanshin Tigers,Japanese pro baseball team.

  • タテジマに願いを、ダルマに祈りを
    “笑って泣ける”感涙必至のこれぞナニワ家族小説、ここに誕生!!

    1985年、伝説のバックスクリーン3連発。無敵の“猛虎打線”があれば黄金時代到来と思われた阪神タイガース。しかし「タイガース命」の“じいちゃんと僕”の熱狂的な応援も虚しく、翌年以降、チームは低迷。じいちゃんの夢は阪神の胴上げをその目で見ること。でも“ダルマ”のウイスキーとタバコが大好きなじいちゃんの体は……。
    虎党の二人が追いつづけるアホな夢。彼らの決断が奇跡を起こす!?

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    【推薦の言葉】
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    ビバ! じいちゃん! 物語は太く、激しく、やさしくて繊細。
    オレにメガホン取らせてくれ! 
     ――カンヌ国際広告祭 金賞受賞 江口カン監督

    なんてことない家族が見た、なんてことある景色。
    この愛すべき稲田家は阪神タイガースにどこか似ていた。
     ――『みんなの あるあるプロ野球』人気漫画家 カネシゲタカシ

    これは大阪版「ALWAYS 三丁目の夕日」だ!
    懐かしい大阪がここにある。
     ――ふたば書房箕面店 小島功司

    「大阪」と「阪神タイガース」。
    この2つが揃えばこんなにも泥臭くて素敵な家族小説が生まれる。
    いいなぁ。思わず嫉妬します。
     ――三省堂書店 新横浜店 店長 比嘉栄

    これぞ、山田隆道のフルスイング! 
    アホすぎる登場人物も、暗黒時代のダメ虎も、なぜかたまらなく愛おしい
    ――35歳 男性 野球ファン


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    【特別推薦】
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    アカン、おもしろすぎる!
    こういう虎バカじいちゃんが現役時代の自分を支えてくれていたのかと思うと、最後のほうは胸が熱くなり、何度も鼻をすすりました。
     ――元・阪神タイガース 亀山つとむ

    阪神を追いかけ続けた、じいちゃんと僕の青春にこんなにも胸をきゅんきゅんさせられるとは! じいちゃんの生き様に惚れてしまいました。
     ――女優 西原亜希

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