- Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569855295
作品紹介・あらすじ
「日本人のものの考え方」のルーツや時代ごとに影響を与えた思想(朱子学等)を整理・分析し、現代の日本が抱える課題を捉え直す。
感想・レビュー・書評
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歴史から日本人を説いているので分かりやすい
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駿台予備校の人気世界史講師によってまとめられた日本思想史の本。教科書のような端的で分かりやすい文章だが、情報量が多いのでじっくり楽しめた。
歴代の日本思想家(宗教家や政治家)は、「国家主義」か「個人主義」か、「ナショナリズム」か「グローバリズム」かのグラデーション内で分類できるらしく、今までバラバラに理解していた有名な歴史上の人物が、キレイに「国家主義」と「個人主事」を両端に置くX軸、「ナショナリズム」と「グローバリズム」とを両端に置くY軸のマトリックス上に収まり、点と点が線や面として繋がってゆく様が快感であった。
実際は本書が「政治思想マトリックス」の続編に当たるらしく、そちらも読んでみたい。 -
ポップな表紙デザインで手に取ったが、なかなか思想の濃い内容だった。
うろ覚えだった日本史をおさらいするかのように読めた。面白い。
著者の色が濃く出た記述もあるので、そこは各々が考えて捉えるべきだろう。
天皇を主体として日本人の思想が形成されているという点は面白かった。南北朝時代の微妙なニュアンスも興味深い。 -
挿絵の似顔絵を描きました。
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前半の南北朝時代くらいまでの思想史はすごい面白かった。歴史上の出来事は全てどこかの誰かの思想に紐づいていて、その思想をの基礎になる出来事がまたどこかにあってっと紐解いていくのが面白い。
後半の政治思想史は見てて絶望することばかりだからあまり読み進められないけれど、現在に至るまでを俯瞰で見ることは大切だとは思う。 -
日本に生まれ、住み、暮らしているので、私の価値観や考え方は、日本全体を包んでいる思想や歴史に、少なからず影響されているのだろうなと思い、手に取ったのがこの本である。
平易な言葉で分かりやすかったが、あと少し、もうちょっと、字が小さくなってもよいので、深く掘り下げても良いかも、本当はもっと書きたいことがあるのでは?という匂いを感じた(まぁ、入門書なので、このくらいが良いのかな、、、)
最後の方は、政治思想を中心とした解説が多く、それらの思想を私に結びつけるには、まだまだ勉強不足だなぁと分かった。この入門書を参考に他の本も読んでいきたいと思う。そもそも日本人の思想なんてあるのか分からなくなってきたけども。
感想を書いていて気づいたが、入門書としての役割は大いに達成された(笑) -
わかりやすい。天皇とは?縄文から令和まで、日本国のあらましがみえる。朱子学と陽明学の違いなど、ふとした疑問が解決する。神話時代、明治から昭和が特に興味深い。
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思想史、というのは聞き慣れないジャンルだったが中々どうして面白かった。個々の歴史的事件も、その時代の背景となっている主流な思想を知ることでよく理解できた。
また、仏教と神道の絡み合いや、何となく聞いたことのある朱子学儒学なども簡潔に要点がまとめられており勉強になった。 -
駿台時代にお世話になった世界史の茂木先生の著書。世界史選択の自分でも、古代から現代までの日本思想史を読み物として非常に面白く理解できた。教養としての一冊。全日本人に読んでほしい名著でした。
あと今まで知らなかったが、陽明学が好き。
最近流行りのビジネス用語で言うと陽明学は「デザイン思考」、朱子学は「ロジカル思考」になるかも。 -
4章以降挫折。
教科書のように事実の羅列で、頭に入らなかった。
逆に3章までは、今まで知らなかったことも結構あり興味深く読めた。