白砂

著者 :
  • 双葉社
3.13
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本棚登録 : 146
感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575236989

作品紹介・あらすじ

予備校生殺人の事件を追う、鬼刑事・目黒一馬。浮かび上がってきたのは、舞い降りた奇跡に翻弄された女たちの人生…執念の捜査の末に見たものとは。

感想・レビュー・書評

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  • 分からないことだらけだった様々なことがラストで解消される。真摯に事件と向き合う刑事たちの姿が好印象だ。

  • 目黒刑事が追う、予備校生殺人事件の真相は・・・
    なんか、雰囲気がとてもよいし、丁寧に書かれているなと感じた。
    この人、いつも最新作がベストと思えるかも。

  • 予備校生が殺害された。刑事目黒と部下の山名が捜査する。ゴミ箱に捨てられていたペンダント粉砕された骨の粉。母が愛した人の子供だと死際に知らされ母の想いを読んだ句で父と会えたが父の妻に殺されてしまう。父と母と一緒に居たいといじらしい気持ちがけなげ。父の妻が愛人と勘違いしなければ殺されずに済んだのに。

  • 読み終わったあとに表紙とタイトルを見てなるほどなと思った。ただ誰にも感情移入出来ずつらつらと読み進めた感じ。この捜査は丁寧ではあるけれど緊張感がなくてちょっと物足りなさが残った。どちらかといえば探偵っぽい進み具合。娘と部下の謎な関係もよくわからない。でもなんとなく丁寧で真っ当なんだなという印象を受けました。

  • 2015.8

  • 2016.5.8

  • 刑事モノのミステリー。レビューを見ると、暗いとか切ないとかありますが、個人的にはそんな感じはあまりしませんでした。登場人物が多いけど、わかりにくくなることもなく順を追って話が進んでいく感じが読みやすかったです。
    主人公の刑事が、自分の感覚を頼りに丁寧に捜査を進めていく。違和感を放置せず、とことん深堀していく先にある真実。このへんは、仕事に対する姿勢としても感銘を受けました。
    犯人の動機が明かされたあとや明かされつつある間ならともかく、それより前になんでこんなに「あの人は本当はいい人な気がする」と思うのかがちょっと不思議だった。読んでる限り、その時点ではいい人要素ないと感じたのはわたしだけだったのでしょうか(・_・)

  • 小夜の短歌をもし吉崎が見つけなかったら…、好恵が家の鍵を掛け忘れていなかったら…、偶然がすべて重なった結果なのが気になった。

  • 2015/10/16 読了

  • 暗いお話でした。「骨」のオンパレードで、陰鬱な気分になりました。でも、とても深いストーリーだったと思います。好恵のような女性、いそうです。

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著者プロフィール

鏑木 蓮(かぶらき・れん)
1961年京都府生まれ。広告代理店などを経て、92年にコピーライターとして独立する。2004年に短編ミステリー「黒い鶴」で第1回立教・池袋ふくろう文芸賞を、06年に『東京ダモイ』で第52回江戸川乱歩賞を受賞。『時限』『炎罪』と続く「片岡真子」シリーズや『思い出探偵』『ねじれた過去』『沈黙の詩』と続く「京都思い出探偵ファイル」シリーズ、『ながれたりげにながれたり』『山ねこ裁判』と続く「イーハトーブ探偵 賢治の推理手帳」シリーズ、『見えない轍』『見えない階』と続く「診療内科医・本宮慶太郎の事件カルテ」シリーズの他、『白砂』『残心』『疑薬』『水葬』など著書多数。

「2022年 『見習医ワトソンの追究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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