本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575238334
感想・レビュー・書評
-
初めて読んだ作家さんでした。
面白かったです。
主人公に少しイライラしました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
かりんとうが食べたくなる…。
-
旗本の次男坊は、今日もあっちふらふら、こっちふらふら。
そして、好きなお菓子をもぐもぐと。
連続短編集ですが、子供のまま大きくなったお侍、という状態なのに
素直に相手の事を聞くせいか、憎めない人物。
かりんとうが大好きで、大概食べていたり持っていたりするので
読んでいる最中、食べたくてたまならくなります。
しかし日々というものは変わっていくもの。
後継ぎ候補がいつまでも後継ぎではいられない時代。
流されるか、逆らうか、陸地へあがるか。
今までそれも嫌で、石の上でぼ~っとしている状態だったのを
ようやく脱却してみれば…。
どこかで人が幸せになれば、不幸になる人もいる。
そしてそれでご飯を食べられる人もいる。
時代が変わろうがなんだろうが、そこは変わらないもの。
そこにいるだけだった人が、考えて選択した人生。
幸多きものであればいいな、と思います。
読んでいて、ほんわりした気持ちになれました。