教養としての「戦国時代」 (PHP新書)

著者 :
  • PHP研究所
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569854380

作品紹介・あらすじ

武将たちの人物像から、合戦の背景や実相まで、日本人なら知っておくべきエッセンスが満載。今日を生きる知恵は、戦国時代から学べ!

感想・レビュー・書評

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  • 『感想』
    〇歴史を知ることは楽しいな。その時々の人が一所懸命働き知恵を絞り、生き抜こうとしていた。ただそれを楽しむだけでなく、せっかくの教訓なのだから今の人にも生かさないともったいない。

    〇正直掲載内容は教養としているだけあって基本的なことだが、それでも歴史の解釈はどんどんと変わっていくものなので、定期的に自分で調べないといけない。

    〇最後の方に敗れた方の要因や勝った方の条件としてまとめてあるが、それは戦国の生きるか死ぬかにとどまらず、今の時代をどう生きていくかに非常に有用だ。

    〇こうしてみてみると、親の注進は大事だし、自信過剰やプライドの高さが失敗を招いていることは経験として分かっている。味方を作るのも大切で、それは必要な時すぐにできるものでもない。だから普段の生活の中で自分中心でない考えを持っていないといけない。

    〇負けない組織も正にその通りで、緩さだけでは成り立たず、やるべき時は厳しさが必要だ。

    『フレーズ』
    ・「敗れ去りし者たち」に共通する五つの要因(p.191)
     ①情報の不足
     ②親子の意見対立
     ③自信過剰
     ④プライドへの固執
     ⑤味方づくりの失敗

    ・「負けない組織」が教えてくれる五つの条件(p.201)
     ①軍律の厳しさ
     ②部下への励まし
     ③能力本位の人財登用
     ④日常の武芸鍛錬
     ⑤油断の戒め

  • <目次>
    第1章  名称たちの真価~なぜ成功したのか
    第2章  あの合戦の実相~通説は覆された
    第3章  乱世の叡智~現代に生かす

    <内容>
    PHPの出している月刊誌「歴史街道」に書いたものを再編集したもの。1989年のものもあり、研究の最新の成果が盛り込まれたとは言いにくい。タイトルが「教養としての~」なのはそのせいか。新しい知見を求める人向きではない。

  • 最初に、第一部「名将たちの真価」の冒頭に毛利元就を取り上げ、「知力」と「決断力」で活路を切り拓くと紹介している。広島の戦国武士が出てくるのは嬉しい。
    全般的には初心者向けに分かりやすく、そしてビジネスや人生にヒントとなるような視点を加えて書かれている。ちょっと物足りないがそれはターゲットが違うのであろう。

  • 第1部 名将たちの真価ーなぜ成功したのか(毛利元就ー「知力」と「決断力」で活路を切り拓く/北条氏康ー領民と融和した国づくりを目指して/武田信玄ー「柔軟性」「即応力」、そして「謙虚さ」を ほか)/第2部 あの合戦の実相ー通説は覆された(桶狭間の戦いー兵力差も上洛目的も迂回しての奇襲も…/川中島の戦いー謎に満ちた、日本史の流れを左右した合戦/長篠・設楽原の戦いー三段撃ちも勝頼愚将論も間違いだった!? ほか)/第3部 乱世の叡智ー現代に活かす(信長と家康の人生哲学ーその違いから見えてくるもの/「朝倉宗滴話記」-常に学び、皆と分かち合うべし/失敗の本質ー「敗れ去りし者たち」に共通する五つの要因 ほか)

  • 書評はブログに書きました。
    https://dark-pla.net/?p=4338

  • どちらかというと初心者向けの本。深堀されていない印象。ただ、歴史から何を学びどう生かすのか?これは時代が変わっても同じこと。戦国時代の武将たちの生き様から学ぶべきことは多い。

  • .
    戦国時代に興味がわき、しばらく前から学びを楽しんでいる。三英傑以外の名将の深堀りや覆された通説など、現時点の最新情報を学ぶことができそうなので読みたい

    #教養としての「戦国時代」
    #小和田哲男
    23/3/18出版

    #読書好きな人と繋がりたい
    #読書
    #本好き
    #読みたい本

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著者プロフィール

1944 年、静岡市に生まれる。1972 年、早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。2009 年3 月、静岡大学を定年退職。静岡大学名誉教授。著書本、監修本、多数。NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の時代考証も務める。

「2021年 『東京の城めぐり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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