闇の殺戮者 (双葉文庫 き 12-1)

著者 :
  • 双葉社
3.00
  • (0)
  • (1)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 8
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575509151

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 展開がちょっと強引だなとか
    思い込みがちょっとあれだなとか
    感じながらも読み進めた
    こんな展開のストーリーもまた著者の
    持ち味と思って楽しみました

  • かつての同級生の両親に呼び出された7人の男女。彼らは眠らされ、気づいた時は闇の中に囚われていた。光も、そして出口もない廃ビル、あたりに漂う腐臭、そして時折聞こえてくる獣のような呻き声。彼らにはそのような仕打ちを受ける心当たりがあった。そして異様な影が動き、逃げ出そうとする彼らは1人、また1人と切り裂かれていく……。一方、盛岡市に住む高校教員の直也は、かつての教え子を訪ねると行って旅行に出たまま戻らない義父の哲太郎の行方を追い、湊市にやって来た。彼は、華族の流れをくむ旧家の一人息子がかつて自殺を図った際、義父がすんでのところで助けていたことを知る。

    舞台装置は出来ているかと。本当の「闇」というものを意識しにくい昨今だが、7人が視界を奪われ、悪臭と時折聞こえてくる獣の唸り声、そして心当たりのある「過去」に怯える様子は読んでいて飽きない。ま、プロット的には単純とも言えるが、全編を通して降り続く大雨が何とも陰鬱な雰囲気を醸し出すのに効果的に使われている。

    いわゆるB級ホラー風味ってとこか。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1950年岩手県生まれ。ミステリー短編「現場痕」でデビュー。第三回北東文芸賞受賞。著書に『種の終焉 The Killer Virus 殺人菌』『クラッシュ・ゲーム』『種の復活』『戒厳令1999』『種の起源 The Origin of Species』『闇の殺戮者』『呪葬』『白兵』『火炎都市』『現場痕』『鬼哭青山遥かなり』『吸血蟲』『死霊列車』『異郷の夏』など。

「2018年 『謀略軌道 新幹線最終指令』 で使われていた紹介文から引用しています。」

北上秋彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×