4ページミステリー (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 134
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575514001

感想・レビュー・書評

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  • ひとつの作品がほんとに短い。短いだけに余韻やら事後の想像などで尚更怖くなる場合も。 

  • 全ストーリー4ページで書かれたミステリー小説。4ページでよく表現できるなぁと思うぐらい内容はしっかりしている。さくさく読めていいと感じる一方、物足りなさもある。

  • 1作4ページにまとめた超短編ミステリ集。
    短いからこそ濃縮されていて面白いものもあれば、オチがわからないものもあった。
    ストーカー関係の話は怖すぎた。
    短いから簡潔に、その部分だけを書くので、まだるっこしいのが苦手な人でも読めると思う。

  • 【本の内容】
    こんなにしっかりしたアイディアを原稿用紙五枚ぽっちにしちゃうなんてもったいない。

    と内外から言われ続ける、『小説推理』の名物連載「2000字ミステリー」。

    でも、短いからこその、この面白さ!?

    5年も続く当連載をギュッとまとめたこの1冊で、ぜひともお確かめを。

    オール4ページ、全部で60本。

    冒頭の「最後のメッセージ」は本格ミステリ作家クラブ編のアンソロジーにも収録された上作。

    [ 目次 ]
    最後のメッセージ
    ロック・オン
    唯一の目撃者
    まちぶせ
    あなたの笑顔が好き
    2009年6月のある日
    PK戦
    疫病神の帰宅
    深夜の客
    被害者は意識不明〔ほか〕

    [ POP ]
    ショートミステリーの旗手・蒼井上鷹による、全ての作品が4ページという短編推理小説集!

    読者を驚かせる仕掛けが随所にちりばめられ、4ページといっても読み応えは十分。

    中でも本作の冒頭に収録されている「最後のメッセージ」は、本格ミステリ作家クラブ編のアンソロジーにも収録された傑作です。

    毎日の通勤や通学のお供に、ちょっとした空き時間が楽しくなる一冊。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 「4ページミステリー」
    全60本、ALL 4 PAGES。


    本書は、小説推理と言う雑誌の連載「2000字ミステリー」をぎっと纏めたものらしい。全60本で、全部4ページで終わるショートショートミステリーなのだが、いくらなんでも4ページじゃあミステリーを味わえないとお思いの方、それは正しくもあるが、間違ってもいる。


    確かに、長編ミステリーのようなしっかりした起承転結は望めない。なぜなら、ページが流石に足りないからだ。しかし、短編ミステリーのように、起があり、承があり、しっかり転んで結ばれている。だから、しっかりミステリーは味わえる。例えば、殺人事件ものは、しっかり出来上がっている。


    短い文章な故、起承転結それぞれの配分は、偏ってはいるけど、短いからこそアンバランスさが気にならない。これが長編ならばちょっときつい。いつまでも登場人物の昔話が語られ、全然起が終わらないなーとなって途中で断念とかありえてしまうと思うのだ。実際、そういう経験は結構ある。


    また、60本もあるのにアイディアやテーマの被りが無い(いや、あるかも知れないけど、短いからあんま気にならない)。


    最後に60本全てを紹介するのは無理なので、個人的に気に入ったものを紹介しようかと。


    *見舞い*
    4ページと言う枚数がぴったし嵌った作品。父をこそっと想う男が、なんとも言えない。


    *清潔で明るい食卓*
    朝からギネスで、にやっとさせる話。


    *九杯目には早すぎる*
    シャレてるショートショート。映画の名セリフをうまく使った締め。


    *堕ちるのは誰?*
    刑事が自殺を図ろうと署の向かいのビルの屋上へ。後輩が説得に向かうが。定番の安定感。


    本書のタイトルには、ミステリーと言う言葉がついてはいるが、ミステリー以外が結構多いので、ミステリー好きじゃなくても読み切れる。


    そして、思った。4ページに収めるなら、ミステリーよりもそれ以外、例えば、人情系やホラー系、コメディ系が向いていると。

  • 4ページにキレイにまとまってて面白い。
    ただ話の半分以上が殺人事件で、人間の悪の部分ばかりなので長時間読むにはむいてない…

  • 2014.06.27 読破。

  • 短くてどんどんどんどん読めるのは魅力的だけど、自分の読解力がないのか、意味の分からない話がチラホラ・・。誰かに解説して欲しい~。
    でも1冊くらいこういう超お手軽に読める作品を持っててもいいな。

  • 友人の勧めで購入しました。
    持ち運びしやすいサイズ感がいいですね。

    4ページにまとめられたミステリーがぎっしり詰まった一冊。
    なんと驚きの60編収録。
    究極の短編小説をどうぞ。

    困ったことに、話が短すぎて内容をうまく紹介できません…。
    いいところは区切りよく短時間で読めるところ。
    悪いところは短すぎてオチがよくわからない話があるところ。
    これだけあれば自分のお気に入りの話が見つかること間違いなしですよ。

  • 最初は4ページでこんな立派にミステリーなんて感動!とか思ったけど、半々くらいでつまらないものも…
    短編好きの私でも、短すぎるのもアレやなぁ…と勉強になりました。

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著者プロフィール

1968年千葉県生まれ。大学卒業後、会社勤務を経て執筆活動に入る。2004年、「キリング・タイム」で第26回小説推理新人賞受賞。同年「小説推理」掲載の「大松鮨の奇妙な客」は、第58回日本推理作家協会賞・短編部門の候補作に選ばれた。同二作を含む短編集『九杯目には早すぎる』でデビュー。著作に「4ページミステリー」シリーズ、『ロスタイムに謎解きを』『最初に探偵が死んだ』など。

「2016年 『お隣さんは、名探偵 アーバン歌川の奇妙な日常』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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