むかしむかしあるところに、死体があってもめでたしめでたし。

著者 :
  • 双葉社
3.58
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本棚登録 : 1298
感想 : 90
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575246568

作品紹介・あらすじ

一世を風靡したといっても過言ではない、日本のむかしばなしをミステリーで読み解いた『むか死』シリーズの最新刊にして最終巻。あっと驚くミステリーのもとになったむかしばなしは「こぶとりじいさん」「耳なし芳一」「舌切人雀」「三年寝太郎」そして「金太郎」――いずれも趣向に富んだ、これまでの作品に勝るとも劣らない作品集。

感想・レビュー・書評

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  • 「むか死」シリーズ最終巻。

    毎巻楽しく読んでいたので、ちょっと残念。
    昔話に死体が出てきてミステリーに変わり、しっかりとした謎解きには昔話の不思議な要素が加わって「めでたし、めでたし」、、、とは一筋縄ではいかない。そこがいいんですよね。
    特に好きなのは、
    「女か、雀か、虎か」正直じいさんではハッピーエンドにはなれない!?
    「金太郎城殺人事件」おしゃべり大好きな可愛いなえちゃんが!?

  • 「三年安楽椅子太郎」が面白かったです。

    昔話だけでなく、往年のクローズドサークル作品を題材にしていて、楽しく読めました。

  • なじみのある「昔話」をモチーフにした殺人謎解きストーリー。どうやらシリーズ最終巻らしい。
    視点が面白くて好きなシリーズだけど、ずるずる続けるより、ここで終わるのがちょうどいいのかも?!

  • 小説推理2022年9月号こぶとり奇譚、11月号陰陽師,耳なし芳一に出会う。、2023年1月号女か,雀か,虎か、3月号三年安楽椅子太郎、5,6月号金太郎城殺人事件、の5つの連作短編を2023年8月双葉社から刊行。昔ばなしシリーズ3作目。昔話と謎解きが織り込まれたストーリー展開が楽しい。ラストは全ての話の関係者が一同に介する大掛かりな展開、かつ見事な結末に堪能しました。シリーズ1,2作を読むことにします。

  • シリーズ3作目。
    毎回、「元の昔話はどんな話だったかな?」と記憶があやふやになっていて、こちらの本の昔話に塗り替えられてしまう。
    今回もエンタメ感覚で楽しく読めた。
    「女か、雀か、虎か」が一番好きだった。

  • まあ、面白かったが、、
    こぶとり爺さんのこぶトリックも笑ったし、耳なし芳一の実は敢えて耳に経を書いてなかったトリックも面白かったが、ほかがおもろなかった。
    スズメのお宿も、やり直し系でどの葛籠を選び直してるにもかかわらず、HGウェルズじゃあるまいし。せっかくのトンデモストーリーなんだから、爺さん無双してほしいような、、(個人的希望)。ていうか、つづらに貼ってある絵とかもうちょっとなんかあってもよかった。このくだり、いる?というのも多い。読んでて、ちょっと気が遠くなってくるほどだった。三年寝太郎も三年安楽椅子太郎(三年おしっこ溜め太郎)とか、どんなんよ。楢山節考もなぁ、、。もうすこし面白いシンプルな昔不思議話トリックが読みたかった。
    これが最終巻だそうだ。

  • 昔話の毒な部分がふんだんに使われている作品集。予想がつかないのに、理解しやすいトリックで面白かった。
    悪人たくさんでてくるし、死体もたくさんだけれど、救いがなさそうな展開とファンタジーが上手くマッチして読了感も悪くない。

  • 「むか死」シリーズの最終巻。
    相変わらずキャラクターの名前が覚えにくいと思いましたが、これまで同様しっかりミステリでした。
    これで終わってしまうのは少し寂しい気持ちにはなりますが、もう一つの「赤ずきん」シリーズにこれからも期待したいです。

  • 今回もトリックが緻密。太郎さんがいいね

  • 昔話シリーズ、こちらが最終巻とのこと。

    へえぇと唸るものから、ちょっとついていくのが難しいものまであったが、面白かった。

    日本の昔話に触れるのが久しぶりだったが、意外と覚えているものだなー。大きなつづらと小さなつづらの舌切り雀の話は懐かしかった。
    耳なし芳一の話もよかった。
    夜中に芳一を探しにくる平家の落武者を想像して、おお怖い。

    この本が2023年最後の一冊。
    来年もたくさんの本に出会えますように!

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著者プロフィール

1980年千葉県生まれ。2009年『浜村渚の計算ノート』で第三回講談社birth小説部門を受賞しデビュー。「ブタカン」「西川麻子」「猫河原家の人びと」などシリーズ多数。2019年刊行の『むかしむかしあるところに、死体がありました。』が各ミステリーランキングや書店年間ランキングにランクインし、本屋大賞にもノミネートされた。

「2023年 『あかがみんは脱出できない(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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