- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569902180
作品紹介・あらすじ
平安時代の後宮で女医(薬師)として働く瑞蓮(すいれん)が、陰陽寮の学生・安倍晴明と難事件を解決していく、人気シリーズ第二弾!
感想・レビュー・書評
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父を胡人に持つ主人公の瑞蓮は、都では異彩を放つ薬師。今回は女性の病について、いろいろと治療を重ねる。病の原因を探る姿や他の人々へのちょっとした感情の揺らぎなどがリアルな感じでいい。四肢の筋肉が衰えていく病の朱宮への若き医師・樹雨の思いも眩しい。
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後宮の姫たちから信頼を得た瑞蓮が大活躍です。
医学が発展した今ですら不妊は女性に対し風当たりの強いことですが、当時(というか、つい最近まで)は全てを女性が背負っていたと思うと、優しく公平に寄り添ってくれる女医さんは心強いと思いました。
症状から診たて丁寧に診察することで、怨霊が信じられている時代に病と向き合って行く瑞蓮がとてもかっこよいです。丹波医官という新しく頼れる登場人物も出てきて、今後も楽しみです。 -
1巻より面白くなった。
薬としての昆虫食、原因が”呪い”にされがちな平安の、
呪いに逃げない薬師の話。帥の宮がおもろい。 -
東洋医学の薬師として活躍する第2弾。随分と背景が明確化してきました。言葉が専門的になってきて前に健康管理を少し学んでいたのでなんとなく理解でき助かりました。
蜂と虻、今では食べるとか馴染みがないので、
効能とか驚かされました。不確かな時代に間違って処方されたら怖いですね。
これから程なくして帥の宮の時代が来るので、後宮の跡継ぎ問題がついにきそう。次巻もあるかな?
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後宮の女医として留めおかれた瑞蓮
女性ならではの相談が持ち込まれる中、症状の裏側を探って行く様子にハラハラとしつつ、和気医官の成長著しさが眩しい今巻
後宮の重圧はいつの時代も辛そうです
怨霊や呪詛が強く信じられていた後宮で、『医官として』戦う瑞蓮と樹雨を今後も応援したい物語
京に長く居るうちに訪れる瑞蓮の変化も楽しみです -
博多の唐坊で胡人の父から医術を学んだ瑞蓮。京の都へ来て1ヶ月が過ぎ、後宮の姫達から信頼を得て難病や婦人病などの相談を受けていた。そん中、妃から不妊の相談を受け…
現代医学では考えられない物が当時にあったのが新鮮でした。
そして、瑞蓮の頭の回転の速さに脱帽でした。後宮故の問題もありましたが、妃の体も解決に向かったのはホッとしました。 -
このシリーズ大好きです。物の怪だの呪いだのがはびこる平安京で、病の原因は何かと根気強く調査を続けるミステリー小説でもある。今回は不妊や障害がテーマになっており、道徳としても難しいテーマを考えさせる内容だった。
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気の病いに逃げない!
という部分は耳が痛い。
リハビリ的な部分は描写が難しく、今後どうなるか。
まだ全体的にキャラクターが確立していないかな?