毒の恋 7500万円を奪われた「実録・国際ロマンス詐欺」

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 46
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575317350

作品紹介・あらすじ

かつて「レディコミの女王」と呼ばれた漫画家のSNSに届いた、ハリウッドスターからのメッセージ。当初はウソだと思い、相手にもしなかったが、ある日、ビデオ通話をすることに。そこに映し出されていたのは、まさに映画で見たあのスター俳優だった――。70歳の女流漫画家が偽りの恋に落ち、借金をしてまで工面した7500万円を失った全記録、そして悪夢から目覚め、失意のどん底から立ち上がる女の意地と強さをここにすべて綴る。レディコミの女王が騙された国際ロマンス詐欺の全貌が明かされる。

感想・レビュー・書評

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  • 井出先生のドキュメンタリーを見て、応援したくて買った。
    「なぜこれに騙される?」とツッコミどころ満載の内容だったが、独りで3人の子供を育ててきた自負、高齢ゆえの最新技術への疎さ、愛に飢えた人生など、弱みに上手く付け込まれてしまった模様。
    事件発覚後には、齢70にして騙されたと認める潔さ、自分の間違いを受け入れられる柔軟さ、毒親であったと反省できる素直さ、周囲に感謝する謙虚さ、なにより「死ぬまで漫画を書いてやる」という意思の強さには感服するしかない。
    これからも応援していきたい。
    なお、この本は漫画ではないので注意!
    わたしは間違えて買ってしまった。
    漫画版は別にあります。

  • まんまと騙される高齢の漫画家には永遠の乙女心が宿っている。ハリウッドスター、マーク・ラファロを名乗るロマンス詐欺師からの度重なる金銭要求にも愛情を持って対応する現実に、こちらは驚くよりも呆れてくる。恋は盲目なのね。正直、以前に見たNHKの同内容を扱ったドキュメント番組の方が面白い。自身の言葉は体裁を整えた印象が拭えない。

  • おすすめ本で出てきたので読んだ本。読んでいる途中、何度ももう警察行ってー!と思いながら一気に読めました。
    英語理解できなければ国際詐欺にそもそも合わないだろうけれど、英語が出来なくても翻訳機能使って騙されてしまうのかぁとも思い、英語は勉強して損はないのでしようと思いました。

  • 自分は知らなかったが、著者は70才にもなるレディースコミックの作者。その人が国際ロマンス詐欺にかかったノンフィクション。
    詐欺にかかる人の特徴なのか、著者だけなのか不明だが
    ・傲慢 あとがきでも述べているように傲慢すなわち自分が一番頭が良い、自分は正しくて他人はすべてバカ、無知と思っている、だから他人からの忠告も真に受けない
    ・無知 その割に、無知だし、無知の割に調べようとも思わない 「黒いお札」とか検索すれば詐欺とすぐわかるのにその2秒程度の手間をかけない
    ・欲深い ありもしない詐欺師のエサ につられて、XXX円手に入れるためなら、今X円払うのはしょーがない、あとでいくらでも取り返せると思う
    (この手の詐欺は還付金詐欺や融資詐欺などの典型、このことも知らないという無知もある)
    ・自分の都合の良いように考える 客観的な思考ができない 詐欺師にマインドコントロールされているからという面もあるけど、起きている事実よりも、自分の都合の良いストーリー・空想を受け入れる 希望的観測にすがる そして詐欺なので絶対に希望と反対の事が起こる

    でも、上記の特徴は実は誰でも大なり小なりある。自分の財布からお金を出すときは常に謙虚に自分自身及び現実を認識するように心がけたい。また、誰かや何かにせからされて、すぐにそれをしなければならないと思っている時は、誰かにコントロールされているかもしれない、と一呼吸置いて身近な人やネットでも相談するのが良い。自分自身は客観的に見れなくても第三者ならその状況がよくわかるから。

  • なんでこんなこと信じるんだろうと思いながら読んでたけど、信じちゃうからこその詐欺被害者なんだよねぇ・・・

  • 文化放送
    「村上信五くんと経済クン」
    ゲスト 井出 智香恵 さん
    (2023年1月21日放送)
    94

  • 客観的に読めば、こんなことに引っかかる?!と思うような内容だが、人々の情や喜怒哀楽に深く寄り添うことで創作してきた漫画家という立場だからこそなのか…
    繰り返すが、本当にこれ信じる??ということが現実に起こったというセルフルポルタージュとして、今となっては毅然と語る著者の姿勢も含めて興味深い。。

  • コロナになってから増えたロマンス詐欺。
    まさか74才の女性が経験したとは・・・

    SNSは気軽に人と知り合え、中にはパートナーを得ることもできるが、
    「なりすまし」の危険がたくさん。

    人は一度思い込むと、周りの人の意見などけして耳に入らない。

    読んでて、嘘でしょ、何でわからないの!
    と、怒りながら、途中を飛ばした。

    だまされる人は、性格や生育、環境など原因は一つではない。

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