愛罪: Uxoricide (R/EVOLUTION 5th Mission)

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575235463

感想・レビュー・書評

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  • 「みんな過剰なほどの愛に溢れているっていうのに、誰一人幸福になんかなってない。愛を言い訳にして、残酷な罪を重ねていくばかりだ」


    革命シリーズ5作目。
    今回は前作からあまり間を空けずに読んだので内容がスッと入ってきた。

    今作は亮司は少なめ。というか本当にちょっとしか出てこない。亮司が癒しだから、ちょっと寂しかった。
    『愛罪』のメインの長谷川は、野心はあるけど基本的には優しい人だと思った。だからこそ、最後に堕ちてしまったのが残念で、かわいそう。

    そしてヤスフミ、生きてた!エナがいつまでもヤスフミにこだわる理由はこれか、と思ったけど、ヤスフミが起きることはなさそうで…。
    暴走するエナの犠牲になったハーシーもすごくかわいそうだけど、エナも救われないなと思った。

    5作目まで読んでやっと気づいたけど、このシリーズのテーマは「愛」なのかな。登場人物の誰もが愛のために破滅していっている。
    シリーズも折り返し地点まできた。どんな結末に向かっていくのかまったく想像できないけど、誰か一人だけども幸せになってくれたらいいなと思う。


    2022.3.20 読了

  • 第五弾。
    今回は最初から入り込みやすくて面白かった。
    長谷川家の御曹司が父の過去を探っていく。

    エナとハーシーはつかず離れずの関係で続いて行くかと思ったのに、あまりに悲しい結末だった…
    ヤスフミは捕まっているのかと思ったけど、こちらも望みはなさそうだ。

    前巻で登場した女性のその後もまた、酷い有様で、亘の言うように世間知らずだったとはいえ酷だ。

  • で、結局、あの人とあの人の関係はどうなるの?!全巻制覇すればすべての謎は解けるのでしょうか。やはり、シリーズ第1巻を読まずにいるのは無理があるのか。

  • すみれがどんどん逞しくなり、この本では大活躍している。新宿の勢力図が徐々に書き換わっていく様子もおもしろかった。

    前巻では経産省が主な舞台だったので、読み始めたときはどう話がつながっているのかみえなかった。そういえば、この本はプロローグがない。いつも思わせぶりなプロローグつきだったので、意外。

  • [2014.01.29]

  • 阿片

  • 「革命シリーズ」第5巻。

  • (ネタバレちょいアリ)
    あらゆる要素がてんこ盛りになってきて、どれをメインにして読めばいいやら、大変なことになっております、このシリーズ。

    最初の三冊がいわゆる「多国籍軍」側のほうが描かれていたことに比べ、四話目とこの五話目は「この国のヒト」たちが描写されているので、なんだか感情移入がしづらいらしいな。……それもおかしな話ですが。

    すみれの復讐がなあ、もっと「ガッツン!」とやってくれるかと思っていたので、ちょい拍子抜けの感アリ。

    全部が全部、密接に絡み合っていて、もう誰が誰とどうなってるのか@@

    満夫君、甘過ぎじゃね?
    キミのパパがあのくらいでビビるとは到底思えんが。
    といいますか、いわゆるパパの秘密、とっても淫靡で理解不能な罪のはずなのですけど、この遠大な話の中に組み込まれると「ああそうですか」で終わってしまうわ^^;

    エナ酷過ぎだ;;あんまりだよアンタ。
    それにしても彼が生きていたとは……@@
    そいでもって、教えられた大川先生の場所はフェイクだったんでしょ?
    あれはどーなったの(読み落としてる?)。

    どーなるんだこれからどーなるんだコレ。
    最近、サーシャが出てくると笑ってしまうのはアタシだけか……

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    新宿では新種のドラッグを巡り、複数の組織が抗争を続けている。大手製薬会社の会長は、4人の愛人に子供を産ませ、すべて引き取っているが本妻は死亡し、愛人も消息不明になっている。真実を手繰ると、そこには想像を絶する罪深き愛があった…。“革命小説”シリーズ第5弾。

  • 図書館から拝借。

    父親の秘密。重い愛。

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著者プロフィール

大学時代は安全保障問題を専攻。大学卒業後、防衛庁に就職し、調査専門職として勤務。退職後、フリーライターを経て1999年に北朝鮮問題を題材とした『プラチナ・ビーズ』で作家デビュー。2001年『スリー・アゲーツ』で第3回大藪春彦賞を受賞。

「2018年 『焦土の鷲 イエロー・イーグル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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