ゆとり世代の愛国心 (PHP新書)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569820231

作品紹介・あらすじ

憂鬱な日本を飛び出し、世界を隈なく見てきたからこそ素直に言える「この時代の日本に生まれてラッキー」。注目の若手起業家の初評論。

感想・レビュー・書評

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  • ●ソマリランドに向かう際の経由地、エチオピアの首都アジスアベバは「アフリカの首都」とも言える発展した都市。僕の目にはここが「中国のアフリカ進出基地」に映った。
    ●日常の連続である学校で、愛国心を教えることは極めて難しい。

  • ★5.0(3.84)2014年9月発行。日本に平成生れのこんな若者がいたとは。19歳でバンクラディッシュに渡り、同国の貧困地域の高校生を名門大学に入学させるプロジェクトを成功させる。その後世界の貧しい地域の教育革命を掲げ、五大陸ドラゴン桜プロジェクトを推進。世銀IMF総会には日本のユース枠で参加等を通して世界中に数多くの知己を得、さらには渡邊美樹氏や田原総一朗氏、ドコモから出資を得てソマリランドに大学院設立を目論む。金儲けは考えず、純粋に貧しい子供たちの教育のために、立ち上がる著者のこれからの活躍を祈る。

  • 社会

  • ・オウム事件で日本が「崩壊」しつつあるときに生まれ、「9・11」テロで世の無常を知り、「ナンバーワンよりオンリーワンをめざせ」と教えられたかと思えば、その「オンリーワン」の象徴が旧勢力によってつぶされていく様子を目撃した世代、それが僕たち平成生まれの「ゆとり世代」。

    ・英語力にも勝る胆力とシミュレーション力…英語ができるって、ネイティブのようになるってこと?違うんじゃないの?僕は英語力の本質を、「胆力」に見た。僕たちは英語に関して流暢であることに重きを置きすぎている。このような修羅場で真価を発揮する英語交渉術とは、入念な研究とシミュレーションの勝利だ。このような胆力やシミュレーション能力、戦略策定能力はいまの日本の教育システムではいっさい顧みられていない。

    ・日本人はなぜ挑戦できないのか…海外と日本のいちばんの違いは、挑戦することに対する態度。バングラでは何か新しいことに取り組もうとすると、周囲はまずもって背中を押してくれる。「Do it! Do it! Do it! Go ahead!」(byモハマド・ユヌス)日本ではなぜか新しい挑戦に対して最初に不安が頭をもたげる。デメリットや失敗ばかりを考えてしまう。何というか「エネルギーが吸われていく感じ」がする。大人たちに覇気がないのは「失敗」を許さない社会に生きているから。日本社会では横並びであることを強いられ、いったんコースを外れれば、二度と元のコースに戻ることはできない。同調圧力も強い。とにかく従来の横並び構造を脱し、チャレンジを推奨する社会へ、敗者復活を許す社会へと日本が脱皮すれば、ますます海外に飛び出す人材が増え、日本の国際的な存在感はさらに高まるのではないか。

    ・すべてを受け入れてくれる存在はどこかにいる。

  • 税所さんの本を読むと、なぜか泣いてしまう。

  • 世界に出てみたい、と心の底から思える本でした。
    日本にいて文句ばっかり言っている自分がなんだか恥ずかしくなる一方で、自分はまだ頑張れるんじゃないか、と勇気をもらいました。


    http://www.lib.miyakyo-u.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=331712

  • 感想:e-educationの税所さんの本。テーマは愛国心。これまでの彼の本とは少し毛並みが違う本だった。
    彼の実体験をベースにしつつ、日本がどれだけ恵まれた国であるかを核に本は進んでいく。海外に出たことがないネット右翼へのメッセージは大変共感。愛国心の示した方は世界に感謝されるような「ささやかなコミットメント」をすること。

    読んでいて感じたのは、税所さんの人を巻き込む強さ。一橋の米倉教授をはじめ、彼の周りには有能な人がたくさんいる。だから無茶なチャレンジをしてもなんとかなってしまうし、こういった周りの助けがあるからこそ、半端ない行動力が存分に発揮されるのだろう。

    世界に出て日本を代表して頑張りたくなる本。

  • 税所くんの本
    新書だけあって、テイストが全く違う。
    税所くんの突き抜けかたがやっぱり良い。
    実行力は見習わないと。

  • 驚くしかない行動力。圧倒された。

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著者プロフィール

1989年東京都足立区出身。早稲田大学教育学部卒。英ロンドン大学教育研究所(IOE)準修士。19歳でバングラデシュへ。同国初の映像教育である e-Educationを創業し、最貧村から国内最高峰ダッカ大学に10年連続で合格者を輩出。同モデルは米国・世界銀行のイノベーション・コンペティションで最優秀賞を受賞し、「五大陸のドラゴン桜」と銘打って14ヵ国で活動。未承認国家ソマリランドでは暗殺予告を受けながらも、教育と起業家を育成する「日本ソマリランド大学院」を米倉誠一郎氏と創設。本書執筆当時はリクルートマーケティングパートナーズ(現リクルート)に勤務。2021年夏からは長野県小布施町に移住、新たな事業に取り組んでいる。著書に『前へ!前へ!前へ!』(木楽舎)、『未来の学校のつくりかた』(教育開発研究所)等。2011年度シチズン・オブ・ザ・イヤー受賞。2016年にはアメリカの経済誌「Forbes」のアジアを牽引する若手リーダー「Forbes 30 under30 Asia」に選出。2019年『アフリカの難民キャンプで暮らす』(小俣直彦著)に出会い、その応援団長を版元のこぶな書店に名乗り出る。

「2021年 『僕、育休いただきたいっす!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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