- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569903989
感想・レビュー・書評
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タイトルの通り。
世間とズレちゃう。最近よくそう強く思う。この生きづらさは死ぬまで続くのか、と。そんなとき書店でふとに手にしたのが本書。
伊集院さんのお笑いや世間とのズレをここまで理路整然と自分のなかで納得させながら半ば怯えつつ、理論武装して世間や芸能界を渡ってきたのかとちょっと驚く。テレビで見ていて博識なところはなんとなく知っていたが、話を読むと凄く繊細な人柄が伝わってきた。
かたや養老先生の飄々とした語り口に癒され、「思いつめてしまったら猫を見てください」という言葉に妙に納得した。
"人間の世界はつい「ああしなきゃ、こうしなきゃ」となるけど、猫の顔を見てると「本当にそうなのかな。あれでも十分に生きてるよなぁ」となって、思い詰めているのが溶けちゃいます。”
ああでもなくこうでもなくと頭で考えている、つまり意識中心の生活のなかで、自分の都合で好き勝手生きている生き物=猫を見ると、その存在によって人間の思念を相対化できる。
私もたまに近所の猫を見ると心和んでいたが、その理由が解けたような気がした。 -
解剖学者の養老孟司氏と元落語家の伊集院光氏の世間とのズレをテーマにした対談を元にした本。
お二人の世間との独特の向き合い方・距離のとり方、かつ両者の世間とのズレに対する視線はある意味逆向きというのが面白い。視点の持ち方次第で、同じもの・ことも見え方が変わる。○でも✕でもない△的な見方で、人生を楽にするヒントとなる1冊。 -
自分も養老先生とお話してみたくなります。