- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569847733
作品紹介・あらすじ
感染症の危機、経済の危機の次は、社会保障の危機である。生活保護、医療、介護、年金の現状と対策を、社会保障研究の第一人者が解説・提言。さらに、消費税と社会保障費の切り離しを訴え、ベーシック・インカムの可能性について検討する。
【社会保障の大問題とその解決策の例】
◆生活保護:「働くと負け」状態→求職者支援制度を活用すべき ◆医療:都市と地方の病床数格差→開業医の報酬を減らせ、地方版の「中央社会保険医療協議会」を作れ ◆介護:壮絶な人手不足(訪問介護ヘルパーの有効求人倍率は14.75倍)→保険と保険外の混合介護の導入、家族介護に現金給付 ◆年金:将来純負担(現在の現役層および将来世代の「支払い損」の金額)1100兆円→マクロ経済スライド(年金カット)をフル稼働させよ ◆財源:消費税と社会保障費を切り離せば、消費税減税が可能になり、社会保障改革も進む
大阪市・東京都の特別顧問を経験し、政策実務を熟知している研究者が、現実的な分析・提案を行う。
感想・レビュー・書評
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コロナ禍における、社会保障の現在の状況を分析して、問題解消のための処方箋が著された一冊です。医療、介護の現状については、知りませんでしたが、まあこんなものだろうという印象が残りましたが、年金については、ある程度知っているつもりだったので、自分の無知が分かり、為になったとともに、これだけ現状が厳しいとは思わず、少しショックを受けました。全体的に問題の処方箋としては大胆な印象を受けました。
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「コロナ問題」を経済学で分析、対策を提示。実に面白い。
日本のコロナ対策も「科学的・専門的知見」に基づいて立案・実行されるべき。
これまでの「気合いの政治」から脱却しなければ世界の中で戦えない。
今回のオリンピック組織委員会のバタバタが良い例。
脱・老人の跋扈 -
東2法経図・6F開架:364A/Su96s//K