- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569826530
作品紹介・あらすじ
創業回帰の日立、未来を重視して戦略フロー思考を実践したオムロンなど、目先の利益追求からの脱却に成功した企業を丁寧に分析。
感想・レビュー・書評
-
「競争と秩序」の時代から、「秩序なき競争の世界」へ。そして現代は、ミッションやビジョンに重点をおき、常に消費者に目を向けた経営をしなければ、生き残れない時代になった。インティグリティ主義、真摯に消費者に目を向けた経営をしなければ、大企業でも明日がない時代に変化している。利他、世のため人の為にの精神がない経営者は排除されてしまう。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
戦後復興から日本では、「家族のようなマネジメント」が行われた。これをマネジメント1.0と呼ぶ。バブルの崩壊とともに、稼いだ金を給与として分け合っていた家族の会社から、弱肉強食で業績を上げたものだけが金を得る成果主義が蔓延していく。「秩序なき競争のみの世界」、これをマネジメント2.0と呼ぶ。そしてこれからは、マネジメント3.0世界が訪れる。マネジメント3.0こそが、「その場しのぎの会社」(マネジメント2.0)からの脱却であり、「変革」「イノベーション」と呼ばれるものである。具体的には、
①日立やハウスなどの老舗企業の変革で必ず起こる『創業回帰』
②ノウハウ、経験ではなく、体系的な知識から生み出される『戦略フロー思考』
③グローバル化を含めた社会貢献を意識し、従業員のプライドが高まる『グローバル化とインテグリティ(品格)』
④ロイヤルカスタマーを見つけ、その声を商品に反映させていく『マーケティング』
⑤買収ではなく、アライアンスや協働と表現できる『M&A』
⑥ハッピーな現場を作り、今の苦しい現場を理解したリーダーや経営者を創る『人材育成』
⑦すべてゼロベースで再構築する『情報システム』