【小学3-4年生、中学年の読み物】あっちもこっちもこの世はもれなく (みちくさパレット)
- PHP研究所 (2022年4月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569880457
作品紹介・あらすじ
ぼくは背が低い。牛乳をたくさん飲んでるのに……。努力しなくたって背が高い希来里が羨ましい。これって、不公平だよ!
感想・レビュー・書評
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背が低いと嘆く不公平を、視力が悪い子が感じる不公平を知ることで、自分には当たり前で気づかない持っているものがあり、それを不公平を感じている子もいることが知れる。
価値観が違うから不公平に感じることも違うし、不公平を感じる部分は誰でも持っている。
悩んでいることが解決になるわけではないけど、不公平が存在するのは当たり前なんだと思えることで少し気持ちが楽になるかも。
「不公平は公平にある」は記憶に残りやすい名言でした。
競馬場、という時点で話の展開がわかるのだけど、背が低い男子の励みになる事例、もっとバラエティほしい(泣)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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大人だと結論は少し読めてしまうかもしれないが、小学生にはちょうどいいかもしれない。自分になくて相手にあるものは見えやすい。その逆は見えにくい。わかりやすいものにとらわれてはいけない。 -
私も背が低くて目も悪いので、背が高くて目がいい人はうらやましかった。
いつ頃からかな、気にならなくなったのは。いや、気にしないようになった、というべきか。
「生きる権利はみんな公平にある。これはなきゃダメだ。でも、人生は不公平だよ。だれかと比べたとたん、全部が不公平になる。それを感じないときは、比べた相手が自分より恵まれているときかな」
ちょっとあっさりし過ぎな感。 -
4年生の公太は背が低いのがコンプレックス
仲良しの希来里(きらり)は背が高く、バレーボールクラブでも期待されている
「不公平だよ」
でも、そんな希来里にも悩みがあって……
「公太がうらやましいよ」
「はぁ?」
背が高いのも低いのも、視力がいいのも悪いのも、容姿のことも、生まれ持ったもので努力だけではどうにもならないことだって、見方を変えれば違って見えてくる
「不公平さは、だれにでも公平にある」
自分を意識して劣等感を感じ始める中学年から高学年にいろいろな気づきを与えてくれる
《日本児童文芸家協会賞、野間児童文芸賞受賞等、数々の受賞歴があり、青少年読書感想文全国コンクール2年連続選出の著者が、等身大の少年達を爽やかに描いた共感を呼ぶ一冊。》──出版社による紹介文
『大渋滞』(2019年)に続き「みちくさパレット」から、2022年4月刊 -
小学4年生の公太は、とあるコンプレックスを抱えている。一方友達の希来里は悩みなんてなさそうにはつらつとしてるけど、実は・・・
中学年くらいになると、自分のコンプレックスを自覚してくるようになるのかな。それを踏まえたいとうみくさんの、小学生の心理描写がすごい。これを読んで、子どもたちが自分には嫌なところだけじゃなくていいところもあるってことに気づいてほしいな。
あと、ころりよさんの絵が可愛らしい。
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小学4年生の公太は、背が低いことを気にしている。友だちの希来里(きらり)は158センチある。公太は不公平だと思っている。ところがうらやましいと思っていた希来里にも、将来の夢をあきらめるほどのなやみがあると知って…。
身長、視力、家庭環境など、世の中には努力ではどうしようもならないことがたくさん。「ずるい」「うらやましい」と思っていることがある人、夢をあきらめている人におすすめの本。
(YA担当/なこ) -
背が低くて、この世は不公平だ、と思ってる公太の話。背が高くてうらやましい友達にも悩みはあって…
競馬ってあまり子どもの本には出てこないだけに、さわやかな印象を残します。 -
「ぼくは背が低い。牛乳をたくさん飲んでるのに……。努力しなくたって背が高い希来里が羨ましい。これって、不公平だよ!」
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不公平は公平だ!みんなちがってみんないい。子供も大人も、未来に希望を持とうよ。