- Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569841182
作品紹介・あらすじ
孫社長から数々のプロジェクトをむちゃぶりされながら、すべて間に合わせてきたソフトバンク元社長室長が「最速チーム仕事術」を開陳。
感想・レビュー・書評
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会社ではプロマネの仕事、その方法論を誰も教えてくれない。
PMBOKとはプロマネ知識と方法論を体系化したもの。PMPという資格試験もある。一般のビジネスパーソンにはハードル高め。
定型的で繰返しの仕事が機械に置き換われば、残るのは非定型で複数の人が関わる=プロジェクト的な仕事=AI時代の仕事。
だからプロマネ=「横のコミュニケーション」の調整役が出来ることに価値がある。
同一の組織で同じカルチャーを共有している者同士ならすんなり理解し合えることも、価値観が異なる外部の人から見るととても受け入れがたく、それが無用な対立を生むことも少なくない。
だから「横のコミュニケーション」は「縦のコミュニケーション」の何倍も難易度が高い。
プロマネは難しく、後ろ盾も少ない(或いはない)ためプロジェクトを敬遠する人も多い中でノウハウを身につければ引く手あまた。
WBSは全員で一緒にタスク出しして作る、プロマネが1人でタスク出しをすると、必ず抜け漏れが発生する。
プロジェクトは様々な分野の専門家が集まり、それぞれのスキルや経験を発揮して、集団で一つの目的を達成するための仕組み。
自分だけで考えるより、その人たちの知恵を借りるほうがずっと速いし、確実。
アウトプットは動詞でなく名詞で伝える。
チーム全員の時間と知恵と平準化し、出来る限り100%使い切ること。
メンバーの助け合いを促し、仕組みや環境を整えたりする。
メールはできるだけ短く、こみいったことはメールではなく必ず口頭や電話で。メールは3回以上やりとりしない。
上からふってきたことは何でも言われた通りにやらないといけないと思うかもだが、そんなことはない。
むしろ安請負いは良くない。プロマネの権限でないことは上に投げ返す、権限を持つ者をうまく使いこなそうとするマインドを持つべき。
何か困ってることはないか聞く。
進捗管理を嫌がる人間は、何か上手くいってないことを隠していると考えるべき。もしかしたら、プロマネが気づいていないところでタスクの依存関係が発生して、前行程の仕事が終わらないと自分の仕事が出来ないが、下手に揉めたくないから言い出せないといった悩みを抱えているかも。
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・良いプロマネ=メンバーの時間を無駄に奪わない、メンバーの時間を大切にする
手順
・プロマネを決める
・プロジェクトオーナーを明確にする
・ステークホルダーを同定する
・プロジェクトチャーターを書く
・ステークホルダーを全員呼んでキックオフをする
必ずオーナーを呼ぶ
懸念事項を聞く
タスク出し(付箋)
・タスクを全て書き出しWBSを作る(タスクのアウトプットは報告書などのモノで定義する、担当者を決める)
・タスク間の依存関係を調べ、不要な依存関係を断ち切る
・クリティカルパスを同定する
・全体スケジュールを組む(プロジェクトマネジメントシート: タスク、アウトプット、納期、担当者)
・会議
必要な権限、情報をベースに参加者を決める
議事録は報告、決定、未決に分ける -
全ての仕事はプロマネ的仕事になっていく。
人と関わらない仕事は存在しないから、いかにプロマネ的仕事術を身に付けるかは確かに大事そう。
最初の立ち上げ段階で仕事の9割が決まるとは本当にその通りやなぁ。
めちゃくちゃ苦手な部分。仕事を始める前に大枠から始めよう -
・これからの時代、プロマネのスキルが必要とされる(プロマネスキルを持っている人が重宝される)
・本書にはプロジェクトの進め方、新規事業の立ち上げ方が具体的に紹介されている
・「即行動につながる会議のコツ」は、議事録の取り方と直結している(会議体、決定事項、todo、課題、議事メモ)
→(経営)コンサルタントの課題図書に推薦します。 -
プロジェクトマネージャーが意識すべき内容を具体的に教えてくれる本。プロジェクトだけでなくすぐにでも仕事に行かせそうな内容が多い。プロジェクトの初期にステークホルダーを全て洗い出し、チャーターを作成するという視点が勉強になった。
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プロジェクトマネジメントを実務の範囲でやるにはちょうどいい。
詳細すぎず、ちょうど前に進められる内容。
・初めてプロマネをする方
・プロマネの経験を体系化したい方
にちょうどよさそう! -
オーナーとプロジェクトメンバーとの狭間での調整力について、わかりやすくまとめてある。システム開発の基礎的な概要と似ている部分もある。
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①プロマネを育成したい
②それがコーディのあり方
③ちなみに、うちのリーダーはコーディじゃないとわかった -
立ち上げ時のチャーター策定とプロジェクトオーナーとの意思確認
ゴール設定とKPI設定を先にすることによる手戻り回避
アクションアイテム・KPIはポストイットに書き出させる(日本人の恥の文化への対応策)
数値化することにより、会社へのメリット明確化
社内での勝馬評判、人へ貸しを作っておくことで周りから協力を得やすい
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事業を作るときは、最初のクライアントからのフィードバックを大切に。大手から攻めると振り回されやすいので中小からスタートする方がベター
アイデアを単発でポストイットに書き出し、それを組み合わせることで一つのアイデアにするのは有効な事業創出方法
孫さんはああ見えてかなりリスクコンシャス。全業界の有望株に分散投資することで、資金というプラットフォームを提供し勝ち負けに関係なく業界自体が伸びれば勝つ仕組みを作っている