- Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575232141
感想・レビュー・書評
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行ってくる。海のある奈良へ。最初から最後までこの言葉に翻弄される火村と有栖。奈良には海などないが一体どういうことなのだろうか。亡くなった推理作家に仕掛けられた謎はどのように解決するのだろうか。亡き友人の世に出ることが叶わなかった物語は二人によって無事に明かされることになる。
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作家有栖川シリーズ。火村助教授とアリスが、アリスの同期作家の客先の謎に迫る。奈良と言えば埼玉同様"海無し県"。「おや?」となる方、「ふ~ん♪」となる地理や歴史に詳しい方、それぞれの読み方が楽しめるのでは。
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アリスと同い年の推理小説作家、赤星の死体が取材先で発見される。「何らかの行動をもって彼を弔ってやりたい」そう思ったアリスは火村と調査を開始する。アリスの繊細さや優しさ、片桐のお人好しさが存分に発揮されていた。冒頭で生きていた赤星のキャラクターがとても好みで、早々に犠牲者となってしまったのがとても残念。
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シリーズを追って読んでいる本。
長編で面白かった。ちょっと説明文が多かったけど、地名に詳しくなったかも。 -
火村&アリス。
今回は、初の長編を読んでみた。
今回の長編を読んで、今まで自分が想像していた火村准教授が少し違っていたことに気づき、ドラマの斎藤工さんが火村役に似合っているのかもしれない。。と、思うようになった。(今までは、斎藤工さんではない。と思っていた)
旅情を掻き立てる文書が多く、実際に作中のルートを通って、『海のある奈良』に行ってみたくなった。
しかし、若干、無理があるのでは?という犯行方法も。 -
毎度おなじみ有栖くんシリーズです。
今回は、自分と同業者である赤星学という男性が死ぬ前に残したメッセージ、「行って来る。海のある奈良へ」という言葉がキーワードになります。
また、赤星は次作のテーマに「人魚」を選んでおり、タイトルは「人魚の牙」に決めていたとあり、この言葉もまた、重要な意味を持ってきます。
果たして、「海のある奈良」とはどこか。また「牙」のある「人魚」はどこにいるのか。有栖と、名コンビの火村助教授、そして今回は有栖の担当編集者も関西一円をかけめぐります。
八百比丘尼伝説や人魚伝説、はたまた一時期流行った「語呂あわせの駅名切符」(幸福駅の切符を持っていると幸福になれる、とかそういうやつですね)が解決の鍵を握る、過去へ旅ができる一作です。 -
殺人の動機が弱い。