コリン・ウィルソン音楽を語る

  • 冨山房
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  • Amazon.co.jp ・本 (388ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784572007056

作品紹介・あらすじ

『アウトサイダー』の著者がその非凡な知性と感性を駆使し、ロマン派音楽、ベートーヴェン、モーツァルトからバルトーク、スクリァビン、ブロッホ、さらにはシエーンベルク、ベルク、ウェーベルン、ヒンデミット、ストラヴィンスキーまどの現代音楽、そして、オペラ、ジャズにいたるまで、ユニークな音楽論を展開し、読者を音楽的冒険へと誘う。

感想・レビュー・書評

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  • 『アウトサイダー」の著者であるコリン・ウィルソンが、「二十年間夢中で音楽を聴いてきた結果の一部を伝えたかった」という動機で書いた著作である。
    著者の好みではなく、いかにその作品に作曲家のパーソナリティがあらわれているかという視点で、モーツァルトからジョン・ケージまで、多くの作曲家とその作品について論じられている。
    特に、20世紀イギリスの作曲家については、その名前すら聞いたこともない作曲家が数多く紹介されていて、実際どんな作品なのか聴いてみたくなった。
    あまりにこき下ろしている作曲家が多いためか、訳者あとがきで、「よほどの根拠がないかぎり、特定の作風なり作品なりを“形式偏重、内容不在”ときめつけるわけにはいくまい」と書かれてのは一興であった。
    そんな、ちょっと「勇み足」の音楽批評ということなのであろう。

  • 950.初、並、カバスレ、帯付、書庫。

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著者プロフィール

河野 徹 1931年生。東京大学教養学科イギリス科卒業。同大学院英文科修了。法政大学名誉教授。著書:『英米文学のなかのユダヤ人』(みすず書房)。訳書:E.フィッシャー『芸術はなぜ必要か』、K.クラーク『芸術と文明』、L.モロー『悪の謎に挑む』(以上、法政大学出版局)、『コリン・ウィルソン音楽を語る』(冨山房)、L.タイガー/R.フォックス『帝王的動物』(思索社)ほか。

「2023年 『自己暗示〈新版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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