わたしの体に呪いをかけるな

  • 双葉社
3.30
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本棚登録 : 328
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575316926

作品紹介・あらすじ

笑うな。哀れむな。値踏みをするな。わたしの体はわたしのものだ。
体形への偏見、性的消費の視線、インターネットトロールの誹謗中傷、善意のふりしたミソジニー、ジョークの皮をかぶった性暴力……。女性(わたし)たちから人生を自己決定する力を奪おうとする社会のシステムを、全部蹴っ飛ばせ。気鋭の批評家が自らの体験をもとに綴った、不屈のユーモアと怒りのフェミニズム戦記。

[もくじ]
レディ・クラック
骨になってゆく女たち
わたしの体はわたしのものだ
心を殺さないでよくなるための十八の簡単なステップ
人生からレモンを与えられたとき
鏡を見ても自分が嫌にならないなんて、勇敢だね!
真っ赤なテント
「ハロー、わたしは太ってます」
トロールが現れた!
精霊たちと戦う人々
座席がわたしに小さすぎた日
アメリカの笑いの街:主な住民はジョーク
『狼よさらば』
「これはミソジニーなんかじゃないんだ」
倒れた大木
人生の終わり
新しい始まり
トロールをやっつけろ!
だからわたしはノーと言う(し、あんたの機嫌は取らない)

[岡田育さん(文筆家)推薦]
リンディはオタクでフェミニストでコメディアン。冴えない青春時代を生き延びて、下劣なバッシングとクソリプの嵐をかいくぐり、物言うしぶとい大人になった。彼女の人生を読み進めるうち、自分の身に起きた悲しい出来事もみんなジョークに変えてもらえる気がしてきた。きっとこの人となら、何だって一緒に面白おかしく笑い飛ばせるだろう。でも、それで私たちの怒りの炎が消えるわけではない。身体に心に深く刻まれ、人知れず泣きながら癒してきた無数の傷を、私たちは忘れない。尊厳を踏みにじってくる奴らに、「ねえ、マジで笑っちゃうほど痛いんですけど、聞こえてる?」と叫び続け、けっして黙らずにいたい。自分らしく生きるために、俯くのをやめて真顔のまま笑おう。

感想・レビュー・書評

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  • 「女は黙って性的消費の対象か、“無害な”存在でいろ」という男性優位社会の呪いをぶった切る、不屈のユーモアと怒りのフェミニズム戦記。『わたしの体に呪いをかけるな』リンディ・ウェスト|注目の一冊|COLORFUL
    https://colorful.futabanet.jp/articles/-/1157

    Lindy West
    https://www.lindywest.net/

    株式会社双葉社|わたしの体に呪いをかけるな|ISBN:978-4-575-31692-6
    https://www.futabasha.co.jp/booksdb/book/bookview/978-4-575-31692-6.html

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      ルッキズムやネットの誹謗中傷… 社会の〝呪い〟との向き合い方は? | withnews(ウィズニュース)
      https://withnews....
      ルッキズムやネットの誹謗中傷… 社会の〝呪い〟との向き合い方は? | withnews(ウィズニュース)
      https://withnews.jp/article/f0220609000qq000000000000000W02c10701qq000024794A
      2022/06/09
  • 「ミソジニスト呼ばわりされた場合、トロールは必ずこう言うはずだ。『いや、ぼくは女を嫌悪なんてしていない。ただあんたが言っていることや、ほかの女が言っていることが気に食わないだけです。それから、あの女やあいつを、まったく関係のない理由でから嫌っているだけですよ。」
    …ミソジニストって世界中で言語関係なく同じ脳内クラウドを共有しているのだろうか。

    「この仕事をしている以上、現在のわたしの活動において最も重要なことは、断固として『ノー』を言い続ける態度を一般に広めることだろう。」
    「それは、従順になりなさい、人の世話をしなさい、静かにしなさいーーを蹴っ飛ばす方法だ。」
    「わたしはこれをやる。わたしはそれをやらない。あなたはわたしが服従すると信じているだろう。でも、わたしはあなたの機嫌を取る必要はない。わたしは忙しい。わたしの時間は公共の商品ではない。あなたは退屈だ。消え失せろ。
    そういうことが世界を築くものなのだ。」
    最高に痺れる声に出して読みたい最終章を全文読んで欲しい。

  • 印象に残った言葉
    ◎「自分個人が何かを思ったり経験したりしたことがないからといって、その何かがこの世に存在しないことにはならない」P.278
    ◎「インターネットで何が起こっても問題ではない、それは現実の生活じゃないからと言う人がいる。しかし、インターネットトロールたちのせいで、文明化された世界と私たちの中にある最悪の自己との間に存在すると思っていた境界なんてただの幻想だということを絶えず思い出させられるのだ。」P.341
    ◎「現在のわたしの活動において最も重要なことはら断固として『ノー』を言い続ける態度を一般に広めることだろう。(中略)わたしはこれをやる。わたしはそれをやらない。わたしはあなたの機嫌を取る必要はない。わたしは忙しい。わたしの時間は公共の商品ではない。(後略)」

  • どう所感を述べたら良いのかわからんけど、刺さるし泣ける。

  • 【選書No】152

  • 著者のリズムが伝わってくる。
    ここは一気に書き殴ったんだろうな。ここの表現は苦心したんだろうな等伝わってきて面白くかったが、なんとなくまだ英文的な翻訳。英語が分かる人の方が読みやすい気がする。

    ミッシェル・オバマの自伝で読んだミッシェルのオバマにとっては誇った政策が当時太っている人にとってはこんな状況になっていたんだなというのも面白かった。

    太っている人のコンプレックスがこんなに根深いとは思っていなかったので、改めて人の見方を変えなくていけないと自分を戒める事が多かった。

  • "痩せたほうが"
    うるさい
    ”肌は白くすべすべに”
    うるさい
    ”太ってるんだからそんな服…”
    うるさい
    私の身体は私だけのものだろーが!
    (やったーさんのおすすめコメント)



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