ビジネスのヒントは駅弁に詰まっている (双葉新書)

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  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575154672

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  •  路線の廃止、高速道路による鉄道の衰退、駅弁事業者の数は1956年(昭和31年)がピーク。厳しい経営状況化の駅弁業界。でも、売り場は無くなる一方だが、百貨店に進出、通販も。そもそも、駅弁こそが元祖・ご当地グルメ、歴史と文化というストーリーを提供。食品であり商品である駅弁の商品開発と販売戦略を紹介した本。堀内重人「ビジネスのヒントは駅弁に詰まっている」、2016.1発行。

  •  ホームや駅舎内で売ること、売れ残りは即ロスになること、生ものは基本入れられないこと、など厳しい条件下で販売合戦を繰り広げる「駅弁」。それぞれの名物駅弁はどのように企画され、厳しい競争を勝ち抜いたのか?

     例えば、横浜駅のシウマイ弁当は、東京から1時間足らず、という地理的なハンディキャップの中で生まれました。上りなら「あと1時間がまんして東京でご飯を食べよう」下りなら「東京駅で弁当を買って行こう」となるところ、地元中華街の象徴的な食品であるシウマイをメイン食材に選び、冷めてもおいしいごはんを開発し、ならではの味を実現したそうです。

     ビジネスのヒント、駅弁に結晶していると思います。

     それぞれの駅弁に、「コンセプト」「マーケティング」そして「物語」があります。

  • なるほど、駅弁一つ一つに様々な工夫がされているのだ。

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著者プロフィール

1967年生まれ。立命館大学大学院経営学研究科博士前期課程修了。運輸評論家として執筆や講演活動、テレビ出演などを行う傍ら、NPOなどで交通問題を中心とした活動を行なう。日本交通学会、公益事業学会、日本海運経済学会、交通権学会会員。主な著書に『高速バス』(グランプリ出版)、『鉄道・路線廃止と代替バス』(東京堂出版)、『地域で守ろう!鉄道・バス』(学芸出版社)、『新幹線VS 航空機』(東京堂出版)、『チャレンジする地方鉄道』(交通新聞社)、『元気なローカル線のつくりかた』(学芸出版社)、『寝台列車再生論』(戎光祥出版)、『ビジネスのヒントは駅弁に詰まっている』(双葉社)、『観光列車が旅を変えた~地域を拓く鉄道チャレンジの軌跡~』(交通新聞社)、『「しまかぜ」「青の交響曲」誕生の物語』『「Laview」「52 席の至福」と西武鉄道の行楽客輸送』(以上、アルファベータブックス)などがある。

「2023年 『食堂車は復活できるのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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