40歳を過ぎたら、三日坊主でいい。 新・ミドルエイジ論

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569812625

感想・レビュー・書評

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  • いま、40代以上のビジネスマンが考えるべきは、いかに会社で息を潜め、外の世界を切り拓くかである。ストレスがかからない仕事を選び、健康な身体を保ちながら、趣味やサイドビジネスに全力を注ぐ。
    ミドルエイジはいまの会社にしがみつくしかない。
    あらかじめ決められた就業時間内に、与えられた仕事を最低限こなす。責任が重い仕事は断る。これがミドルエイジ的脱社畜なのだ。
    出世争いなど、会社に完全に飼われている人たちのやることなのだから、自分はそれに巻き込まれず、マイペースで過ごすのがいちばんである。
    本業のほかに副業をもつのは、金儲けの鉄則である。
    そして、自分の商店を支える家族も大切だ。会社で残業するくらいなら、家族との時間を最優先せよ。
    むやみに組織に抗って息をムダ遣いするぐらいなら、これからずっと楽しめる趣味を見つけるほうが、よほど有意義である。
    頭を軽くするには、好奇心を磨くのがいちばんだ。好奇心を磨くのなら、旅行にいく場所も厳選しなければならない。変化率の高い街を選ぶことをお勧めする。ミドルエイジになると出不精になる人も多いので、普段もなるべく変化率の高い街に行くことをお勧めする。
    同世代とばかりつき合うと、感性が鈍る。
    自分という商品を売るためには、自分をいかにプロデュースするかが重要になる。社外の人に会社名で覚えてもらうのではなく、名前や特徴で覚えてもらうようにならなければ、決して自分を印象づけられない。性格で印象づけるのも重要だが、身に着けているアイテムで自分をアピールするのは、もっとも簡単な方法である。
    サラリーマンが少ないリスクで手堅く稼ぐなら、私はサイドビジネスをお勧めする。興味を持った人は、すぐにでも準備を始めるべきだ。ミドルエイジには残された時間が限られている。頭と身体が使えるうちにやらなければ、サイドビジネスを始める意味がなくなってしまう。
    ナローになるには、人とは違った趣味を孤独に続けていく精神的な強さも必要だ。
    長く続けられるということは、自分に合っているということである。
    子供と一緒の趣味でもいいだろう。仕事で疲れ果て、週末は「寝かせてくれ」と家族をガッカリさせているようでは、孤独な老後を過ごす結末になりかねない。週末に向けて仕事をセーブし、土日は朝から起きて家族と一緒に遊び回れば、ストレスも解消できるはず。
    狂うほどのめり込めるものを見つけておかないと、自分の人生を生き切った証を残せないまま、人生はゲームオーバーとなるのだ。だが、何をすればいいのか悩む人は、とにかく片っ端からやってみるにかぎる。楽しめないのに続けても意味はないので、三日坊主でもまったく問題ない。
    一つ大切なのは、先生を選んだほうがいいという点だ。
    多趣味のほうが旅先で楽しめる。家族そろって楽しめれば文句なし。
    芸を身を助けるというように、趣味も浅く広く体験しておくと、いつか自分を助けてくれるだろう。
    ミドルエイジの旅行には、知識や経験に基づく「知的旅行」をお勧めする。せっかく旅行にいくなら、ほかの人が行かない場所や、あまり知られていない情報を事前に調査しておくべきだ。
    不思議なことに、年収の高い男性ほど、料理好きな人が多い。難しく考えずに、まずは簡単な料理を始めてみよう。
    電子書籍はミドルエイジにこそ向いている。
    健康を考えるなら、40歳を超えたらつらいことや嫌なこと、苦手なことは、なるべくやらないにかぎる。長時間の睡眠が必要な人は、何があっても睡眠不足にならないことだ。また、気配りが苦手な人は、そもそも気を遣わないことだ。
    新しいクリニックにはなるべく行かないほうがいい。「医者に殺されない47の心得」といった本も参考になる。
    ゴルフ用具も健康法も、興味がわいたら試してみたほうがいい。
    欧米では、日本よりも歯のケアに対する意識が非常に高い。
    1週間に七万歩で見た目に差をつける。
    子供の教育や留学、流行や習い事に使えば、子供はお金と等価か、それ以上の財産を受取ったも同然である。子供には、何でもやらせてみるべきである。

  • 「会社員は全員負け組なのだ」
    言われたくない事実をズバッと言うあたり、突き抜けていて、楽しいです。

  • 段々と成毛氏の毒気のファンになってきました。今時これほど本音で語ってバッシングされない人も珍しいのではないでしょうか?知り合いの、とある大学の先生が、「出る杭は打たれるけれど、出過ぎた杭は打たれない」と言っていましたが、正にそんな感じなのでしょうか。
    本書で提案するのは、ビジネスマンが全力で脱力系の生き方を追い求めるための方法論だそうです。日本のビジネスマンの9割以上は仕事に全力を尽くす必要はないと言っています。確か、成毛氏は別のところで、 日本人の9割にとって英語は必要ではないということを言っていたと思いますが、この本でも成毛氏曰く、「毎日、満員電車に押し込まれて会社に通い、無機質なビルで一日を過ごすホワイトカラーなど、たいした仕事をしていない。・・・そもそも資本主義社会においては、資本家になるのが最終目標であり、社内で出世してもあまり意味がない。そもそも、サラリーマンはすべて負け組なのだ。出世争いなど、会社に完全に飼われている人たちのやることなのだから、自分はそれに巻き込まれず、マイペースで過ごすのがいちばんである。」と言っています。かなり耳の痛い話しではありますが・・・。

  • 8/13読了。いつも破滅的な持論を展開する筆者だが、むしろ私はそれに救われているのだ。

  • 読了。
    対象年齢ズバリの私には身につまされる指摘も多いのですが、逆に言えばまさに成毛さんのおっしゃる通り。その通り。
    要するに40過ぎの皆さん、もう1つの価値観(いまの仕事で成功する)だけに縛られて生きるのはやめましょう、その方が個人としてもハッピーに生きられます、という話。「サラリーマンという時点で"負け組"なのですから」という指摘にはグサっと来ますが、これまたその通り。
    いいですね、成毛さん。

  • まさにミドルエイジなので興味深く読めました。
    好奇心を持ち続ける、変化率の高い街に出かける
    サイエンス本を読む、自分ブランディング、
    できることから挑戦しよう。

  • そうだよな。40歳からは第二の人生が始まるのだ。オヤジ力をフルに生かした。

  • 割といろいろ実践中。

  • ミドルエイジの自分にとって参考になった。

  • 成毛さんってMicrosoft ジャパンのトップまで上り詰めた方でしょ…レベルか違う…こっちはどうせ金も時間もない一般人だよ、なんてひがみ根性を持って読んだら損な本!
    社長だろうが有名人だろうが、金があろうがなかろうが、人間誰だって年を取る!そして年の取り方が上手いか下手かは、社会的に成功してるかどうかとはまったく関係ないし、むしろ社会的にある程度うまく行ったと内心思ってる人ほど、40過ぎからは気をつけていかないと、空しい老後になるんじゃない? お互いそんなつまんないジジイ・ババアになりたくないじゃん、と笑顔で励ましてくれるような本でした。
    ミドルエイジは未来がない、だからこそ怖いものなしなのだ!
    それにしてもFFXIにハマって2年間、自宅地下にこもってネトゲ三昧って…大人気ないにもほどがある(笑)
    あ、あと帯の背表紙のところに描かれてるアクビしてる猫のイラストが可愛い。

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著者プロフィール

HONZ代表

「2022年 『39歳からのシン教養』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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