かりんとう侍

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 101
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575238334

感想・レビュー・書評

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  • 初めて読んだ作家さんでした。
    面白かったです。
    主人公に少しイライラしました。

  • かりんとうが食べたくなる…。

  • 旗本の次男の日下雄征は、かりんとうを食べたり売れっ子芸者の鶴次と恋仲だったり気ままに過ごしていた。しかし、黒船来航で世の中が動く時に彼にも変化が訪れる。時代小説の定番の設定だが雄征には剣も文も意欲もない人が良いだけで、戯作者の魯文と付き合ってるうちに平穏だったはずの友人や家との関係に違う面が見えてくる切り口は女性ならではの視点と思わせるところもありユニーク。色々ありながら新たな生き方を見つける雄征とそれに関わる女たちの言動が心地良い。魯文の事やそれまでの話の伏線が最終話にすっと納まる感じも良い。

  • 旗本の次男坊は、今日もあっちふらふら、こっちふらふら。
    そして、好きなお菓子をもぐもぐと。

    連続短編集ですが、子供のまま大きくなったお侍、という状態なのに
    素直に相手の事を聞くせいか、憎めない人物。
    かりんとうが大好きで、大概食べていたり持っていたりするので
    読んでいる最中、食べたくてたまならくなります。

    しかし日々というものは変わっていくもの。
    後継ぎ候補がいつまでも後継ぎではいられない時代。
    流されるか、逆らうか、陸地へあがるか。
    今までそれも嫌で、石の上でぼ~っとしている状態だったのを
    ようやく脱却してみれば…。

    どこかで人が幸せになれば、不幸になる人もいる。
    そしてそれでご飯を食べられる人もいる。
    時代が変わろうがなんだろうが、そこは変わらないもの。
    そこにいるだけだった人が、考えて選択した人生。
    幸多きものであればいいな、と思います。

    読んでいて、ほんわりした気持ちになれました。

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著者プロフィール

早稲田大学教育学部(講談社文庫初期の傑作『古典落語』を編んだ興津要のゼミ)卒業。横浜在住。2007年、第2回小説NON短編時代小説賞で「寝姿指南」が最終候補になり、08年、「素見」で小説宝石新人賞を受賞。若き町医者を描いた初長編『刀圭』と、受賞作を含む短編集『ひやかし』が好評を集める。祥伝社文庫既刊に『江戸の茶碗』『酒が仇と思えども』。著書に「着物始末暦」「大江戸少女カゲキ団」シリーズ、『うき世櫛』『御徒の女』『神奈川宿 雷屋』などがある。

「2022年 『吉原と外』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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