- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575245714
作品紹介・あらすじ
誰もみたことのない衝撃の逆転裁判がはじまる――。フリーライターの湯川和花は殺人事件の裁判を傍聴するのだが、結審直前に衝撃的な被告人質問を目の当たりにする。左陪席の不知火春希裁判官が予想外の質問を被告に投げかけ、悲しすぎる事件の真相を自白のもとに晒して法廷の景色を一変させてしまう。こうした不知火判事の質問は「他に類を見ない質問」と法曹関係者の間で囁かれていた。
感想・レビュー・書評
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知人から刑事事件のルポルタージュの仕事を譲られた、フリーライターの湯川和花。
初めての裁判で、傍聴マニアも注目する、そそっかしい左陪席の不知火春希を知り……。
不知火の質問から、思いがけない事実が明らかになっていく、意外性がまずおもしろかった。
さらに、弁護側からも新たな証拠や見方が示され、新たな展開続きなのが楽しい。
海外で活動していたため、よく言えば、日本の法廷の慣習にとらわれない。
悪く言えば、ルールを破って暴走する。
多く登場する、弁護士の尾崎篤彦もいいキャラ。
和花の頓珍漢な推理も含め、コミカルで楽しいミステリ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
不知火判事のズバッと真実を見抜く質問が爽快感。シリーズ化しても面白そうだったかなー。
個人的には「燃えさしの花弁」が好き。 -
発想や動機は面白かったが、検察側も肝心の不知火判事も、そんなガバガバの理由でそこまで言います?という感じ
犯人の自白もなく証拠も全く無いのに動悸があったってだけで逮捕して裁判まで漕ぎ着ける事って、実際出来るのかな?出来ないよね?出来たら怖すぎるんですが… -
不知火さんスゴイ…
続編希望。 -
法廷ミステリ連作5編。左陪審員の不知火判事が鋭い洞察力で比類なき被告人質問を行い真相を暴いていく。不知火判事の着眼点に、なるほどそこに気が付ければ良かったのかという気持ちになる。面白かったんだけれど、パターンが一緒で少し平坦な作品に思えた。
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面白かったです。最後の話はオチが読めてしまったけど。
不知火判事は粗品にやってもらいたい。