ライオンのつづき

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 37
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575237252

作品紹介・あらすじ

「キャプテン、あのね。」札幌から東京に引っ越してきた中学二年生のぼくは、転校早々、同級生から「飛行機づくり」に誘われる。あだ名で呼び合う友だちとの、"忘れることのできない"日々が始まった-。じいんと心が温かくなる、タイムカプセルのような小説。

感想・レビュー・書評

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  • 最初ははるきむらかみみたいな文体だな、読めるかなと思ったけど後半から面白かった

  • 子どもの頃友だちと何かに夢中で取り組んだことはありませんか? この物語は、少年たちが友だちのために飛行機を作る話です。信じてくれる先生や、あだ名で呼び合える仲間たちと素敵な時間を過ごしていきますが・・・。
    大人になった彼らはまた少年の心に戻れるのでしょうか?

  • 絵本ぽいタイトルと表紙の絵からは想像もつかないような、
    とてもすばらしい作品でした。

    田舎から都会に転校した中学生の、転校初日に出会った仲間と
    成り行きで始まった人力飛行機作りのお話。

    完成した飛行機の結末は嬉しいことと悲しいことの半分半分。

    著者の暗い作品(チューイングボーン)のイメージしかなかった
    ので、あまりの作風の違いにビックリ。もちろん良い意味で。

    この作品のレビューはかなり少ないようだが、著者はもっと評価
    されてもよいと、個人的には思う。

  • 最初数ページ読んであまり進まない本かなあと思い、別の本に浮気したが、また読み始めるとじわじわと心を揺さぶられ、最後には涙が出た。ライオンの純粋さに心を打たれた。肌の色を差別される友達にかけた言葉やキャプテンの母にこっそりお花をプレゼントしていたこと。そういう小さなエピソードの積み重ねにホロリと泣いてしまった。知的障害のある子を自然に仲間に入れて遊んでいるキャプテン達。自分は同じようにできるだろうかと考えさせられた。

  • なんだか映画によくあるような話の運びだったなぁ。(いえ、別に悪い意味ではなく)タイトルの意味が最後にわかって「ああ、そうか」と。どこかでつながっていた友達の優しさとライオンの純粋さにホロッとします。

  • 登場人物と一緒に遊び、苦しみ、年をとったかのような気持ちになりました。手紙の箇所ではぐぐっと感情が昂ぶった。人生が一度っきりであるように、再読することはないと思うけれど、引き込まれました。

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著者プロフィール

1974年生まれ、東京都出身。和光大学人文学部文学科卒。2005年『チューイングボーン』で第12回日本ホラー小説大賞長編賞を受賞。選考委員の林真里子氏から「まごうかたなき才能の持ち主である」と賞賛される。著書に『1gの巨人』『揺りかごの上で』(ともに双葉社刊)など。

「2013年 『紙の眼』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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