- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575244908
作品紹介・あらすじ
大切な人へ、あなたが最後に贈りたいものはなんですか? 友人に先立たれた孤独な老女、祖母と喧嘩別れした女子高生、幼馴染みと結ばれなかった中年男、顧問の先生を喪った部活仲間……。依頼人の死後に届けものをするサービス「天国宅配便」の配達人が贈る、心温まる感動の物語。
感想・レビュー・書評
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かなさんのレビューを読んで手に取りました。ありがとうございます。
タイトルから想像した通り、亡くなった方からの贈り物の話。
4篇とエピローグからなる物語。
設定からしてせつない話ばかりだった。
【わたしたちの小さなお家】と【午後十時のかくれんぼ】が良かった。
【わたしたちの小さなお家】
学生時代に仲の良かった女の子3人で1つの家に住んでいたユウちゃんの話。テンコちゃん、カナちゃんが相次いで亡くなってしまい、生きる気力を無くしたユウちゃんに2人からの贈り物が。
色んな事があった3人が六十代手前で3人で住むことになった。楽しくて楽しくてしょうがなかっただけに2人に先立たれたユウちゃんの喪失感は計り知れない。
【午後十時のかくれんぼ】
かくれんぼが大好きだった幼馴染の真帆と祐の話。
この話が一番悲しかった。
真帆の気持ちも分かる、分かるけどそんなところに隠れるんならもっといっぱい話をして楽しい時間を過ごした方が良かったんじゃないのかと思ってしまう。
でもやっぱり女性の立場だと真帆のように思うものなのかな。
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なんだか、とっても悲しいお話だとタイトルからは予想してましたが、間違っていました!すごくいいお話で、心が動かされました。
依頼主の死後、預かった遺品をしかるべき人のもとに届ける「天国宅配便」…七星律という女性配達員が受取先にお届けする連作短編集です。
・わたしたちの小さなお家:親友たちに先立たれ消沈する老女のもとに、その親友からの小包が届く。
・オセロの女王:上京への憧れを抱く孫とそれを許せない祖母…。永眠した祖母から思いがけない贈り物が届く。
・午後十時のかくれんぼ:初恋の思い出を引きずる中年男性…相手にはよくかくれんぼに付き合わされていた…。
・最後の課外授業:高校のサイエンス部顧問より部員に手紙が届く。必要なものを持って土手で再会しようと…。
・エピローグ:母からの依頼を受けてその子供は…。配達員七星律の過去にもちょっとだけ言及する…。
私は田舎住まいなんで、オセロの女王の孫の気持ちに共感できましたねぇ…。そして、午後十時のかくれんぼ…真帆ちゃんの切なくとも優しい思いにやられそうになりました。他のお話もそうですけど、大事な人が亡くなるのは本当に悲しいことだけれど、残された私たちが生き続けるために必要なことを思い出と大事な人を思う気持ちと一緒に、七星律ちゃんが届けてくれてるんだなぁ…と感じました。読んでいて、本当に気持ちのよい、そして前向きな気持ちにさせられる作品だと感じました! -
ハートフル小説ですね。
亡くなる前に、気にかかる人に自分の死後に届け物を託す。託された“天国宅配便”の七星はお届け先を捜して受け渡す。
4話➕エピローグ。どの物語も心温まるエピソードばかりでは無く、人と人の確執や行き違い、売り言葉に買い言葉よる物別れもあり、思いもよらぬ「宅配物(遺品)」に戸惑い感情を揺さぶられる。
七星の懸命な依頼人からの思いを、受け取り拒否仕掛ける場面もあり、ドラマが思いもよらぬ展開になる物語もあり。何れも読みごたえのある心温まる作品でした。
どの物語も涙ぐんでしまいました。
最後にエピローグで七星自身のエピソードが依頼人の心を打つ場面は印象的です。
柊さんの次の作品が楽しみですね。 -
知らずに続編から読んでしまったところ、かなさんに一巻?があることを教えてもらって出会えた本。
こっちも良かったな。
ゴミ屋敷とかくれんぼとサイエンス部(ほとんど全部じゃん笑)が面白かった。
今日は病院で検査を受ける待ち時間に読んでいたから、自分だったらどうするだろうとか思ってしまって病院で読むには選本ミスだったなと思いつつも読み切ってしまった。(結果は何も問題ありませんでした)-
翠さん、こんにちは!
確かに病院で読むと重く感じられるかもですね…。
でも読んでくださって
面白かったって言ってもらえて嬉しいですっ♪...翠さん、こんにちは!
確かに病院で読むと重く感じられるかもですね…。
でも読んでくださって
面白かったって言ってもらえて嬉しいですっ♪
そして、診察の結果問題なくて
それが一番よかったですね(*^^*)2024/01/15 -
かなさん、こんにちは(^^)
ご心配ありがとうございます。
そしてこちらの本もご紹介くださりありがとうございました♪かなさん、こんにちは(^^)
ご心配ありがとうございます。
そしてこちらの本もご紹介くださりありがとうございました♪2024/01/15
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かなさんのレビューで出会うことができました。ありがとうございます!
著者の柊サナカさんの経歴も素敵。香川県生まれ、日本語教師として7年間海外勤務のあとデビューですって。途中涙があふれ過ぎて文中読めなくなるくらいの、揺さぶられる展開。先に逝ってしまう側が残された側へメッセージを込めたプレゼントを配達するというお仕事。直接面と向かって伝えられなかったことを、配達人が依頼主の代わりに届けてくれる。
『わたしたちの小さなお家』
―もうちょっとゆっくりしてこっちにおいでなさいねー
同居していた仲良し三人組のそれぞれの持ち味を生かした息の合ったコーラスが聞こえてくるよう。
『オセロの女王』
―やりたいことをやりなさいー
おばあちゃんの孫への応援メッセージ。精一杯それぞれの世代で生きてきた力強さを感じる。
『午後十時のかくれんぼ』
―いつか見つけに来てね―
かくれんぼで遊んでた幼馴染への秘めた思い。思い出しただけでも涙腺が緩むくらい切なすぎるお話。
『最後の課外授業』
―よかったら、みんなでまた集まらないかー
サイエンス部の皆へ高校の先生からのミッション。生徒たちのこと陰ながら応援してたんだなあとしんみり。個性的で得意分野を生かした部員が協力し合うまでの心情の変化も嬉しい。
残された息子へ本をプレゼントする司書さんだったお母さまの話や、捨てることのできなかったものを思い出して娘と会う決心をつけた依頼主の話も短いながらに胸をうつ。社長と七星の顔はめ道中はついていきたい。
「川のこちら側に残された者の中に、形を変えて生き続けるものだってきっとある」誰かの最後の思いを届ける天国宅配便。届けてほしいところがありすぎるなあ。
第二弾もあるようなので楽しみ♪-
ベルガモットさん、おはようございます!
この作品読んでくださって嬉しいです♪
私もこの作品に出会えてよかったと思ってます。
柊サナカさ...ベルガモットさん、おはようございます!
この作品読んでくださって嬉しいです♪
私もこの作品に出会えてよかったと思ってます。
柊サナカさん、私も初読みでしたが
著者の情報、私は調べてもみませんでしたので
ベルガモットさんが調べてくださって知ることもできました。
ありがとうございます。
私は「午後十時のかくれんぼ」で泣きました!!
もう、じーんとしちゃって…
第二弾もすごくいい作品なので
ぜひぜひ読んでみてくださいね♡
ベルガモットさんのレビュー、楽しみにしています(^^)2023/11/01 -
かなさん、コメントありがとうございます!
私も午後十時のかくれんぼに涙腺崩壊でした!
自分だったらどうするだろうか?!と思ったりもしまし...かなさん、コメントありがとうございます!
私も午後十時のかくれんぼに涙腺崩壊でした!
自分だったらどうするだろうか?!と思ったりもしました。
第二弾楽しみでーす♪2023/11/05
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依頼主の死後、預かった荷物を届けるのが天国宅配便。
最後に大切な人に届けたかったものは、さまざまで。
かたちとして残るものというよりも心に残るもの。
そして、一歩前に進める気持ちになるとても素敵なもの。
最高の贈りもの。
4つの小包が、想いを繋ぐ。
第1話 わたしたちの小さなお家
第2話 オセロの女王
第3話 午後十時のかくれんぼ
第4話 最後の課外授業
どれも心が揺さぶられた。
1話の独りになって、すべてが無になり何をする気にもなれない老女のやりきれなさを変えた1本のテープに感涙した。
2話 厳格な祖母と家に縛られてたという思いは、時代が違うだけで祖母の気持ちがわかると素直になれる。
3話のかくれんぼは、最後まで辛いのだが何かを踏み出せる一歩を感じた。
4話は、先生がひとりひとりを見ていてくれたことに驚いた。
みんながひとつになって作り上げる壮大なものに明るい未来を感じる。 -
生前に天国宅配便に託された荷物や手紙が手元に届く。
受け取った人は、故人とケンカ別れしたままだったり、本当の気持ちを伝えられていなかったりと心残りがある人たち。
荷物をきっかけにしこりが小さくなったり、一歩踏み出す勇気がわいたり。
こういう宅配便があってもいいかも。
とはいえ、送り主としては、生きているうちに伝えたいことは伝え、死んだときに「~しておけばよかった」と思うことが少ないほうがいい。
受取人としては、相手にも自分にも当たり前に明日があるとと思っておろそかにせず、常に今この瞬間が最後かもしれないと思って、大事な人を大事にしたほうがいいね。
祖母と孫娘の『オセロの女王』、高校のサイエンス部の『最後の課外授業』がよかった。 -
タイトルからして、あったかいお話なんだろうなと思ったらまさしく。
凝り固まった心がじんわりと解けていくような
どのお話もビタースイートでした。
この作家さんの他の本も読んでみたい。 -
依頼人の遺品をしかるべき人のところへ渡す天国宅配便がやってくる話。
友人へ、孫へ、好きだった人へ、生徒達へ。
4つのストーリーで、すべて泣ける。
もう会えない相手からの最後の贈り物。
最後だからこそ、残された人に本当の気持ちが込められている。
そして受け取った人たちは、前を向いて新しい自分へと進んでいくのだ。
好きだった人への話は切なすぎて、すぐ読み直した。
生徒に集合場所へ1人ずつ違った物を準備させていく時は、一体何をするのだろうか謎だったが、分かった時のワクワク感はたまらなかった。
私のレビューから読んで頂けたなんて、嬉しいですっ(^^)/
こちらこそありがとうございます...
私のレビューから読んで頂けたなんて、嬉しいですっ(^^)/
こちらこそありがとうございます。
私も「午後十時のかくれんぼ」で泣きました…。
ありえない設定で、胸が苦しくなるんだれど
心に残ってます。
真帆の気持ちが悲しくて今でも胸が苦しくなります。
また、かなさんのレビューを参考にさせていただ...
真帆の気持ちが悲しくて今でも胸が苦しくなります。
また、かなさんのレビューを参考にさせていただきます。