女落語家の「二つ目」修業

著者 :
  • 双葉社
3.53
  • (2)
  • (6)
  • (5)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 39
感想 : 14
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575302370

作品紹介・あらすじ

二つ目(名詞)東京の落語界における身分のひとつで、前座修業明けから真打昇進までの期間。いま明かされる「二つ目」の真実!噺家が噺家にきく!特別インタビュー収録。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • いまは真打になられたつくしさん。真打昇進披露目興行で初めてつくしさんの高座を見ました。それから改めて読み返してみると、以前はわからなかったことがよくわかるようになりました。自分の言葉ではなす落語。仕事をやめて川柳川柳師匠への弟子入りを決めた覚悟。自分だったらできないだろうなあ。すごいです。

    各師匠へのインタビューも載っていましたが、好きな人はそっちのほうが面白いかも。また落語が聴きたくなりました。
    2015/09/28再読

  • 落語の世界ではまだ珍しい女性の落語家。川柳つくしが師匠たちに二つ目時代を語ってもらうという本。女性の落語はまだ聞いた事ないけど今度一度聞いてみようかな。

  • 前座の話はけっこうあるが「二つ目」の実態を書いた本はあまりない。二つ目の居場所のなさ、仕事のなさ。試行錯誤のつくしさん、早くいい人見つかるといいですね。

  •  内容の半分以上が先輩噺家へのインタビュー。それもまた「修行」といえば修行であるけれども「ああ、間が持たなかったんだなぁ」と読んでて思っちゃった時点で負けな気がする。

     この本を読んで「つくしさんは面白いなぁ」にはならないでしょう。
     他の諸先輩は面白い。

  • インタビューとか、大変な修業時代の苦労話なのに、楽しく読めました。二つ目になる、ってすごいことなんだね。

  • 噺家の本は面白いのでちょくちょく読む。女落語家の本は初めて。数少ない女落語家さん。がんばって欲しいと思った。

  • まだまだベールに隠されている「二つ目」の真実! 前座でもなければ真打でもない、中途半端な身分の二つ目とは? 各師匠の二つ目時分はどんなことをしていたの? 稀代の噺家・川柳川柳の一人弟子(一番弟子にあらず)にして絶賛二つ目なうな女流落語家の川柳つくしが、自らのエピソードも交えて紹介。
    私も小説書く際「二つ目ってどんなことしてんだよ…」と悩んでおりますので(しかも寄席に行けないから、どんな高座かもよくわかんないしね~)非常に参考になりました。落語ばっかりやってたら正直仕事がまっったくないので、いろいろ工夫して食べていけるだけのお金を稼がなきゃいけない。「落語家」として。それが後の芸のふくらみに影響を与えていく感じなのかな、という所感を抱くなど。年齢的にも若い頃だから、いろいろ無理もきくしやったもん勝ちですね!(まあ最近ではそうでもないのかもしれないけど) 何でもお勉強になる時代、それが二つ目なのでしょう。
    つくしさんの文章も人柄が伺える可愛さでした。一度高座を見てみたいな~あっ勿論川柳師匠もねw ガーコン聴いてみたいですw

  • 川柳が特に好きでもなかったが、何となく手にした。なぜわざわざ酒好きの川柳の弟子に?の謎がとけた。つくしが色々な落語家の二つ目時代をインタビューしている。昇太、喬太郎、白鳥などswa好き新作好きはオススメ。

  • 女性落語家って10指に満たないくらいだと思っていたら、25人もいるんですか。
    全国で落語家の総数が650人というのも知りませんでした。
    この650という数はどうやって割り出すんですかね。落語以外の収入で食べてる落語家もカウントしているのかしら?
    それにしても、650分の25は、まだまだ少ないですね。
    「古典落語がみんな男の語り口だから、女性落語家は新作で生きるべきだ」というのがつくし師弟(師妹?)の考えらしく、新作落語修業の様子が書かれてます。これを読むと、新作落語を書いたり演じたりする人がこんなにいる、ということにも驚かされます。
    落語界という現代のアナザーワールドには、八つぁん熊さんだけでない、いろいろなものが棲息しているんだということが分かりました。

  • 川柳川柳さんの弟子の著書。OLから転身されたとのこと。本は落語家との対談が意外と多い。

全14件中 1 - 10件を表示
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×