横浜馬車道殺人事件 (FUTABA NOVELS 宮之原警部シリーズ)

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  • 双葉社
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575007237

感想・レビュー・書評

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  • 木谷恭介の最新刊。<BR>
    2月には出る筈だつたのに、ずいぶん遲れての刊行となつた。<BR>
    木谷さんももう75歳。<BR>
    あとがきにも書いてをられるが、集中力がなくなつてきたとのこと。<BR>
    そんなことをおつしやらず、これからもますます健筆をふるつていただきたいものだ。<BR>
    <BR>
    さて、「宮之原警部シリーズ」としては96作目となる本書であるが、相變らず宮之原警部はダンディーで、その上司にあたる小清水峽子警視正もますます魅力的な女性になつてきた。<BR>
    今囘は警部の古巣、横濱が舞臺であるが、新キャラクタ「はんざき」刑事も登場する。<BR>
    登場人物の魅力やその心の襞を描き出すことに於いては、木谷恭介の手腕は確かなものだ。<BR>
    しかしながら、推理小説としては、本作に限つていへば、いささか龍頭蛇尾といつた觀がある。<BR>
    <BR>
    次囘作は「天草御所浦殺人事件」でフグの養殖が題材だとのこと。<BR>
    樂しみにしてゐる。<BR>
    <BR>
    2003年5月8日讀了

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著者プロフィール

1927年、大阪生まれ。私立甲陽学園卒。浅草の劇団「新風俗」、「三木トリロー文芸部」などを経て、ルポライターとして活躍。1977年頃より風俗営業の女性を題材とした小説で一躍注目を浴び、その後『赤い霧の殺人行』で旅情ミステリーの分野に進出。近年は宮之原警部が活躍するシリーズが人気を得ている。2012年に逝去。(2013年7月18日現在)

「2013年 『京都呪い寺殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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