夜を守る

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 584
感想 : 112
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575236064

作品紹介・あらすじ

今度の舞台は、アメ横だ!失踪した相棒を捜すダンサー。嫌がらせに悩むヤクザ。ひきこもりでシンナー中毒のイケメン。商店街をおびやかす"ハイカラ窃盗団"。アメ横の平和を守るため4人のガーディアンが今夜もガード下に全員集合。

感想・レビュー・書評

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  • 「5分だ。がまんしろよ」

    アポロさんかっこよすぎ!


    一昔前メディアにかなりとりあげられていた「ガーディアン」を作り、上野の街でパトロールを始めた青年達のお話。

    2008年に出た単行本で、読んでいればもう少し新鮮だったのかな。

  • 池袋を守るマコトがいれば、
    アメ横をパトロールするグループがいるらしい?
    石田衣良さんの作品では似たようなジャンルだが、
    それだけに期待も大きい。

    読んでみると、ウエストゲートパークと同じように
    街の裏に潜む黒い落とし穴を
    何の権力も武力もない、
    若干26歳の4人の若者たちが
    連携プレーで解決していく話で、期待も裏切られなかった。

    ことの発端は、
    夜のアメ横の小さな定食屋でいつもあっている中学の同級生、
    アポロ(川瀬繁)、サモハン(橋本直明)、ヤクショ(服部要)の3人組が
    息子が路上で暴行を受けて殺された増井老人と知り合ったことから。
    なんとか息子を殺した犯人を捕まえたいと
    夜のアメ横を歩くうちに
    アメ横がずいぶんと荒れているのに気が付いた増井老人は、
    路上自転車を整理し、酔っぱらいを解放したりし始めていた。
    3人は、定年で故郷へ帰るという老人の意志を継ぐことにする。
    友人志願の養護施設で暮らす天才(岡田由紀夫)も交えて
    4人で、夜のアメ横パトロールを続けることにした。

    そろいの青いベレー帽と青いジャンパー。
    ユニホームもきっちりそろえた4人の活動は
    地道だけれど、いつしか地域の住民に浸透していった。
    冗談で軽口もたたくが、チームワークもよく、
    バランスのとれた人間関係のチームは、微笑ましかった。

    章ごとにおこる町の小さなトラブルを
    パトロールしながら解決していく様はなかなか痛快だった。
    「夜を守る」
    人々が寝ている間に街をトラブルから守る、ということか。
    表に出ないでひっそりと慎み深くやり通すということかもしれない 。
    なんといい言葉だろう。
    陰のヒーローの称号を彼らに与えたい。

  • 上野・アメ横通り。
    繁、サモハン、ヤクショの三人はこの街で暮らす幼なじみ。
    仕事上がりにガード下の定食屋に集まるのを楽しみに生きてる、そんないまいちクールじゃない毎日。
    だが酔っ払いに息子を殺されたという老人と知り合ったことによりアメ横の夜を守るべく「チーム」を結成することにした。
    痛快青春ミステリー。

  • 適当な感じだけどまあまあ。

  • 特に面白い訳でもない。三匹のおやじみたいだ。
    登場人物が地味過ぎる感じ。

  • またまた面白かった。何も考えずに読める。なぜかシリーズものでないのか。

  • 色々うまくいきすぎ感はあるけれど
    とてもいいな、と思える考え方が軸になってたのだあたたかい気持ちで読むことができた。

  • 若者四人がボランティアで街を良くするチームをやってみたら色々あった話。ハラハラはないけど、読み物としては楽しい。

  • 初めて読んだ石田衣良本。
    ちょっと何冊か読んでみたくなりました。

  • 上野で自警団を始めるお話。 いつもの感じです。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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