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- Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575509151
感想・レビュー・書評
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展開がちょっと強引だなとか
思い込みがちょっとあれだなとか
感じながらも読み進めた
こんな展開のストーリーもまた著者の
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かつての同級生の両親に呼び出された7人の男女。彼らは眠らされ、気づいた時は闇の中に囚われていた。光も、そして出口もない廃ビル、あたりに漂う腐臭、そして時折聞こえてくる獣のような呻き声。彼らにはそのような仕打ちを受ける心当たりがあった。そして異様な影が動き、逃げ出そうとする彼らは1人、また1人と切り裂かれていく……。一方、盛岡市に住む高校教員の直也は、かつての教え子を訪ねると行って旅行に出たまま戻らない義父の哲太郎の行方を追い、湊市にやって来た。彼は、華族の流れをくむ旧家の一人息子がかつて自殺を図った際、義父がすんでのところで助けていたことを知る。
舞台装置は出来ているかと。本当の「闇」というものを意識しにくい昨今だが、7人が視界を奪われ、悪臭と時折聞こえてくる獣の唸り声、そして心当たりのある「過去」に怯える様子は読んでいて飽きない。ま、プロット的には単純とも言えるが、全編を通して降り続く大雨が何とも陰鬱な雰囲気を醸し出すのに効果的に使われている。
いわゆるB級ホラー風味ってとこか。
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