赤ずきん、ピノキオ拾って死体と出会う。

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575245738

感想・レビュー・書評

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  • 「赤ずきん」シリーズ第二作目。前作と同様に、童話の世界に本格ミステリがうまく掛け合わさっている。赤ずきんの推理が鮮やかで、難事件を解決し、最後はめでたしめでたし。

  • 【収録作品】第一幕 目撃者は木偶の坊/第二幕 女たちの毒リンゴ/第三幕 ハーメルンの最終審判/幕間 ティモシーまちかど人形劇/第四幕 なかよし子豚の三つの密室

    第一幕でピノキオ登場。バラバラになったその体を取り戻すために赤ずきんとピノキオが旅に出る。
    第二幕は『白雪姫』がモチーフ。
    第三幕は『ハーメルンの笛吹き』と『ブレーメンの音楽隊』のミックス。幽閉されていた笛吹き男がいなくなり、牢番が殺されていた謎。
    第四幕は『三びきの子豚』がモチーフ。
    絵になる場面が多いので、アニメにしたら面白そう。

  • このシリーズは毎回楽しんで読んでいます。
    誰もが知っている童話をモチーフにしてミステリにする発想は毎回脱帽。
    新作がでたら次も読むと思います!

  • このシリーズ面白い!!
    個人的には「女たちの毒リンゴ」が好き。本来の童話がいい感じのミスリーディングになってるというか。
    赤ずきんとピノキオの掛け合いも笑えて面白かったです!!

  • 童話シリーズのミステリ。
    ピノキオ、白雪姫、ハーメルンの笛吹き男、三匹の子ぶた(+α)がモチーフの4篇の短編集。
    前作もそう感じたような気がするのですが、日本昔話のシリーズと違って、新本格や特殊設定ミステリの濃さが足りないというか、スチャラカコミカルミステリのように感じる。どの4篇もそれなりとしか感じませんでした、

  • 赤ずきんシリーズ第ニ弾。
    前作に比べると、少し物足りなさを感じたが、相棒のピノキオと共に事件を解決するのはお見事!
    そして、童話をこのような話にしてしまう作者もさすがです。
    楽しく読了した。

  • 読みやすくて、トリックも分かりやすくて、良かった。推理小説初心者にお勧めしたい。
    次作も期待!!

  • 世界各国のおとぎ話を題材にした謎解きシリーズ。
    今回はピノキオ、白雪姫、赤ずきん、ハーメルンの笛吹き男、親指姫、ブレーメンの音楽隊、ほら吹き男爵、3匹のこぶた等。

    狼に対して知恵で対抗する子豚の三兄弟。
    幼い頃のヒーローが、まさかのラスボス。
    親指姫も、可憐な美少女…ではなく、もうちょっと人生経験を積んだ(年を重ねた)サーカス団長となっている。
    バラバラになったピノキオの体を探しに行く途中で出会う事件を赤ずきんが解決していく。
    大胆な改変に、元の御伽噺に並々ならぬ思いを持っている御仁は違和感を感じるかもしれないが、一般の読者なら、こんなふうにアレンジもできるのか、と楽しめるはず。
    闇堕ちしている三匹の子豚の物語、「なかよし子豚の三つの密室」や、白雪姫と継母の物語、「女たちの毒リンゴ」はなかなかに面白い。

    人生には限りがある、だから今日という日に価値がある。
    そんな言葉で締めくくられる物語は、長年語られてきたおとぎ話がずっと私たちに教えていてくれたこと。
    そして、終わりはやっぱりこうでなくちゃ。
    めでたしめでたし、終わりよければすべてよし。

  • 赤ずきんちゃんシリーズ2作目を読みました。
    昔から知っている童話の登場人物が、
    悪役だったり被害者だったりで、よくもまあ、すでに出来上がったお話をこうもユニークにミステリーに展開できるなあ、と感心しました。

    ミステリーとしては軽めなので小学生からでも楽しめる内容かと思います。
    個人的には日本昔ばなしを題材とした
    「むかしむかしあるところに死体がありました」が1番好きなので赤ずきんちゃんシリーズは少し評価が下がります。
    が、特に重たく考えずサラッと読める本なので、読書が苦にならず楽しんでできると思います!

  • 今回も面白かった。「〖こういうの〗って言わないの!」が笑えた

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著者プロフィール

1980年千葉県生まれ。2009年『浜村渚の計算ノート』で第三回講談社birth小説部門を受賞しデビュー。「ブタカン」「西川麻子」「猫河原家の人びと」などシリーズ多数。2019年刊行の『むかしむかしあるところに、死体がありました。』が各ミステリーランキングや書店年間ランキングにランクインし、本屋大賞にもノミネートされた。

「2023年 『あかがみんは脱出できない(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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