放課後に死者は戻る

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 799
感想 : 99
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575238839

作品紹介・あらすじ

病院で目が覚めると、冴えないオタクだった僕の見た目は、イケメンの姿に変わっていた。
そうだ、教室の机に入れられた手紙で呼び出され、僕は誰かに崖から突き落とされたのだった……
助けに入ったイケメンと一緒に。
退院した僕は、元いたクラスに転校生として潜入した。
一体、誰が僕を殺したのか?
僕は、僕を殺したクラスメイト探しを始める――。切なさと驚きに満ちたラストが待ち受ける、傑作長編ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 別人になった高校生が自分を殺した犯人を捜す,入れ替わりミステリー。周りが皆信じられなくなり,"真実を知る者"に追い詰められる。驚きの後,切ない余韻が残る本。

  • 森絵都さんの『カラフル』みたいな感じでした。
    ルッキズムと自己肯定感、アイデンティティの部分が中高生ドンピシャの悩みとか葛藤に繋がって共感できる読者も多いのではないかと思います。
    ミステリー要素と幻想的とは違うけど非現実的な設定も物語のテーマを軽く、読みやすいものにしていて、YA向け小説だと感じました。

  • いわゆる入れ替わり系
    ありきたりな展開かなと思ったら、
    最後のトリックに鳥肌が立った。

  • 文章が読みやすいし、軽くさらっと読める本。
    登場人物のほとんどが高校生というのもあり、主に若向けという印象を受けた。

    主人公の男子高校生は友人からの呼び出しで崖に行き、そこで誰かにつきとばされてしまう。
    そして、落下の際に彼を助けようとした高校生の少年と心と体が入れ替わってしまう。
    入れ替わった高校生は目立たない主人公とは真逆のイケメン。
    そして、偏差値の高い私立校の生徒。
    しかも、両親は優しく、彼女は美少女と何もかも揃った少年。
    彼は記憶をなくしたという事にして、元の高校に転入し、そこで自分を殺した犯人を探し始める。

    軽く読める話だけど、話は浅いという訳じゃない。
    イケメンと入れ替わった主人公がそれまでに気づかなかったクラスメートの一面を知るという事や、自分自身もイケメンになった事でそれまでと違う態度をとったりするということ。
    たかが外見・・・だけど、たかがじゃない。
    生きている上で相当に重要な要素なんだと思う。
    暗いとか、オタクというだけで偉そうにされたり、偏見をもたれたりいじめられたりするけど、反対にいじめられてる方もある種、そういう人たちに偏見をもっているというのもあるんだな・・・って自然に見せてくれる話だった。

    この話はタイトルは恐い感じだけど、内容はそんな事なく、主人公もそうだけど、入れ替わった高校生もイイ奴だったので爽やかな読後感だった。

  • 表紙買いでした

    読みやすくて一日でスラーっと読破
    展開は読めやすくてなんとも…
    でも楽しめました!

  • 面白かったけど、帯の煽り文句ほどではなかったな。どんでん返しの2つとも、結局は主人公の情報収集不足、というのがちょっと気に入らない。いくらなんでも普通に周囲と会話してたら気づくでしょ。そのうえ聞き込みまでしてるんだし。

    小説的には反則な感じがしたけど、映像で叙述トリックにすると面白いかも。

  • もとに戻って良かったね。
    不思議な話だったけど、さわやかでハッピーエンドなんだね。

  • 高校生が感じるルッキズムやそれに伴う葛藤が、非現実的な設定を通してよく描かれていると思います。

    前作『暗黒女子』と同様のイヤミスを期待していると、拍子抜けしてしまうかもしれませんが、切なさと爽やかさを残す読後感は、前作とは違った一面が垣間見えるようでした。

    次作以降の作品も楽しみです。

  • 2回目読了。
    面白いけどハマらなかった。でも面白い。

  • 軽くあっさりミステリーを読みたいというときに読ませていただく作家さんです。深くはないけど、悪くはない。中高生が読んだらハマりそう。

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著者プロフィール

兵庫県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。ロヨラ・メリーマウント大学院で映画・TV製作の修士号を取得。2008年、短編「雪の花」で第3回「Yahoo!JAPAN文学賞」を受賞、翌年、同作を含む短編集『雪の花』で作家デビューを果たした。ダークミステリー『暗黒女子』は話題となり、映画化もされた。他の作品に『絶対正義』『サイレンス』『ジゼル』『眠れる美女』『婚活中毒』『灼熱』などがある。

「2021年 『息子のボーイフレンド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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