- Amazon.co.jp ・本 (618ページ)
- / ISBN・EAN: 9784572000934
作品紹介・あらすじ
ケルト圏を含む英国諸島や西欧に伝わる妖精約400種が登場。妖精や妖怪との遭遇体験など読んでおもしろい話がいっぱい。超自然的存在に魅せられた詩人や作家や研究者の評伝も豊富。伝承にあらわれる妖精との交際法や妖怪を避ける方法を紹介。
感想・レビュー・書評
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妖精:人間の姿をした精霊。人間界に密接した世界に住み、変幻自在の超自然的な存在。虫の羽を持ち、空を飛ぶ悪戯好きの小人。
しかし、妖精に対するそれらのイメージは後世に、良く言えば洗練、悪く言えば歪曲されたものだった!
ケルト圏を含む英国諸島や西欧に伝わる妖精の伝承を、戯曲等の創作からの引用も含めて網羅的に収録した、妖精の原点、妖精の原型を知ることができる、妖精伝承の百科事典。
通して読むと解るのが、「ヨーロッパの妖精とアジアの妖怪の、なんとよく似ていることか!」
自然の象徴だったり、生前は人間だったり、人間と子を成したり、行いに対して報奨または懲罰を加えたり。
妖精の原型を理解すれば、ケルト神話に傾倒していた外来人であるラフカディオ・ハーン、後の小泉八雲が日本の伝承譚や妖怪譚に惹かれたのも頷けるだろう。
また、TYPE-MOON / 型月 作品での妖精の概要が、キリスト教浸透以前、つまりはケルト神話系に近いので、『Fate/Grand Order』で妖精に興味を持ったなら、最近の事典やWikipediaよりも、こちらを読むことをお薦めしたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いろいろ 研究家が蒐集したもの。
多分資料の過程で
「何だったかやぁ、 なんしろなぁ、こういう風な」
とかであったと思はれる(ウルバー等)者が散見される。
創作と伝承の区別をせず、両方入れる。
ケルトの皆さんが恐れ、敬ひ、キリスト教の流入で変化し、新たに作られた妖精の皆さんが収録されてゐる。 -
項目ごとに逸話もついていて面白い。
字が小さいので物凄い情報量。
メガテンの仲魔の元ネタを調べたりした。
ロード・オブ・ザ・リングでのオーランドブルームの素敵なエルフっぷりで、エルフって素敵〜〜って思ってたけど、この事典によるとエルフは正面から見ればとても美しい姿をしているけれど、裏側つまり背中側は空洞になっているとか。
これはびんぼっちゃまな服よりもショック!!お尻はいずこへ…。 -
妖精についての詳しい研究書、というかんじ。
とりあえ手元に置いておきたい本としてキープ。 -
私が存じている中では、最も詳細にわたって妖精に関する記載がされている事典だと思いますのにからに。<br>
何故このように知名度が低いのかしら。<br>
うむむ。