むかしむかしあるところに、やっぱり死体がありました。

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 189
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575244540

感想・レビュー・書評

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  • 日本昔話&ファンタジー+ミステリの妙味溢れる短編集、第二弾。
    竹取探偵物語・・・密室殺人に使われたのは<ゆかしき物>か?
    七回目のおむすびころりん・・・時間ループで探偵化する欲深爺。
    わらしべ多重殺人・・・誰が殺したのか、殺されたのは誰か?
    真相・猿蟹合戦・・・父を殺された息子が語る、驚きの事件の真相。
    猿六とぶんぶく交換犯罪・・・猿とうさぎの殺害の裏にある謎を解明。
    昔話をミステリに昇華させる意外性と面白さ、
    読み易さでサクサクと、一気に読める短編集です。その第二弾。
    今回もよく知られた日本の昔話が題材なので、楽しめました。
    おむすびころりんの時間のループは、途中から頭の中が
    こんがらがったけれど、SFっぽいアイデアに驚き。
    他の話も、+αな結末の発想と意外性に衝撃。そうくるか~♪
    また、“探偵”が連呼されると思っていたら、
    最後の「猿六とぶんぶく交換犯罪」で猿六(シャーロック)、
    綿さん(ワトソン)は医者~著者の遊び心をも感じました。

  • 読了までに時間がかかったが、読み終えると色んなタイプのミステリー短編が詰まっていて面白かった。特に最後の話は終わり方も良くて、分かりやすかった。

  • シリーズ第三弾。

    七回目のおむすびころりん
     おむすびころりんを繰り返す意地悪じいさんが面白い。悪役のはずなのに、気づいたら次はどうするんだ?と期待しながら読んだ。
     じいさんの顔が、今年訃報が届いた昔の上司の顔に脳内変換された。意地悪そうな顔で悪態つくけど、憎めなくて可愛いあの上司の顔がもう見れないなんて。さみしい。

    わらしべ多重殺人
     最後の最後で、えっ?えっ?!となってしまった。やられた!
     

  • 昔話×ミステリーの第2弾。
    「かぐや姫」が探偵ものに。
    「おむすびころりん」がタイムリープSFものに。
    「わらしべ長者」が多重殺人ものに。
    「さるかに合戦」と「ぶんぶく茶釜」が交換殺人ものに。
    もともとのストーリーは崩さず、新たな方向からの視点を加えてミステリーにしてるのが本当にすごい!
    タイムリープの「おむすびころりん」面白かった。
    短編集でどのお話も読みやすい!気分転換に読むのがいいかも。

  • シリーズ何作かあるけど、これが1番好き!
    トリックが意外と複雑だから頭使う

  • 今作品がシリーズ3冊目らしい。順はあまり気にならない。かぐや姫、おむすびころりん、わらしべ長者、サルかに合戦、ぶんぶく茶釜の5作のアレンジ。

    かぐや姫が地球上にもたらしたもの、それは探偵だったと言うのが面白い、そこまでのプロセスがユニークである。
    おむすびころりんは、まどマギを彷彿とさせる。そして此処でも探偵が誰かが鍵となる。
    わらしべ長者は、悪いのは誰か、そして簡単などんでん返しが楽しめる。
    サルかに合戦では、サルの本当の姿がどうなのかが面白い。登場人物たちの背景もあり、思いもよらぬ疑問が投げかけられる。よく構成されている。
    ぶんぷく茶釜は、サルかに合戦を先に読む必要がある。この二つが唯一、セットで読んだ方が良い作品だ。

    総じて(3冊とも)、むかし話のアレンジが上手いと思う。青柳碧人さんの描いた結末に作者なりの教訓が描かれていると更に厚味を増すと感じた。

  • 知っている昔話をミステリーにしたら、こんな発見があるんだ!と驚かされる。

    違和感のあった昔話が、新しい解釈をされると腑に落ちる部分もあった。

    さるかに合戦とわらしべ長者が怖面白かった。

  • 【収録作品】竹取探偵物語/七回目のおむすびころりん/わらしべ多重殺人/真相・猿蟹合戦/猿六とぶんぶく交換犯罪
     日本の昔ばなしをミステリ仕立てにしたもの。第2弾。
     昔話自体残酷なものではあるが、それを踏まえて殺人事件を現出させていて、シュールでブラック。

  • (初めて読む方に)童話✕ミステリーという新しい本!どうミステリーまで展開するのか、
    全く違う童話をどう一つのミステリー小説にしたのかを楽しみながら読んでください!

    普通に面白いし表紙とタイトルも面白い!仲良しの友達に勧めるといいです!Yは勧められて好きになりました。『人気』なので読んで見て下さい

    • カツ丼だどさん
      いいね♡本当にありがとうございます。このシリーズの好きなものをまとめたブックリストもあるので見て下さい! お願いします
      いいね♡本当にありがとうございます。このシリーズの好きなものをまとめたブックリストもあるので見て下さい! お願いします
      2024/03/26
    • HaloHaloEveryday!さん
      とても読みたくなるような面白いコメントありがとうございます(?)
      読もうか読まないか迷っていたので、このコメントで読む気が上がりました!
      あ...
      とても読みたくなるような面白いコメントありがとうございます(?)
      読もうか読まないか迷っていたので、このコメントで読む気が上がりました!
      ありがとうこざいまる、
      2024/04/19
    • HaloHaloEveryday!さん
      読みました!
      カツ丼だどさんの感想通り,すごく不思議というか、いい意味でおかしな感じ?なお話ですごく良かったです!
      この同じ作者の同じシリー...
      読みました!
      カツ丼だどさんの感想通り,すごく不思議というか、いい意味でおかしな感じ?なお話ですごく良かったです!
      この同じ作者の同じシリーズの【赤ずきん旅の途中で死体と出会う】という本を読んだことがあって、2つともよめて良きです☆彡

      どちらも選べないくらい面白くて、
      カツ丼だどさんはどっち派ですか?

      時間ある時に返信してくれると嬉しいです!(*´σー`)エヘヘ
      2024/05/02
  • 猿カニ合戦・竹取物語・おむすびころりん・わらしべ長者などの昔話をモチーフに面白い話に作り替えているのですが、とにかくくだらない内容で読んでて鼻で笑ってしまうような話。何も考えずに読めるし、それぞれの話が連作のようにつながりのある部分があって、あの話とここでつながっているんだという感覚が面白い。

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著者プロフィール

1980年千葉県生まれ。2009年『浜村渚の計算ノート』で第三回講談社birth小説部門を受賞しデビュー。「ブタカン」「西川麻子」「猫河原家の人びと」などシリーズ多数。2019年刊行の『むかしむかしあるところに、死体がありました。』が各ミステリーランキングや書店年間ランキングにランクインし、本屋大賞にもノミネートされた。

「2023年 『あかがみんは脱出できない(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

青柳碧人の作品

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